『キャプテン、いつもの』

『キャプテン、いつもの』

 バギーシコスレのアレ 催眠姦モブバギはシコい



「ぎゃはははははは!!!てめェら飲め!飲め!騒げェ~~~!!!」


 インペルダウン脱獄。七武海入り。バギーズデリバリー立ち上げ。

 何やかんやの流れでクルーはとんでもねェ数に膨れ上がっちまったが、結局おれ様のやることは大して変わっちゃあいねェ。

 略奪、宝探し、…『伝説を生きる男』の夢が解けてボコられねェための扇動、そしてハデな宴だ。


「で、何だァ?催眠術?ぶっは、面白い冗談言いやが、…おいおいおい何っっだそりゃあそのちゃっちい振り子は!」

「……へェ、催眠術の道具です。こいつを振るんでさァ」

「ぎゃっはははははハデに怪しさ満点じゃねェか猫にも効かねェだろ面白ェなァ~~バカ!バァ~~カ!ッヒィ腹が痛ェ!」


 おっと、ふざけたことをほざきやがるせいで両手が飛んじまった。パチパチ叩きながら元に戻す。

 宴を盛り上げる一発芸を志願したこいつ、まあ名前は覚えてねェし覚える気もないが、こいつが前に所属していた海賊団には催眠術を使う男がいたらしい。それを見様見真似の冗談半分で道具を拵えて人に試してみたらこれが覿面に——ああ、ああ、なんて大ホラを吹きやがる。ありがたくも社長様が平社員どものクソ狭い部屋に来てやったのに、酒が入ってなけりゃあ三枚におろしているところだ命拾いしやがって。


「えー、それでは参ります!キャプテン・バギー、振り子の動きを見てください。じ~っとでお願いします」

「っくく、口だけはもっともらしいこと言いやがる。なァ」


 顔を横に向ければ、酒と肉で大騒ぎしていた野郎共がおれを見つめている。…うわ、白けるとしか思えねェ茶番に付き合えってか。

 とはいえ、おれは『道化の』バギーだ。期待には応えるしかない。適当~に三回回ってニャンとでも鳴いたら即解け、これでいこう。

 しょうがねェ。金貨の真ん中に穴をブチ開けて糸を通しただけのそれに意識を集中する。振り子が揺れる。ワン、ツー、——


「……どうだ?『入った』か?」

「手振っても反応ナシだ。キたと思うぜ、俺は」

「誰か試せよ」


 ぺた、……ぺた、ぺた、


「……あァ……?何……」


 いつの間にか、おれの頬に何かが触れている。酒の飲みすぎて寝落ちでもしちまってたか、まばたきを何度かして視界のピントを合わせる。一、二、…何か同じことが前にもあったような気がする。

 ……あれ、ダメだ、妙に頭がふわふわする。仮にも船長が前後不覚になるまで飲むなアホカネおまえは、口うるさい相棒の幻聴が聞こえる。額に手を当てようとして、何かがぐにっと押し付けられる。生温かくて、滑った、視線だけをゆっくり動かす。


「てめェ…、…おれに、何して……」


 ぼんやりした視界でもわかる正体に、声のトーンが低くなる。途端、すっかりぐりぐりと擦りつけるような動きに変わったそいつが頬から離れて、何故か目の前に突きつけられる。


「見ての通りですよ、バギー座長に頬ズリこいてます」

「……はっ???」


 今度は引っ繰り返った声が出た。おい待て何言ってんだこいつ頭おかしいんじゃねェのか。

 こともあろうに船長にチンポ擦りつけて宴会芸のつもりか確かにこの人数で酒とツマミが散らばってるあたり宴をしていた形跡はあるがちっっっとも笑えねェジョークブチ込みやがってみじん切りにしてやらねェと示しが、


「ほら、楽しみましょうよ座長。いつも通り」

「…………、いつも通り、だとォ?」

「そうそう。いつも通りですよ。すっかり忘れちまうだけでさァ」


 男が腰を突き出す。鼻先に滑った先端が押し当てられて、懐のナイフを探っていた手を止める。

 これがいつも通りだと?船長兼社長にチンポ見せつける、どころか『使おう』としやがるこれがいつも通りなんてそんなハデにふざけたことが、考えれば考えるほどかあっと頭に血が上って——


「……あ、……ァ…?」


 いかない。一息に考えたはずのすべてが何かふわふわした、バカデケぇ綿に、綿飴に包み込まれているような、溶けていくような、そうだアレ、何だったか、思い出せない、ワン、ツー、……。


「…あァ、あァ…そう、だったか……?おれ様としたことが、どうも飲みすぎちまったらしい」

「だったら酒はもう止めにしましょう、さあさあ口開けてください」

「なッ…く、口だとォ~?……おいてめェ!このおれにチンポ咥えろってのかクラァ!!!」

「えええ~~!?いつもなら自分からしゃぶってくれるのにどうしちまったんですかキャプテン・バギー!」


 わあわあと野郎共が喚く。そう、だったかも、しれない。こいつらが言うことはすべておれのいつも通りなんだから、ああ、だから、そりゃあ船長ともなればクルーのチンポしゃぶるのも当然で、問題なくて、いつも通りの、頭がふわふわする。


「……ッ、ン…ぅ、…ほら、こ、こんなもん、だろ…」

「はー…流石バギー座長、下の方までちゃんと舐めてくれますよね、いつも通り」

「お、おォ…?そりゃあ、そ…っ…んっァ、んん、…っく」


 舌を突き出してちろちろと先端から根元までを舐める。塩辛いわ苦いわ青臭いわ、酒が恋しくなる最低な味だ。何とか二度ばかり往復をしたところで、唇が突かれる。……ああ、そうだった、『自分からしゃぶる』のが『いつも通り』だった。ノロノロやってるようじゃ期待に応えられねェ、おれは道化で、だから。


「はぷっ、…んっく、…ちゅっ、ぁむっ…れろ……」

「ああ……マジかよ……ほ、本当に、あの……キャプテン・バギーが……」

「な?言ったろ。催眠術様様だ。キャプテ~ン、手ェ空いてますよ。手コキも得意でしたよね」


 唾液と先走りの混ざったものを口全体を使って塗り付けるようにしながら、右手に乗せられたモノを扱く。手袋越しでも熱さがわかるそいつが、ほんの数回で固さを増してにちゃりと滑った音を立てる。

 競うように左手に擦りつけられたモノにも同じようにしてやれば歓声が上がって、なるほどたしかに得意——だったんだろうか、おれは。だめだ、また頭の中にふわふわと綿が広がりかけて、


「ふぐぅ゛うぅッ!!?」


 目いっぱいに突き上げられる衝撃で引き摺り戻される。


「ぉ、っご、ぁ゛に゛ひやが…ぅ゛ッ!?ぅ、んう゛ぅうう゛!!」

「あ~~ほんっと喉マン最高ですよ座長ほら奥ヒクヒクさせちまってチンポ大好きですもんね~~ッハハ!」

「がっ、ァ、ぉ゛ぶ、~~ッ!げ、げぼっ、ぇ゛げッ!~~~ッ!!?」


 ごちゅ、どちゅ、滅茶苦茶に腰が打ち付けられる度に、熱い、苦しい、気持ち悪い、細切れに恐怖が広がっていく。

 引かれる瞬間に何とか息を吸っても、すぐに抉られて吸ったよりも多くを吐かされる。まるで拷問だ。いや違う、ぜんぶがいつも通りのはずなのになんで、上手く息ができないせいか視界がぼやけていく。

 髪が掴まれて、後ろからも挟み込むようにして押さえつけられる。あ、だめ、吐いちまう、喉がぐうっと詰まって、……熱い、が膨らんだ気がした。


「ッふ、ぉ゛、ン゛む゛ううぅッ!!!?ぅ゛、げほっげぼっげぇ……っ」


 みっちりと塞がれた喉に何かが弾けてびちゃびちゃと散っていく、…いや、何かなんて、考えるまでもない。

 ずるり、口から萎えたモノが引き抜かれて、空気が入ってくる。途端に余計に強まった吐き気がせり上がってくる、気持ち悪い、でも今度はちゃんと逃げ道が。


「ちゃ~~んとモグモグしてくださいね、バギー座長」

「…ぅ゛、ぇ……?」

「やだなあ、いつも十回は噛んでから飲み干してくれるじゃないですか」


 ほんの少し喉に力を込めれば、今すぐにだって吐き出せる。


「いつも通りですよ」

「……ぃ゛、……ひゅも……」

「そうそう。いつも。今日もやってくれますよね、いつも通りなんだから」


 でも、それはいつも通りじゃない。だったら、駄目だ。


「ん゛、ん゛…ぐ、…ェ……っ」


 半開きのままになっていた口を閉じて、ゆっくりと咀嚼する。ぐちゅ、にちゅ、嫌な音がする。味がする。臭いがする。何度もやってる……はず、なのに、鼻の奥がツンと痛んで視界が揺れる。


「ぅ゛、……ん゛んッ、くぅ……ぅう゛、…ッの、んだ……から」

「じゃあ次はお掃除ですね、ほらいつも通りぜ~~んぶ吸い出さなきゃ」

「な、ま…まだ、……ンっ、っちゅ…ぢゅ、…っは、……ッひ!?」

「……ふ~~、出た出た。勿体ないですよね、キャプテン・バギー」


 つい手コキを止めちまった間もずっと『使われ』たままだった掌に、びしゃりとザーメンが飛び散っていく。次、お掃除、いつも通り、途切れ途切れの言葉が頭を回る。だったらやらねェと、でも、もう口は塞がってるから、……だから。


(許して)


 頭に浮かんだ言葉を、ぐじゅ、濡れた感触が上書きしていく。


「たっぷり御髪の手入れさせてもらいますね、いつも通り。ッハハ」

「て、め、…ぉ゛ぐッ!ん゛ッん!……っるせェ、し、てんらろ、いつもの、掃除ぃ、…れ、れろ、…んちゅっ…」

「あ、もう一回勃ってきた。せっかくなんでこのまま借りますねー」


 ずり、ずり、髪に擦りつけられる。萎えたモノがまた熱く固くなっていく様に反射的に身震いをして、腹に何かが押し当てられていることに気付いた。

 今まで散々擦り付けられているモノ、とは違う。固くはあるがそれらとは比べ物にならない、冷たくて鋭くて大きな、つぷ、そいつがおれの体にめり込んでいく。


「っぷ……はぁ、っァ、これで、…ぁ?ぎッ——ぎゃばッ…!!!」


ジャギン、勢い良く何かが分かたれる音と、浮遊感。


「か、…っひゅ、…」


 衝撃で揺れる視界の下の方、床に無造作に転がっているのは木を切るためとは思えないサイズの大鉈とおれの下半身だ。

 何の前触れもなく上半身と下半身で真っ二つに切断されて、なのに痛みも出血もないのはおれが斬っても斬れないバラバラ人間だからだ。

 当然その事実はクルーにとっては周知の事実で、さほど驚きの声は上がらないままにおれが——おれの上半身と下半身の両方が、向かい合わせになるようぐいと抱き上げられる。


「ッ…て…めェら、お、おれに、何しやが…ッヒ…!?」


 妙な色のボトルが傾けられて、尻にどろどろと粘っこい液体が垂らされていく。塗り広げるように撫で回される。

 情けなく震える声で問いかけても、返事は返ってこない。でも、聞かなくてもわかっている。きっと、これもいつも通りなんだろう。


「ぅ゛あぅッ…!」

「いつも通りですよ」

「ぁッ、ヒぁ、…ァ…あ、おれ、い、つも、こんな、…おれ…」


 ぐるりと下半身が回されて、濡れそぼった穴を見せつけるようにして指が突き入れられる。ぜんぶいつも通り。そのはずだ。なのに心臓がどんどんと激しく音を立てて、全身から冷や汗が噴き出て、体の震えも止まらなくて、これじゃあまるで。


「ァ、や……こんな、……の、……、……」

「おい……大丈夫かよ?もしバレりゃあ、全部……」

「大丈夫だろ。毎度全部キレイにブッ飛んじまおうが体は覚えてるんだ」


 おかしい。ぐらぐらする頭を包み込んでいた綿飴がじわりと溶けて、消えていく、薄ぼんやりしていた何かが見えかける——


「——なあ、キャプテン・バギー」

「おれ……お、れ、…ンひッ!?ぁ、アッや、う、ァアアッ!」


 直前、ぐりゅっと中に収められた指が円を描くように動かされて、頭にばちばちと火花が散る。


「そんな怖がらなくてもいつも通りですよ、アンタは。ケツ穿られたら可愛い声出ちまうんですよね、こうやって」

「ヒッ、や、な、なんでっおれ、知らっァアひぃ!!?あッあ、あ、や、や…め、テメェそこっ、やめろ、ぉ…ぉふう゛ぅッ♡」

「大丈夫大丈夫。指だけで即イキしちまうメス穴なのもいつも通りですから」


 いつも通り、いつも通り。耳元で繰り返されながら、抉る指を増やされる。二本、三本、四本、圧迫感に息を呑む間もなくコリコリ同じ場所を擦られると、知らないと思ったはずなのに、脚がビクビクと跳ね続けて止まらない。

 身を捩って熱を逃がそうとすれば、いつも通りなんてお見通しだとばかりに上半身が羽交い絞めにされる。ぐち、にち、激しく音を立てられると上も下も全部がおれのものじゃないように痺れて、だからこいつらの言うことは間違ってない、でも、でも。


「や゛っァ、いやッいや゛だアァッ見るな、イくから゛っ、メ…メス、あなぁ、もう見なぁ、ンッ♡ン゛ックふぅ゛うぅううッッ!!!」


 わけがわからないまま叫び散らすうちに頭の中が真っ白になって、げらげらと下卑た笑いで引き戻される。


「なっさけないイキ顔ですね~、いつも通り」

「……ァ、ちっ、が……ぁっ♡ヤめ、ぁッあぁ……!」

「いいですってそういうの、見られるの好きなのも知ってますんで」


 まだ根元まで突き刺さったままの指に力が込められて、ぐじゅっと濡れた音を立てながら尻が割り開かされる。見えてしまう。指を四本も咥え込んで、目いっぱいに押し広げられたヒダをまだヒクつかせて、この場にいる全員にイったのだと教えている有様が、


「!ンぁぅ、…ヒッ…!?ま…………ま、てよぉ、まっで、おれ……おれェ……」

「さ。いつも通り公開ナマハメセックスしましょうね~~キャプテン♡」


 懇願通りに全部を引き抜かれても蕩けたまま閉じてくれない尻穴に、指なんかとは比べ物にならないモノを咥え込まされようとする有様が、はっきりと。


「ン゛おぉおおッ!?ぉ、お…ッ♡ヒッやめ゛ろぉ入んね゛ひゅぎぃっ!?ヒ♡アッアッもうっもうこひゅら゛な゛っアアあックほぉおぉ♡♡♡」

「あっはは、ほんっと前立腺コリコリ大っっ好きですね座長!泣かないでいいですよチンポによわっよわなのもよ~~く知ってますから俺たち」

「はぁッはぁッぅ、ァア゛ッ♡や、やべで、イ、った、とごぉ、おれっ今イ…ぐうぅう♡♡♡も、や、まっでイぐッケツっめしゅ穴ほじらっ、に゛ゃ♡♡ァあ、まだイ゛く、いつも、ど…ぉり、ィッ、——ッッ♡♡♡♡」


 腰を掴まれて滅茶苦茶に突き上げられて、全部が真っ白に染まってバカみてェに甘ったるく蕩けた声で溢れかえって、また突き上げられる衝撃に意識を引き摺り戻される。その繰り返しだ。


「そうそう。だから泣かないでいいんですって、チンポハメで感じまくるのもいつも通りなんですから、ほらほらたっぷり可愛いメス声出してくださいよ…っと…!」

「ぅ、ぁヒッ、ィッぁイぐぅ、ぁあ、お、れ…、い、ひゅも、こんら、イっ、ぅうン♡♡はァああッ♡♡」

「大正解。俺たちが忘れさせちまってるだけですよ、ゆ~~っくり思い出してください座長、何されてます~?今」

「はっ、ぁ、……♡チンポ、部下チンポでぇっメスにされっふぁあッイって、ックぅう♡♡今っ♡今ぁメス穴イってるとこ、ぉ゛ほおお♡♡♡♡」


 吹き込まれた促しに答える、それが合図のように全身に熱いモノが擦り付けられる。髪、口、手、足、尻、汚されていない場所を探す方が難しい有様だ。ぐじゅ、ぬちゅ、…びちゃ、濡れた感触と音が何度も何度も何度も、……笑えてきた。


「……ッあ~~、出した出した。トロットロでイイ具合だわ座長、何せ昨日の今日だしなあ」

「ふぁ゛ッあッ♡♡♡ぁぅ、ナカ……あ、ついぃ……、……、……い、いひゅも、どぉりぃ…♡ふ、…は、……っ、ぁは、」

「お。……今日はオチるの早いな。すっかり肉オナホが板についちまって、催眠術解いても無事なんじゃねえかそろそろ」

「バカ、そんなことしちまったらデリバリー解散の危機だ。おもしろおかしく気持ちよく、『いつも通り』が一番なのさ」


 感情が込み上げるままに笑えば笑うほど、頭の中にふわふわした綿飴が、甘ったるい幸福感が一面に広がっていく。ふわふわに包まれて溶かされて塗り潰されて、ぷつん、何か大切なものが弾け飛んだ、……ような気がする。


「……ぁ、は、ふふッ、ははっ、ぎゃはははは……!」


 それまでおれにあった何かが、ぜんぶが消えて、おれを埋め尽くすのは甘ったるいふわふわの、……ああ……あれ、……なんだっけ、おれが笑ってるのは、いや泣いてるんだっけ、……きっと、あまり大した意味はないはずだ。だって、おれは『いつも通り』それだけをすりゃあいいんだ。

 笑いながら教えてもらった通りに全身を使って『いつも通り』を求めれば、おれを取り囲んでいる野郎共も笑う。——よかった。


「はぷっ、ンぅ♡おれ、いつも、ろぉり……すっからァ♡♡てめェらぜんぶぅ、シコってやっ…から、ぁむぅッ♡♡はふッンンッ♡♡♡♡ぁ、はぁ、手も、足もぉ…おれのどこ、れもぉ、…ンぢゅっ、れろっ♡♡」

「あ、あぁ…バギー座長が、自分からチンポ奉仕して…ッ座長!座長…!!」

「ンぅぐッ!?む、ぐぅッ!ぅ、ぁは、イイぜ、このまま出しっ、っんぷぁ…♡♡ァ…んッん、はぁ、いつもろぉ、り…♡♡♡」


 おれは、……おれは『道化の』バギーだ。おれの観客はクルーで、舞台は観客のあるところなんだから、今観客がおれを望んでいるのなら応えなくちゃいけない。おかしくておかしくてロクに頭が働かないとしても、それだけは確かだ。

 だったら、どこまでもふわふわで甘ったるくて気持ちいい夢を見せてやろう、そしておれ自身も舞台から飛び降りてしまえば。


「ぉッ♡♡ぁお゛ぉッ♡♡♡~~ッ♡♡♡♡あ゛ッ、ふぁッぅう゛クるぅ♡♡いつものっぎもぢぃのクるぅッッ♡♡♡……ぁ、っは、なぁ、キてくれよぉ、いつも、いつものぉ♡♡……おれに、いっぱい……っ♡♡♡♡」


……きっと——いいや、間違いのないしあわせばかりの『いつも通り』ってヤツが、全てをめちゃくちゃに埋め尽くしてくれるに決まっている。

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