クオン編 バック(首筋責め)
どこを弄られたい?とエルキュールに囁かれ、クオンはカァと頬を染めながらも呟くことしかできなかった。
ただですら知ったばかりの行為と、陰核と乳首への執拗な責めにより、蕩けきっていた彼女に隠すことを考える余裕はない。
「く、くび……えるきゅーるにさわられて、ぞくっとしたから……」
そこからの行動は早かった。クオンの華奢な身体を抱き締めると、エルキュールは首筋に噛みつきながら腰を振り始めたのだ。
さっきよりも少し早くなった腰の動きにクオンは甘い悲鳴を抑えられない。
「んにゅっ……ひあっ♡それ、だめぇっ……♡けもの、みたいに、やあっっ♡」
ちゅうちゅうと首筋でなる唾液の音。
すっかり濡れそぼった秘部から響く卑猥な音の数々。それらがクオンの理性も何もかも奪っていく。
これでもエルキュールはきっと抑えているのだろう。それがわかっていたが、クオンは翻弄されるばかりだった。
「あとできちゃっ……♡えるきゅーるに、まーきんぐされてるっ……♡」
細い首筋にはもう夥しいキスの跡が出来ているだろう。どうあがいても隠せそうにないほどに。
エルキュールですらどう説明するかすっかり忘れているのだとわかって、クオンはより激しく悶えていく。
「えるきゅーるっ……えるきゅーるぅっ♡」
呂律も回らなくなりながら、クオンは彼を何度も呼んでいく。
もはや理性を失くした獣のように二人は欲に身を任せた。