クソ鳥撃退法

クソ鳥撃退法


ガヤガヤ ガヤガヤ

ワイワイ ワイワイ

「(ねぇルフィ!そんなことある!?)」ヒソヒソ


「(流石におれも予想してねェよこんなこと!!!)」ヒソヒソ


「「(声でバレるなんてある!?!?)」」


「(てかやばぁ~めっちゃひとだかり出来てんじゃん)」

後ろにめっちゃ人いる


「(ファンってすごいんだな)」


「(とりあえず、どうする?いま気づいてないフリしてるけど)」


「(別人のフリするか?)」


「(多分急に話しかけられたらボク口調が出る自信がある)」


「(いやな自信だな…)」


「(とりあえず何も無かったかのように外に出て、話しかけられたら弟ってことにしよう!それがいい!)」


「(弟かぁ~複雑だな~)」


「(12年前のノリでいくの!)」




「(でもおれさ、声以外にばれた理由あると思うんだ)」


「(?、なに?)」


「(姉ちゃんのパーカー、それ非売品のやつだろ)」


「へぁっ!?」


「ハッ…!」


「(ボ、ボクとしたことが…そ、そうだね、これボクしか本物はもってないやつだったね…そりゃバレるか)」


「(アホだなァ~)」


「(つーかナチュラルに姉ちゃん呼びしてんじゃない!)」


「(だって弟なんだろ?じゃー姉ちゃん呼びするしかねェじゃねえか)」


「(こそばゆいなぁ~)」


「(あ、誰かきた気がする)」


モブガンズ「あ、あのーお時間よろしいでしょうか?」


ルフィ「はい、なんでしょうか」


モ「えー、こちらの方、歌姫ウタさんじゃないかと思っているのですが、間違いないでしょうか?」


ウタ「確かにボクはウタだが、なんボクになんの用だい?サングラスハズスー


キャアアアアア!!!


ウタ(うおっうるさ)


モ「髪は、どうされたんですか?」


ウタ「黒に染めてきた、騒ぎは起こしたくなかったのでね」


モ(自毛なんだ…)


モ「では、こちらの男性は?」


ウタ「コイツの名はルフィというんだ」


モ「どういう関係で?」


ウタ「ボクの弟だけど、文句あるかい?」


モ「あっ、弟様でしたか、では弟様も髪を染めてこられたと?」


ウタ「いや、ルフィは元から黒髪だ、ボクもルフィも、拾い子なのでね」


ルフィ(拾い子設定つけんな)


モ「拾い子、ということは血は繋がっていないのですね?」


ウタ「あぁ、いない、家族の誰とも繋がっていないね」


モ「家族構成は、お答えできますでしょうか?」


ウタ「あんまり言いたくないのだけれどね…」


ウタ「父親とルフィだ、ボクの家族は」


モ「お母様はいらっしゃらないのですか?」


ウタ「ずいぶんと失礼な口を聞くねぇ、いないよ」


モ「えー、では休暇中のところ大変申し訳ありません、御協力ありがとうございました」


ウタ「ま、それじゃボクたちも帰るとするかね、行くよルフィ」


ルフィ「おう!帰るか、姉ちゃん!」



ウタ「ちゃんと録音したか?ルフィ」


ルフィ「おう!バッチリだ!」


ウタ「ていうか最後の姉ちゃん呼びでちょっと笑いそうになったじゃん!!危なかったぞ!」


ルフィ「しっしっしー!ごめんな、姉ちゃーん!」


ウタ「ルフィこのやろー!」


Report Page