キスキル・リィラの獄中エッチ

キスキル・リィラの獄中エッチ



 とてつもなくしょうもないドジを踏んだ。

 いつものように盗みに入って、果てしなくしょうもないドジを踏んだ。テレビゲームだったらリィラが台パンするようなドジを。


「いやー、完全にやっちまったね、こりゃ?」

「……あのメスガキの煽り面が浮かぶわね」


 身ぐるみを剥がされ、囚人服を着せられて押し込まれた独房。流石に天下の大怪盗コンビであるイビルツインを抑えるからか、とりあえずで放り込まれたココの設備は非常に整っているようだ。

 やたらと突っ掛かってきて邪魔して煽ってくるメスガキを思い浮かべ、機嫌が悪そうなリィラだがキスキルはといえばくつくつ笑っている。


「ま、あとはなるようになれってね?」

「アンタは気楽すぎよ……」


 ぐてぇとベッドに寝転ぶキスキルに、リィラは呆れて嘆息をする。

 これからどうするかをぶつぶつ悩み始めたリィラだったが、キスキルはその細腕で彼女をベッドに引き倒した。


「きゃっ!?アンタまさか……んん」


 怪訝な顔を浮かべるリィラに、キスキルはすかさず唇を重ねていく。最初こそ暴れたリィラだが、キスキルの舌が口内で蠢けば徐々におとなしくなっていく。

 やがて積極的に舌を絡め始めるリィラに、キスキルは楽しげに彼女の下腹部へ手を伸ばした。


「今、そういう気分じゃないんだけど……んぅっ」

「そう言うわりにはキスだけでぐっしょりじゃん?」


 くちゅり♡と淫らに水音が響く。リィラが足を閉じようとしたが、キスキルは指を離すこともなく愛撫を続けていく。


「ん♡まちなさ、い……んんっ……はぁっ♡」

「相変わらず、かわいいねリィラは♪」


 キスキルが耳を舐めるように囁けば、リィラは顔を赤くして俯くことしかできない。

 流れるような指捌きで互いの簡素な独房服を脱がせば程好いサイズの果実がこぼれでた。その先端をキスキルが弾くと、リィラは圧し殺した嬌声をあげる。


「んんっ、ちゅぷ、んくっ……♡」


 再びのキス。どうやらリィラもその気になってきたらしい。女同士でこういうことをするのはとっくに慣れている二人は、没頭するように舌を絡めていた。

 ギシギシと安っぽいベッドが軋み、二人の絡みは激しさを増していく。


「キスキル……んんっ♡」

「イイ顔してるよ、リィラ……ん♡」


 キスキルにやり返すように、リィラの手が身体を這っていく。互いに弱い場所を知り尽くしている彼女たちは、すっかりと行為に没頭していた。


「んっ♡はっ……キスキル……」

「ちゅぷ……んんぅ」


 再び唇が重なると同時に互いの秘所が求め合うように触れあう。濡れそぼった女陰は快楽を求めて互いに擦り合い、愛液を混ぜ合わせている。

 舌同士が絡み合うのに比例して、秘所の絡みは激しくなっていく。互いの肉豆同士が擦り合えば、二人の行為は熱さがさらに増していくのは言うまでもない。


「キスキル……すき」

「……そうやって、普段も素直ならねぇ」


 リィラの言葉にキスキルはゾクゾクさせながら、その身体を求め合っていく。彼女たちが盛るのに、場所などは関係なかった。例え独房であっても二人揃えばそこは花園となるのである。






 そうして数時間は過ぎたころ、夜の街を駆ける二人の姿があった。


「脱出成功♪」

「ハァ……ほんとーに面倒だったわ」


 軽やかに走り去る二人は独房から容易く脱獄を遂げていた。

 理由は単純。


「監視カメラがあったなんて……先に言いなさいよ?」

「言ったら気にして集中できないじゃん?」


 独房には監視カメラが仕掛けてあった。逃がさないために監視するためのソレから、独房内で行われる甘く熱い営みを男の監視員が見ればどう思い何をしでかすか。


「見せつけて誘うとか、嫌に決まってんじゃん」

「そうでもしなけりゃ明日にはマワされてたとしても?」


 くつくつ笑いながら、なんとなく予想していたことを口走るキスキル。不快そうな顔をするリィラだが、恨みを買いやすい自分達があのままならどうなっていたかはわかるらしい。


「あーもう!ムードがないったらありゃしない!」

「じゃあ、落ち着いたら続きでもどうだい、お嬢さん?」

「…………考えとく」


 軽口を叩けばリィラは口を尖らせながらも満更ではないらしい。考えとくとは言いつつ、結局は乗り気なのだ。

 キスキルは愛しの相棒の可愛らしい性格に笑みを深めつつ、軽やかに街を走っていく。

 完全無欠の大怪盗コンビは今後も夜を騒がしていくだろう。


Report Page