クソ重SS世界線における『革命軍』への個人的所感。

クソ重SS世界線における『革命軍』への個人的所感。


革命軍の事は過去スレでベガパンク辺りの話題が上がった時や、クソ重SS世界線では「ロビンちゃんが過去に一時期身を寄せていた」程度にしか触れられてなかったと自分は記憶してますが、クソ重SS世界線ではそういう組織なのか…革命軍。


革命軍の目的である「エネルギー革命による世界の重商主義化・民主主義化」。

クソ重SS世界線では「電気」はエネルギーとして取り出せないものであり、それはどうして?という疑問と不審からベガパンクと揃って世界の構造に辿り着いた…。

原作世界線のエッグヘッド編及び近未来的なエッグヘッド内ですら、そのエネルギー源は「電気」ではなく「熱」エネルギーでしたし、原作世界線のベガパンクもまた革命軍の首領ドラゴン氏との繋がりがある描写がされている…ここら辺の繋ぎは個人的には違和感がないですね。

「電気」が何故エネルギーとして無い、取り出せないのか?について、クソ重SS世界線では「それは神秘に纏わるモノだから」というアンサーを提示した。そしてベガパンクや革命軍はそれを知ってしまった。


「重商主義」とはなんぞや?とネットの海に調べに出てみると、どうやら「貿易などを通じて外貨準備などを蓄積することにより、貴金属や貨幣などの国富を増やすことを目指す経済思想や経済政策の総称」…との事。(※wiki参照)

革命軍が目指すものと、ざっくりとwikiを参照した感想になりますが、多分革命軍が目指してる「重商主義」は「新重商主義」とwikiで紹介されてる「輸出主導で経済成長を図る政策」「各国政府が自国民の利益のために、国際的な経済活動において、自国の商品・サービスのシェア拡大を目的として政策設定すること」…なのかな?という印象です。

古い「重商主義」とは「絶対王政と植民地主義の下での経済政策」らしいので「重商主義化」と共に「民主主義化」を掲げる革命軍が掲げる「重商主義」とは後者の方なのかな?と。


革命軍とベガパンクが手本としたのはかつての月の血の都「ビルカ」

原作世界線では「ビルカ」とは空島編のボス「エネル」の生まれ故郷であり、エネルが自ら破壊した島。また扉絵連載シリーズにおいて月へと渡ったエネル(と愉快な部下達)が目にしたのは月の古代都市「ビルカ」と、古代都市「ビルカ」の壁画に描かれていたのは古代の月の民が何らかの理由で青き星(エネル達がやって来た場所)へと降り立つ様子…

成程。クソ重SS世界線では月にある古代都市「ビルカ」を「月の血の都」とし、月の血の都では「意志により制御可能な神秘の雷をエネルギーとする科学水準の非常に高い豊かな社会」があったと仮定している…との解釈で大丈夫でしょうか?

かつての月の血の都の暮らしは、科学水準は現代に生きる我々と同等かそれ以上か…現代に生きる我々すらも羨むような豊かな社会であったのでは?と空想してしまいますね。そしてそれを革命軍達は再現しようとしている…


しかしその再現方法とは「地下墓地の神々をサーバー、夢をウェブ代わりに展開される"この世の全てへの神秘の啓蒙的共有"によって科学革命を起こす」…というもの。

原作世界線における「パンクレコーズ」に該当、いやそれ以上のモノでしょう。別作品に置ける『人類補完計画』やそれに類似する『ラグナレクの接続』『ガイアインパクト』ets…恐らく『幼年期の始まり』やその元ネタたる『幼年期の終わり』にも繋がるもの。

自分が大雑把に解釈するなら「パワーアップ版パンクレコーズ」でしょうか。

自分の解釈をふんだんに入れると「『夢/ウェブ』に接続した人に『地下墓地の神々/サーバー』から『瞳/啓蒙』をサービス・提供し、それを『夢/ウェブ』という媒体を通して他者との共有(この世の全てへの神秘の啓蒙的共有)を果たし、科学革命を起こす」…こんな解釈ですね。共有の対象は全人類…といった所でしょうか。


革命が成功した暁には、全人類が『夢』というネットワークを通じて『瞳』を授かる事となり、それは繋がった人々の「全ての蒙を啓く」事となる。そして「それは、天の腐れた竜共を無知の玉座から引きずり下ろすだろう」…つまり天に在りて腐り落ちかけた19の天竜人の氏族からなる絶対王政的な世界の支配の有り方の終わり。

「彼らの革命が成功した世界では、現海軍は連合各国の出資により成り立つ連合国軍となり、科学が齎した数の利で大海賊時代など終わらせてしまうに違いない。

時代は現代へと移る。個の力、英雄の時代は終わるのだ」

…それは世界の多くの人々に歓迎されるだろう。しかしそれは同時に「冒険」や「ロマン」の終焉を意味する。

読者としては世界の変革を喜ぶべきなのか…英雄の時代の終わりを惜しむべきなのか…なんとも複雑な気持ち。


しかし革命軍の革命の要たる計画には「イムが儀式の赤子となっている神秘に支配された明けない夜の存続が不可欠」である。いわば現在のクソ重SS世界線の世界は「イム様が見ている夢」の中にある様な状態。イム様は革命軍の革命の要たる計画・そのシステムの要たる存在。

ルフィ達の動き、海賊達が『ひと繋きの大秘宝』を求める事はつまり『海をひと繋ぎにする動き』であり、夢の夜明けに繋がる。明けない神秘の儀式の夜とその儀式の要たる赤子の夢を永続的に存続させたい革命軍達は海賊達と対立する勢力となっている。


そしてここで絡んでくるのが凪の神こと凪の上位者。

「神々の夢と眠りを永遠に守る凪の神」

「それは"彼女"の在るべき姿だ。何を躊躇うことがあるだろう?」

…“彼女”とは?凪の上位者を指してるのか、はたまたイム様の事か?謎が深まりますが…

神々の夢と眠りを永遠に守るのが凪の神こと凪の上位者の役目、いわば革命軍が提供したいシステムのサーバーとウェブの守護者たる存在として見られてるのでしょうか?凪の上位者は。

ならばその凪の上位者の眠りを起こし、凪の上位者から「コラさん」を取り戻したいローは革命軍からしてみたらシステムの守護者を奪わんとする怨敵となるのか…?

また「ひと繋ぎの大秘宝」を求めるルフィ達もまた、その行為は最終的にはイム様が儀式の赤子である夜の夜明け、夢の終わりをもたらすものであるから革命軍とは相容れない立場となる…つまりルフィ達は最終的に革命軍とドンパチする事に…?


…なんというか、革命軍達のやりたい事とは「明けない夜の世界で、神秘の雷からなる光を灯して永遠に生きていこう」みたいなイメージを受け取りました。

それはなんとも宇宙的というか…宇宙には昼夜の概念なんてないですから。昼も夜も、夜明けもない。

ただ全てを吸い込むような闇の中に、星の光が瞬いている…そしてその星の光を縁に生きていく。

闇の中に光が瞬くというイメージは残り火の時代を想起しますが、残り火の時代とは似て非なる時代…そんなイメージですね。革命軍がもたらす世界は。


…思考のレベルがグンと引き上げられた世界で敷かれる民主主義…きっとさもしい諍いや争いなんて起きないだろうな…と思いつつ、それでもいつか先細りする未来を辿るのだろうか…と空想してしまいます。

…というか、革命軍の革命のシステムの要として据え置かれてるイム様は、そのままでは現状と変わらず本当の意味で救われないのでは…?

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