クイーン様受夢ss
(前スレ分『一夜の夢』)「腕引っ張るなよ~何何ぃ?うん…ふーん」
「青いねえ、年上のおねーさんに気に入られそうな熱っぽい思考じゃん」
「熱にあてられガチ恋になってる気になっただけだって、ねえ?
遊びかマジかの区別もつかねぇんだから~……やめとけば」
「だからさぁ、まあおれ相手にしたってことは味変…だろ?」
「それとも義務感、脅迫概念?あんまりそういう硬い意識持ち込まれたくねぇなー」
気楽になれたなら、それでいーのいーの。」
「あーいいね♪悪くねえ!カイドウさんとカスを堕としたとて聞いてたが
どんなもんか気になってた。ごり押し力任せ一辺倒じゃなくてよかった~!
ちゃんと楽しめる余裕はあったなら早く言えよー?」
「んー?…どうする休憩する?おれはいいけど、
君体は持つけど今頭ぐちゃぐちゃだろ?
隠さなくていいぜー本当にぐちゃぐちゃなんだろ。
眼球の動きおかしくなってるぞコノコノ~」
「ちゃんと頭戻さないとつまんねーじゃん?」
「なんか飲みたーい何かある?
……酒はダメだって気分は気持ちいいけど体としてはダメ
いやぁ途中で吐かれてもおれ困るし」
「うん?そう見えるぞ。途中で目を回して意識も飛ばして吐き散らしそうな結果。
まあまあゆっくり戻して」
「だんまり面白くねえけど、相槌位は打てよ?詰まんないからな」
「どうする続ける~?義務感ない~?
大看板を落とさなければいけない脅迫概念ない~?」
「思ってるか思い始めたかのどっちかだろ………辛かったら吐いちゃえば
なーに、どうせ一夜のお遊びだぜ」
「へぇ~海賊王と呼ばれた……マジかよ!?たかだか二人抱いただけだぜ?!
あ、もしかして過去何百も抱いてきた?それなら海賊王と呼ばれるのも納得……」
「うーん???いや~その割に色々お粗末っていうかー気配り足りてねえなー?」
「ところでちゃんとコレ点検してる?清潔にしといてる?ダメだメンテしな。
最終的に自分の為になるし病気の予防にもなるぜ~……はぁやり方わからない?」
「無自覚に病気ぶちまけるのはダメだから後でそーゆーのまとめたやつ渡そっか?
……ついでに軽く検査するわー。え?拒否権?ねえよ!採取させろ」
「おーい喜べー、健康で正常で病気も無し!
今のとこは無事みてえだけど……まあ身を崩さなければいんじゃね?」
「何でこんな検査キットがすぐ使えるかだぁ?別にどうでもいいだろ」
「あーなんかムカツクやつ思い出しちまったんですけど!?」
「なんか萎えてきた……あ、そだそだ。ちゃんと気持ちよかった?楽しかった?
えぇ聞くぜ?こんな事してるなら自分もそーだが相手も良かったで
終わりたいじゃん?」
「良かったで終わったほうが絶対いいって。その為に休憩は大事だぞー?」
「~~~……………うーん、やっぱり下手じゃねえな!」
「ごめんごめんて。ムハハ何て顔してやがるで、やっぱり脅迫概念で
おれに手ぇ出したでOK?」
「あぁ、やっぱりそうかー気負っちまったか。」
「要らない息苦しさとか肩が重い感覚とか海賊王と呼ばれてストレス受けてちゃな
重たいか……海賊王を背負わせる事は重くて潰れちまいそう?」
「背負ったか背負わせたかは本人か他人かの区別はあるんだが
一緒くたにしたら余計に重苦しいハズだぜ。
潰れた潰れかかった、今にもな人はよく見かける」
「責任感だの義務感だのやらなくちゃいけないだので海賊王やれる訳ねえよ」
「おれは嫌だねえ、雁字搦めな海賊王。
どうせならぱーーっと自由な海賊王の方がいい」
「とーこーろーでー!
……何が目的だった?カイドウさんにキング狙って世界政府絡みかと踏んでたが」
「ムハハッ!海賊王の肩書に潰されそうになってるならその線はねぇよな~」
「別口の組織?ウチは色々なトコから忍び込んでる奴らが多くてねー
尻尾出さなきゃ粛清しねえけど出したら潰さないとな。」
「………スパイでも無さそうだなー?こういう状況結構利用しやすいんだぜ」
「ウチの最強二人を堕としたんだからおれ相手は大分簡単だと思うんだが、
違うのー??切羽詰まってる感じがヤなんだよ~一旦難しい事置いとけ?」
「うん?……どした?どしたー?あ、あーあー本当にどうしたんだよ
や~だ~おれが泣かせちゃったみてぇでや~だ~」
「ウソ。何何、本意じゃないとかそういうヤツ?流石にそれはない?」
「……それは役割放棄したいって自白してるのと一緒じゃね?
終わりがどこまでか知らねぇが1度決めた事投げるのは良くねえし
……そもそも二人撃破しといてそれはねえな」
「科学的に高速で動かしちゃダーメ。
もどかしくても我慢しろ、こーゆーのは地道な実験を重ねるのと一緒
我慢できなくて若いねえ竿役君?いっつも一人でやるから早くやっちゃうんだろ。
癖になると大変だぜ。癖になると本当に戻すの大変だぞ~?
要は自分の脳みそ再教育しなおさないとダメだからな」
「おー!流石というかすげーというか。流石と言うか!」
「だよねー数回でお終いになるならウチの2TOP堕とせるわけないもんな」
「ある意味夜王デショそーゆーのを生業にしてたり?
……違うか、まさかの天然モノ?……なにもんだ本当に」
「はいはい後処理しとくから白い粉混ぜた水でも飲んでて。上体起こして飲めよ」
「ヤクじゃないぞ~ヤクだったら何も言わずに飲ませるよ~?
食塩と糖とあと適当に混ぜただけだから平気平気」
「頑張れば四皇倒せそうなのに海賊王の肩書に潰されかかってる竿役君。」
「ウチは泳がしといてヨシ!とナシの判断が顕著なんでそこは分かっててね?」
「いまコロシておくのも手だなーとか揺らぐ前にさっくりしちゃうかとか。
おれは経歴が経歴だから情と判断が偶に一致しないんだ」
「実害はあるけど無いもんだし、良いかな?がおれの個人的な判断で
利益が何もないから処理しとくか?もおれの判断」
「……流石に怖くなった?当然ここどこだと思ってんの四皇の根城だぜ
無謀にも飛び込んできた若人にしては戦果がいいからあぐねるー」
「思惑が入り乱れていようが構わないトコがあるんだよねえ。
だからまとめてゴミ処理する権限がある訳で」
「どれを信じるかより誰も信じねえからなあ……ん?こっちの話~
水は飲めた?ならいいか。人間やらせてもらってるなら水分補給は大事だぜ」
「思ったより具合よかったから今夜分は終いまで穏便にいこっかな~
割り切ってした方が気楽なもんだろ?お互い海賊、その辺はヨシにしちまおう
……何だよその顔。嫌そ~」
「味変だろ?それかノルマクリアあとは比較実験」
「もしかして片っ端から開いて問わず?
まーないよなそんな豪胆なヤツなら海賊王の肩書重い訳ねえよ」
「貴重な素材持ち二人ともやってまだ撤退してないんだよなあ、お前」
「……えぇ、えー?いやねえよ、マジでそれは無いって!」
「大丈夫熱中症?脱水症状?水足りてない?」
「うーん、えー……そのなあ。はっきりその熱が何なのかラベル貼るより
うやむやのまま箱に詰めた方が少なくとも?若人側にメリットあるんじゃね」
「そゆの経験あんまない?うっそだー食い散らかしといてえ~サイテー!
若い男って大体そうだよね!後で忘れたーいとか忘れまーすとか!」
「お前殺されちゃいそうだし殺意抱かれてそうだな
でもまだ生きてるから、強かなんだろ?
だから迷い込んできたただのネズミとは思えねえの」
「カス、パーゼはねえよな流石に。
ここまでド派手にヤル事やってるわカイドウさんがお熱になってるわ」
「どーしてくれんの?マジで。ちゃんと生存すんの?
はあ命を狙われている……その度返り討ちにしてんデショ?」
「希少種を簡単にとまでは言わねえ。
けど上下関係をきっちり叩きつけてるのはまあ気になるしー」
「なんだったら面白そうと監視記録(ログ)見て笑っちまった。ムハハ何々?
残ってるに決まってるだろ残ってないと思ってた?
青いー若いー……詰めが甘い甘い」
「能力者ではなさそうなんだよなぁ…うん?
風呂場で洗浄した時確認しただけダヨー?
人間がおぼれ死ぬのに深さも水量もそんなにいらないって」
「……型の源流が飛び越えて出現したのがお前だったら面白いな。
大本一緒だから濃度で上下関係決めたとかぶっ飛び仮説立てるのも
いいんだけどねーコレ系はアイツが好きそうなジャンルぅ」
「やっだやだ。悪いな楽しいだけで終わらせてやりてえのに
今の話題ナシナシ!……頭ましになった?熱は取れたね」
「……げ、やだぁ。底なしかよ延長希望とかよっぽどだぜ?」
「げっ、とか言うに決まってんだろ???」
「趣味疑っちゃうし行動理念も分からなくて疑う以外ないし行動結果が派手
衝撃的愉快犯で片付かない。のにその、態度とか視線とか言動がマジぽいのは
どうなのよ?」
「………………へえ、連日熱帯夜だもんね?」
「真面目に聞いてるよ。不真面目なのは竿役君だろ?」
「……いや!?それは求めてない!おれにも選ぶ権利あるから!!
「ダメでしょ『竿役』なんだから。役割ぶん投げないの。
パッケージ詐欺は絶対許されないんだからね?!」
「……最後まで務めな?」
「そんな切羽詰まった顔でにじり寄られても
い、異常あり。異常なもんかだって?このちゃんと状況見てよー」
「やだやだ急に圧迫感出してくんな、
余裕のない攻め見て楽しいのは当事者以外だけ。不安になる~」
「余裕無いのはホントおかしいんだよ。なんか情緒不安定?
ならもう休むか、休もう。」
「えぇだって余裕ろくにない行為はおれ以上に当事者が面白くないっていうか
衝動任せなのは脳に良くないぞ?」
「……まじ?善意で言うがやめとけ?んでやっても割り切ってやんな?」
「突発的に燃え上ってその後それきりが多いだろこの海
経験上引きずるのは目の前の情緒不安定君デショ?」
「おわ?情緒不安定なままやんの?ひゃあ積極的に引きずり込もうとするじゃん」
「情熱的と言われたかったか~……言う訳ねえだろ
情緒不安定で本音と建て前がちぐはぐなのは、何も珍しい事じゃねえからな」
「いや積極的とか延長したいとか突発的衝動は否定してないよ
生理現象ならしょーがない、若いなーいいね熱いね若気の至りでいんじゃね?」
「もうちょっと見る眼磨いたら?なんてな」
海賊王と呼ばれたが正直四皇を崩したという認識はなかったしNo.2を堕とした自覚もわかなかった。通過点。特に感傷に浸るものでもなく残りの幹部も同様にするべきだった。
海賊王、この海で一番自由なヤツだと呼ばれたが
それはどこまでも重く、逃げ出すな最後まで面白くある事を押し付けられ
体にねじ込まれた感覚がした。それを見透かされてしまったが、快楽を知っている相手でどこまでも分が悪かった。快楽でごり押しする事は初見殺しに、未経験故訳の分からぬまま殺される事に似ている。
「責任感だの義務感だのやらなくちゃいけないだので海賊王やれる訳ねえよ」
「おれは嫌だねえ、雁字搦めな海賊王。
どうせならぱーーっと自由な海賊王の方がいい」
ダメだ。
とてもじゃないがこれに名称はつけられない、始めた目的が中身がろくにない動機だった。これに世間一般的に綺麗だと素敵だと思われる名称を付けられない。
最強生物と希少種を堕とした後も淡々と続けなければ目的と結果のズレを生まず
正当性を維持できないからだ。
『だから本気で相手できないんだけど。
実験して思った通りの結果が得られねえのは普通』
『やろうと思った動機がブレると過程も結果もブレるんだけどー?』
『だから言ったろ、役割放棄したいって自白してないかって。
役割ぶん投げるなって。』
「なんか、ヤなんだよ。目的と過程がぐちゃぐちゃになるの。
そういうヤツに限って真面目で頑張り屋で諦め悪くて止まり方分からない」
「って言っておいて竿役君今完全に意識ねえけど」
「いい夢見てるか。一夜のコトにしちゃお互い結構いい結果なんじゃね?
……案外髪は柔らかいんだな」