ギムレット/ビギンズナイト

ギムレット/ビギンズナイト


クロノスインパクト

神童ながらも普通の少年翔は妹分のレオナツと遊んでいた

しかしアクアリウムの手引きの元、財団X(正確には欲をかき暴走した幹部)に誘拐されてしまう

賢く勇敢な姉妹は大切な兄弟分を放っておけず親達に連絡したあと追跡をしてしまう、してしまったのだ


財団の実験でクロノスドーパントになった翔は想定を超えた力を持って暴走

その場にいた幹部を含めた研究所員は『この時空間から刈り取られて』消滅する

さらに研究所周辺も時間の流れが歪む世界規模のピンチになりつつあった


生存本能が暴走したクロノスは目に映るもの全てを攻撃対象としていた

遅れて来た夏葵は、もしや翔ではと不用意に近づいてしまう

夏葵の胸部には『まるで初めからあった』かの様に『十字』の傷がついていた

礼音はその場面に恐怖し何も出来なくなっていた


『エターナル!』マキシマムドライブ!


フィリップ『…!やはり複製品では長く持たないか!』

このときクロノスに綻びができた

ずっと内側から抵抗を続けていた翔は幽体離脱の様に精神だけが分離してしまった

この時初めて判明した事だが翔は『生まれつきの半データ人間』であった

フィリップはごく僅かな時間で状況判断をし、苦渋の決断をする

子供達と翔の精神だけを連れ離脱

そうしなければ夏葵の命が危なかった


研究所周辺の封印後

病院に連れて行ってはもう間に合わない

フィリップは賭けにでた

自身を一度データ化、夏葵の体内に入り傷を塞ぎ血液だけ実体化し輸血したのだ

血液型の適合と相手が子供の体格故成立した奇跡だった


フィリップ「どうか…翔を許してやって欲しい」

「故意ではない、無いんだ…!」

翔太郎「わかってる!もう無理するな!」

「悪いのは財団だ…!」


こうして翔…ギムレットはその時から子供の姿のままになってしまった

肉体は未だ時空の何処かを彷徨っている


これがギムレットのビギンズナイト

未だ終わらぬ罪の夜


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