ガチ貧乳なウタ

ガチ貧乳なウタ














「ルフィ…!」

ボクは診断書を片手に、ルフィに話しかける


「?、どうしたウタ?なんで泣いてんだ?」


自分でもわからない間に泣いてしまっていた様だ。でも今は関係ない


「これを…!みてくれたまえ…」


そう、ボクが持っている診断書というのはバスト周りのヤツだ


「バスト、A?」


ルフィはボクが指さした所を読み上げる なんでこんな辛い文字列をスラスラと読み上げれるんだろう、疑問だ


「Aカップってことだよ…」


辛い、口に出したくない


「それが、どうかしたのか?」


は?どうしたもこうしたもないだろ


「Aカップだよ!?どういう意味か分かんないのかい!?」

「ごめん、まったく分からねぇ」


察せよ!察してくれよ!


「ウー…ゥ…ァ…グスッ…ひ、貧乳ってこと!ボク貧乳なの!!!」

「…?ひん…にゅう…?なんだそれ」


なんだそれじゃない!


「あ゛あ゛あ゛!!おっぱいないの!!ホ゛ク゛お゛っ゛は゛い゛な゛い゛の゛!!」

「うあ゛ぁぁぁん!!!!」

なんで分かってくれないんだ!


「わ、わかった!わかったから落ち着け!!」


何が分かったんだ!ボクが貧乳ってことか!?


「わ゛か゛る゛な゛ァ゛!!」


魂の叫びだ、喉が壊れるかもしれないがそんなこと気にしている余裕はない


「あー、ほれ」ギュッ


ルフィがハグしてきた、思考が一気に冷静になる


「あっ…」


暖かい 柔らかい 心地よい そのままずっと体を預けていたい


「落ち着いたか?」


なんでボクはこんなことをしようと思ったんだろう


「うん…ごめんよルフィ…」


ルフィに相談しても何が変わる訳でもないのに


「気にすんな、おれも気づけなくて悪かった」


ルフィは何も悪くないのに


「で、なんでそんな思い詰めてたんだ?」



「ルフィの友達ってさ…グスッ…みんな、おっぱい大きいじゃん…」


具体的に言うと、ナミさんやロビンちゃん、ビビさんなどだ

「だから…ヒック…ボク…ルフィが盗られちゃうんじゃないかってさ…」

「馬鹿だよね…!ボク…!ルフィもナミさん達も…!そんなことするはず…!ないのにさ…ぁ!」


「あぁ…そんなことしねぇ…大丈夫だ、ウタ」


あぁ…安心する…

「あと、ウタ、貧乳だとか、大きいからだとかでおれは見ねぇ、おれはウタが好きなんだ…それは変わらねぇ」


「うん…!ありがとう…ルフィ!」


あ…泣い…たら…眠く…なって…きた…


「ウタ、眠いのか?瞼が落ちてきてるぞ」



「いや…そんなことは…ボクは、眠くなんか…」


「いや、眠いんだろ、目でわかるぞ」

「とろんってしてて、なんか可愛いな」


「あ…もういいや…そうだよ、眠いよ」


可愛いっていわれちゃったら、もうなんでもよくなってくる…悪い癖だ


「ルフィ…ボクを抱っこして…ベッドまで運んで…」


眠すぎて思考がまとまらない


「おういいぞ、しっかり掴まってろよ?」


「うん…」ギュッ


「ついたぞ、ウタ、手を離せ」


「ありらとう…るふぃ…」


眠い 舌が回らない


「おやすみ、ウタ」


「おあすぃ…」


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