クルクシェートラ聖杯大戦
「なんでも願いが叶う願望機?」
ドゥリーヨダナは自分にそっくりな姿をした見覚えのない男を胡散臭そうに見た。
「そう。聖杯って言う名前なんだけど知らない?」
「知らん」
「そっかー、おかしいな。私は聖杯戦争で呼ばれたサーヴァントで、貴方は私を呼んだマスター。なのに貴方は聖杯のことを知らないのかあ……どうなってるんだろうね?」
「そもそもわし様はお前を呼んだつもりは無い」
「でもパスは繋がっている。それに、貴方の手には令呪がある」
「令呪ねえ……」
そう言ってドゥリーヨダナは今朝目が覚めた時から手の甲にあった赤い紋様を見てため息をついた。
「仮に貴様が本当にサーヴァントというやつだったとして、名はなんだ。なぜわし様そっくりの姿をしている?」
「名前ですか、そうですねえ……。ユッダとお呼びください。親しい人にもらった名です。姿が似ているのは……親戚みたいなものだからですかねえ」
「そんな名の親戚は聞いた事ないぞ」
「まあそうでしょうねー。いろいろあるんですよ私にも」
ドゥリーヨダナが更に問い詰めようとした時、ノックの音がした。
「兄貴ちょっといいか?」
「ドゥフシャーサナか。少し待ってくれ」
ドゥリーヨダナはユッダに隠れろと目配せした。
ユッダは頷いて霊体化する。
「入っていいぞドゥフシャーサナ」
「ありがとう兄貴。……ほらさっさと来い」
「ハイハイ」
ドゥリーヨダナは入ってきたドゥフシャーサナともう一人の人物を見て目を見開いた。
「なんか今朝目が覚めたら俺そっくりのやつが居たんだけどどうしたらいい?追い出す?」
「追い出すなマスター。聖杯戦争について説明しただろうが」
「……どういうことだ?」
ドゥフシャーサナの手の甲には赤い紋様があった。
ドゥフシャーサナが連れてきた人物はドゥフシャーサナによく似ていた。
しかし一つ違う点があった。
ドゥフシャーサナが連れてきた人物には、まるでカリの角のようなものが生えていた。
カウラヴァ陣営
ドゥリーヨダナ、ユッダ(アルターエゴ)
ドゥフシャーサナ、ドゥフシャーサナ・カリ・ユガ(アーチャー)
ヴィカルナ、ヴィカルナ・カリ・ユガ(ライダー)
カルナ、カルナ(セイバー)
アシュヴァッターマン、アシュヴァッターマン・オルタ(アサシン)
ジャヤドラタ、ジャヤドラタ(ランサー)
パーンダヴァ陣営
ユディシュティラ、ユディシュティラ・オルタ(セイバー)
ビーマ、ビーマ(バーサーカー)
アルジュナ、アルジュナ・オルタ(バーサーカー)
クリシュナ、アルジュナ(プリテンダー)
ナクラ、ナクラ・オルタ(アサシン)
サハデーヴァ、サハデーヴァ(キャスター)
??陣営
ドゥフシャラー、魔性ドゥフシャラー(キャスター)
ユユツ、ユユツ・オルタ(アヴェンジャー)
????陣営
異邦の魔術師、マシュ・キリエライト(シールダー)
ルーラー陣営
偽王ドゥリーヨダナ(ルーラー)
素ヴィカルナ「……という同人誌を書いてたんだけどね。落とした」
素ドゥフシャーサナ「落としちゃったなら仕方ないな」