デスピアン・クエリティスの中に入れられて喘がされるショタの話

デスピアン・クエリティスの中に入れられて喘がされるショタの話


「……あれ? ここは……」


少年が目を覚ますと、そこにあった景色は見慣れぬ景色だった。赤黒い色がずっと続いていて、自分はその中に立っていた……なぜかパンツ一丁で。


「僕、どうしてこんな所に……」


景色を見渡して見ると。一つだけ赤の中に違うものがあった。なんだろうとじっと目を懲らしてみると、それは白銀の鎧だった。右手には剣、左手には盾。全てが赤の中で、白いそれは異様に目立っていたが、よく見るとあちこちボロボロだった。


「こ、これは……?」


少年は、その鎧に見覚えがあった。フルルドリスの鎧に、聖女の魂が詰められた存在……『凶導の白騎士』だった。少年は、カードで見たことがあった。


なぜ、そんなモノがここにあるのかと疑問に思い、それをじっと見つめていると、突如バキッと音がし始めた。驚いた少年だが、鎧はどんどんひび割れ、ガシャンと音を立ててうつ伏せに倒れると、その背中から、ねちゃあとした粘液と共に、中から出てきたのは……赤と黒を基調とした鎧で、背中には紅い目玉のついた蝶のような羽根のついた、槍を持つ生き物……『デスピアン・クエリティス』だった。いずれも、少年が持っているカードのモンスターだった。


「な、なに……? なんで……?」


少年が狼狽えていると、クエリティスは少年に向かって、カツンと音を立てて一歩足を出した。少年はそれを見て、クエリティスに背を向けて逃げ出した!


(な、なんかヤバイかも……!)


少年は、クエリティスがどんな存在なのか知っている。ただのフルルドリスの鎧のなれの果てという訳ではない、幾人もの聖女の魂と闇が圧縮され、羽化した闇の存在。それに捕まったら、何をされるか。殺されたりするかもしれないと思えば、逃げるしかない。


だが、クエリティスは羽根を羽ばたかせ、少年に追いつき左腕で少年を抱きかかえた。


「や、やめて! 離して!」


少年は抵抗するが、クエリティスの力は強く、離れられない。そんな少年に、クエリティスは……。


「大人 しく して い なさい」


クエリティスの中から、女性の声が聞こえた。だが、言葉は途切れ途切れでそれぞれ別の声だった。まるで、様々な女性の言葉をツギハギしているかのように。


(何……どうしたの?)


「ここは 随分 気持ち が 悪い わね デモ 大 丈夫よ 良い子 良い子 してあげ よう ね」


槍を持った手で、クエリティスに頭をなでられる少年。意味がわからず、少年はただただ困惑していた。


「さあ ケガす ると 危ないわ 私の 中 に 隠れて いなさ い」


「!?」


中に隠れる? どうやって? その少年の疑問に答えるかのように、羽根に生えた手に両腕を掴まれ、高く掲げられると、クエリティスは大の字に体を広げる。すると、鎧のような体がグバッと開く。その中には、赤い触手が蠢いていた。


「ウソ……? 中って、あの中に……!?」


少年の予想通り、中の触手が伸びて、少年をクエリティスの中へと引きずり込んだ。触手が少年に絡みつき、ねちょねちょと音を立てて少年の体を犯していく。


「や、やめ……」


少年の懇願もむなしく、今度はクエリティスの開いた体が閉まった。中では、赤い触手が少年を隅々まで舐め回すように動き、さらには触手がいやらしくネットリと絡みついてマッサージのように動いて、そのたびに少年は気持ち悪さと気持ちよさを感じていた。


(ああっ……なんで……こんなことに……! こんなこと、気持ち悪いのに……! なんで、僕は……!)


触手は、次に少年の股間に伸びる。少年のパンツをビリビリに破き、少年のかわいらしいモノが見えたと同時に、少年の逸物や尻を愛撫する。触手の一本が少年のアナルの回りをクリクリと弄り、さらなる快感を与え始める。


「や、やだぁっ……! そこ、やめてぇ……!」


「中 は どう? 私の 中は 良い でしょ う?」


「だ、出して……ここから出して……」


「ダ メよ ケガすると 危な いから ね」


クエリティスの触手は、少年のモノの前で触手の先端をグパァッと四方に開き口のようになると、少年の細いチンポをパクッと咥え、ジュブッ、ギュッポッ、ジジュッ、と強烈に吸いつき始めた。少年の脳みそには快楽の電撃が走った。


そしてアナルに優しく挿っていた触手も、激しさを増しズブブッ!! と奥の奥までねじ込んできて体の内側にある前立腺をピンポイントで刺激し始める。快楽のオンパレードに、少年はもう耐えることなどできない。


「あああっ! 気持ちいいよぉっ! 出して! ここから出して!」


「まだ ダメ」


「で、でも……これ以上はぁ……!」


「……ん? あ そこに ホールが ある……あそこ から なら 帰れ るかも」


クエリティスが動くと同時に、中の触手も滅茶苦茶に動いてまた快感を感じさせる。その瞬間感じた強烈な快感で、クエリティスの中の少年の意識は、飛んだ。








「ん……?」


少年が目を覚ますと、一番に見えたのは自分の部屋の天井だった。それを見て、少年は安堵した。


「ああ、夢だったんだ……嫌な、夢だった……」


「夢 じゃ ないよ」


「へぁっ!?」


寝転がっている自分に対し、のぞき込むように顔を見せたのは『デスピアン・クエリティス』だった。あの、赤黒い空間の中にいた時のそのままだ。


「夢じゃ……なかったんだ」


「ねえ 私 ホールの中に 入 れば 帰れ ると思っ ていた でも 全然知らない 世界 来 た ホールは もう 無い 帰れない だか ら お前と一緒にいる」


「え!?」


「大丈夫 良い子 良い子 してあげ よう ね それに 私の 中 に も う一度 ……」


クエリティスの体がまたバリッと音を立てて開こうとする。それを見て。


「や、やめて! やめて!」


「……ひど い」






一方その頃、教導国家ドラグマにおいて、『デスピアの大導劇神』はというと……。


「ヤツは……ヤツはどこへ行ったと言うのだ!? ヤツがいなければ、計画が……!」


クエリティスという、要を失ったデスピアは、アルバス達にやられる未来へと突き進むのでした。


おしまい

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