キャスター:ヘンリー・ダーガー
【元ネタ】史実
【クラス】キャスター
【真 名】ヘンリー・ダーガー
【性 別】男性
【身長・体重】不明
【外 見】不明
【属 性】中立・善・人
【ステータス】筋力:E 耐久:E 敏捷:E 魔力:B 幸運:E 宝具:EX
【クラス別スキル】
・道具作成:E
・陣地作成:E
キャスターとしてのクラススキル。魔術師という存在でもなく近現代の英霊であるため、非常に低いランクとなっている。
【固有スキル】
・自己没頭:EX
己の世界に閉じこもる性質。
1万5000ページ以上の文章、300枚の挿絵などから構成される壮大な物語を創作しながらもキャスターは死ぬまで自分以外の誰にもその世界の一端をも見せることはなかった。
・信仰の加護:D
一つの信仰に殉じた者が保有可能な精神系スキル。過度にランクが高ければ精神に異常をきたすスキルでもある。
キャスターは熱心なカトリック教徒であり、ほぼ毎日欠かさず教会のミサや聖体拝領に通っていたことからこのスキルを獲得している。
・人間観察:C+
人々を観察し、理解する技術。
ただ観察するだけではなく、名前も知らない人々の生活、好み、人生までを想定し、これを忘れない記憶力が重要。
キャスターは登場人物のモデルになりそうな人物の写真や物語の中で起こる戦闘や自然災害の惨状を具現化する手本となりそうな写真や挿絵をつねに探し続けていた。
彼の創作人生は同時に模索と探索の人生でもあったのである。
【宝具】
・『非現実の王国で(In The Realms of the Unreal)』
ランク:EX 種別:対軍宝具 レンジ:1 最大補足:1〜500人
召喚宝具。キャスターが執筆した原稿のキャラクターを元にキャスターが夢見た形の疑似サーヴァントとなって顕現する。
疑似サーヴァントとして召喚されるため一度に召喚出来るのは七騎までであり、同時にキャスターの死後世間に作品が公開された逸話から発動した場合キャスターは消滅することとなる。
キャスターが消滅した後も、顕現した疑似サーヴァントは原稿が核となることで魔力の補給なしに残り続ける。
【解説】
アメリカ出身の一掃除夫、ヘンリー・ダーガー。
少なくとも彼が死ぬまではそうであった。
死の間際に処遇を問われて「捨ててくれ」と告げた所有物、その山の中から発見された1万5000ページ以上の原稿と300枚以上の挿絵からなる世界一長い長編小説『非現実の王国で』。驚くべきことに半世紀以上もの間、ダーガー以外の誰の目にも公開されずにいたこのファンタジー小説は世に出るとともに多くの人の心を揺さぶり、アウトサイダー・アートの極地の一つとして歴史に名を残すこととなった。
孤独で貧乏な生涯を終えた男は、芸術の先端どころか前人未到の域、最果てに人知れず到達していたのである。