カントラ男が麦わら屋に失恋して誘い受けする話2

カントラ男が麦わら屋に失恋して誘い受けする話2


ルローです。1の続きです。

トラ男がとっっっっても女々しい。

いやルフィも女々しいし何なら二人共泣く。

そして無駄に長いけどそんなにエロくない。


私の性癖にしか配慮しておりません。

それでも良ければどうぞ。











くちゅ、にちゃ、と室内にいやらしい水音が響く。これが自分の身体から発しているだけでどうにかなってしまいそうなのに、それを起こしている相手が目の前の男だという事実に、更に思考を奪われていく。


「ぅ、んん……っ!」

「トラ男、声出せよ」

「ん、ぐ、ぅう……っ!」


四つ這いになった状態で、枕に顔を埋めながら声を殺す。だって、男の喘ぎ声なんて、萎えるだろ。やっとその気になってくれた麦わら屋に今萎えられて『やっぱやめる。じゃあな!』なんて言われてみろ。中途半端に昂らされたこの身体はどうなる。自分で処理なんてしたくもないし、誰かに続きをさせられるのも心底ゴメンだ。だから、声は出さない。顔も見せない。その部分だけあれば、麦わら屋だってその相手に投影しやすいだろう。


「トラ男がその気なら、おれだって負けねェからな」

「んっ……ん、んんっ!?♡」


そう思っていたら、麦わら屋はくりゅ、と一番敏感な部分に指を滑らせた。自分でも怖くてあまり触らなかった箇所を他者に触れられているだけで、びくんと腰が大きく跳ねる。それを見たであろう麦わら屋が、にししと笑う声が聞こえた。


「ここ、イイんだな?」

「……っ!」

「トラ男が恥ずかしいんだったらそのままでいいぞ。その代わり、全部触って確かめるから」


ぜん、ぶ?全部って、なに


「んっ!?♡んんっ♡ん、ぐぅうっ♡」

「ここのとんがったところ、女のちんこなんだろ?だったら気持ちィに決まってるよな」

「んんんっ!♡ん、ふぅっ!♡ん、んん〜〜っ!♡」


ぐりぐり、しこしこ、くちゅくちゅ、色んな角度で陰核を弄られ続ける。その度に身体ががくがくと震えて、制御が出来ない。とろ、と内部から新しい分泌液が出てきているのが感覚でわかる。麦わら屋に、触れられている。今のおれの、大事なところ。


「トラ男、ここ、気持ちィな」

「────!ぁ、〜〜〜〜っ!!♡♡♡」


ぐいん、と伸びる音。そしておれの耳元に囁かれる男の声。

気持ちィ、気持ちいい、気持ち、良い

普段とは違う、色の纏った声色を脳が理解した途端、身体がひと際大きく震えて、思考がボヤけていく。ビリビリとした感覚が背筋を走った後に、ぷしゅ、と遠くで新しい水音が聞こえた気がした。


「ぅわっ!トラ男漏らし……た感じじゃねェな?何だこれ」

「……っ♡は……っ♡ふ、ぅ……っ!♡」

「……でも、気持ち良かったんだよな?トラ男」


麦わら屋の声が、耳朶に響く。その言葉に、ふわふわとした思考が勝手に首を頷かせる。小さく笑う声に、またゾクリと腰が震えた。


「トラ男、お前のここ凄ェな。ビショビショでぬるぬるだ」

「ん、っ♡ひィっ!?♡」


ちゅぷ、という音と共に何かが入ってくる異物感。しなやかではあるが少し節榑立った、海の男の指。麦わら屋の指が、挿れられている。


「このナカは?どこが気持ちィんだ?」

「んっ♡ん、ふ、ぅう……っ!♡」

「教えてくれるんだろ、トラ男?」

「……っ!♡す、こし……ざらって、してる、とこ……♡ん、ぃいっ!?♡」

「お、ここか?」


ナカで少し感じることが出来た場所、Gスポットと呼ばれる箇所を教えると、麦わら屋の指は的確にそこをぐりゅ、っと押し込んだ。その強さに思わず声が漏れてしまう。その気持ち悪い声にハッとして、また枕に顔を埋める。


「ここだろトラ男?気持ちィか?」

「んっ!♡んん……っ♡ふ、ぅん……っ!♡」

「うんうん頷いてっから、気持ちィんだな。ニシシ!」


ソコをスリスリと擦ったり、ぐりぐりと押されてはまた声が漏れる。能力を使って音を消せばいいんだが、こんな行為中にそんな器用なこと、出来るわけがねェ。なによりこんなことで能力を使うなんざ、馬鹿のやることだ。


「なぁトラ男。指、奥まで入れるな」

「ん、ぶ……っ♡んんんっ!?♡♡ん〜〜〜〜っ!♡♡♡」


とちゅり、と最奥を押される音。女の性感帯のひとつである箇所、ポルチオに、麦わら屋の指が当たっている。くぷくぷ、トントン、すりすりと、Gスポットとポルチオの間を行ったり来たりされて、本体の許しもなく勝手に腰が快楽から逃げるように踊ってしまう。


「トラ男、腰ユラユラしてる。気持ちィんだな?」

「んんっ!♡ん、んんっ♡ふ、ぅう……っ♡」

「ちょっと動かし辛ェから、掴むぞ」

「ん……♡ん、〜〜〜っ!♡」


俺の腰がユラユラと揺れるのが嫌だったようで、麦わら屋が片手を使ってガシリと腰を掴む。そこからは狙いを定めた手つきと指使いで、更にナカを責められる。まずい、気持ち、良い。気持ち良過ぎる。これじゃ、また、


「ナカがビクビクしてる。イきたいならイっていいぞ」

「ん、ンン……っ♡ぁ、ぐぅ……っ!♡」

「ほら、トラ男。イけよ」

「んっ!?♡ぁ、イっ……〜〜〜〜っ!!!♡♡♡」


ナカを刺激されながら、先程弄られた陰核をまた強めに押し潰される。三点の性感帯を刺激されたら、我慢なんて出来るわけがない。おれはまた呆気なく潮を吹きながら絶頂してしまう。

身体を支えていた腕はもう完全にベッドに平伏していて、膝もガクガクと震えながら何とか尻だけが上がっている状態になっている。まるで動物のようなその姿に、自嘲の笑みが零れた。


「トラ男、挿れていーのか?」

「……っ、は……♡はぁ……っ♡ん……っ♡」

「……トラ男、こっち向いてくんねーのか?」


何を言ってるんだ、こいつ。麦わら屋の方をおれが向いたら、練習にならねェだろ。お前、好きなヤツいるんだから。それにこんな髭面の男の顔見ながらとか、趣味悪いぞ。

言いたいことは山程あったが、本当はそれ以上に、おれが見たくなかった。おれじゃない誰かのことを考えながら腰を振るこの男の顔を、見たくなかった。きっと、生理的じゃない何かが溢れて止まらなくなるのはわかっていたから。

なのに、


「トラ男、本当にいいんだな?」

「……っ、さっさと、挿れ、ろ……!こういう時は、何度も聞くんじゃねェ……っ!」

「……そっか。わかった」


そう言って、麦わら屋が自身を取り出す。グズグズになったおれの入り口に、ぷちゅ、とナニかがくっ付いた音が聞こえた。熱くて、固い。何だ、麦わら屋。ソコは流石に興奮したら固くなるんだな、なんて。当たり前のことを思いながら逃避していたら、ぐぷ、と入ってくる大きな質量に圧迫感と痛みが走る。


「キ、っつ……!」

「ぁ、ぅう……ぐ……っ!」

「……トラ男、もしかして、お前」

「っ!い、から……早く……っ!」


麦わら屋が何かを察して挿入を一度止めようとする。多分、処女だってバレた。でももう関係ねェ。痛みを無視して急かすように誘うと、麦わら屋はまた腰をゆっくりと進めていく。さっさと挿入すればいいのに、まるで労るような優しいくらいにゆったりとした動きのそれに、勘違いしそうになる。途中、何かが切れるような感覚とこじ開けられる痛みが走ったが、最奥にこつん、と到着する頃には慣れてきた。大丈夫だ。ドフラミンゴに何発も撃たれたり右腕斬られた時程じゃない。耐えられる。耐えられる、はずなのに、

どうしてこんなにも、心が痛むんだろう。


「トラ男……っ、はいっ、たぞ……」

「……っ、う、ごけ……」

「動いて、欲しいんなら、力緩めろって……!」


ちから、力、緩める……どう、やるんだったか。破瓜の痛みで硬直している身体を何とか解そうとしてみるが、どうすればいいのかわからない。熱くて、ヒリヒリして、いっぱいで、思わずその質量を感じてキュウ、とまた締め付けてしまう。


「っ、おい、トラ男……!締めんなよ、苦しい……」

「ん、ぅ、うう……っ!」

「……トラ男、やっぱりお前、初めてなんじゃねェのか?」

「ち、が……」

「じゃあ、この血は何だよ?」


麦わら屋にそう言われて、太腿に伝う液体に気が付く。枕に顔を埋めていたから気が付かなかった。破瓜すりゃ出血するのは当たり前で、出血したってことは、


「……トラ男、教えてくれよ。おれが初めてなのか?」

「……っ、ん、なの、今は、関係……」

「ある!おれ、トラ男が痛いのガマンしてるの嫌だ!おれだけ気持ち良くなっても、トラ男が気持ち良くならねェんなら、こんなことしたって何の意味もねェよ!」


────意味が、ない


その言葉に、頭が真っ白になった。

そう、そうだ。この行為に意味なんて、ない。だって、そもそもこの行為自体が裏切りだ。麦わら屋には好きな相手がいるのに、こんな行為を持ち掛けた時点で、そんなの、わかりきっていた。でも、おれには、意味があって、ただ、お前に、


「……っ」

「……トラ男?」

「っ、ぐ……ぅ、う……っ!」

「トラ男?なァこっち向けよ。顔見せろよ」

「ぁ、ゃだ、今はっ!」


両腕を伸ばされて、枕の白に覆われていた視界がぐるりと反転する。開け放たれたその先には、心配するかのような、お前の顔。違う、そんな顔をさせたいわけじゃなかった。ただ、お前が欲しかった。そんなの無理だってわかりきっていたのに、今日それが本当になるとわかって、ヤケになって、お前の初めてだけでも貰えたらなって、そんな小さくも浅ましい欲を秘めただけのものだった。ただ、それだけだったのに、


「……トラ男、泣いてる。おれのせいか?」

「っ……!み、るな……っ!」


涙が止まらない。心が痛くて痛くて堪らない。すべては自業自得なのに。わかっていた。全部おれが悪いんだって。麦わら屋におれは相応しくないってわかっていたのに、離れられなかった。飯に誘われて、諦め切れずにのこのこと着いて行った。酒を飲んだのだって、逃げたかったから。だから、おれが全部悪いのに、何でお前がそんな顔をするんだ。麦わら屋。お前は何も、悪くない、のに。


「トラ男。おれもう無理だ」


麦わら屋の放たれた言葉に、世界が凍り付いたような気がした。

無理。それは、拒絶の言葉。おれを、この行為を、拒絶する言葉。指先が冷えていく。身体が先程以上に硬直する。終わった。もう、この男がおれを見ることはないだろう。何度も友達だと言ってくれたこの男はもう、おれを見ない。目の前が真っ暗になるような感覚。ナカには熱い杭が挿さっているはずなのに、身体中が寒くて震え始める。

自分で自分を抱き締めようとすると、その前に何かがおれの身体をぎゅう、と包み込んだ。その感触に、一瞬だけ寒さが弱まる。何だろう、と涙の溜まった目を恐る恐る上にやると、真剣な表情の麦わら屋がいた。


「ナミ達に言われたんだ。急に好きだって言ったって、トラ男は冗談だと思って相手にしないって」

「ウソップやサンジもまずはメシ誘ったり、好きな相手っての探ったりして、少しずつ距離を縮めろって」

「でもおれ、何か間違えたんだよな?だからトラ男、泣いてんだよな?」

「トラ男が嫌ならもうしねェよ。痛いの、嫌だろ。おれトラ男には優しくしてェし、こーいうのヤるなら顔見てシたい」


矢継ぎ早に、何かを言われる。言われた言葉の羅列に頭が追い付かない。この男、今何と言った?とてもおれにとって都合の良い言葉が並べられて、痛みによる幻覚かと一瞬疑う。


「トラ男、好きだ。トラ男はおれのこと、そーいう風に見てないかもしれねェけど、 おれ諦めたくねェ」

「トラ男が何でこんなことしてくれたのか、おれわかんねェけど、他のやつでもいいって聞いて凄く嫌だった。こんなトラ男を見るのはおれだけがいい」

「トラ男、駄目か?おれじゃ、駄目なのか……?」


麦わら屋の目に、おれと同じ涙が溜まっていく。行かないで欲しいと言わんばかりにぎゅう、としがみつかれた拍子に、ナカのモノが奥に当たって苦しい。


「……麦わら屋、好きな相手、って」

「……元、七武海で、おれのこと助けてくれた命の恩人って、メシ食ってた時に言ったろ」

「……女帝屋、のことじゃ、なかったのか」

「ハンコック?ハンコックは違うぞ。確かにハンコックにはインペルダウンに行く時とか他にもいっぱい助けて貰ったけど、命の恩人はトラ男だ」


待て、待ってくれ

じゃあ、本当に、お前の好きな相手って、


「……なぁ、どうしたら信じてくれる?おれ、トラ男に酷いことしたんだよな。だからトラ男泣いてんだよな?どうしたらいいんだ?どうしたら泣き止んでくれるんだ?教えてくれよトラ男ぉ……」


ぼろぼろと、麦わら屋が涙を零す。その姿に、なんて馬鹿な勘違いをしてしまったのかと自分に辟易した。

だって、そんなの、おれだって、


「……ぉ、れだって……」

「トラ男……?」

「おれだって、麦わら屋が……好きな、相手が、いるとか言うから……せめて、初めてだけでも……」

「……?どういうことだ?」


お互い涙を零しながら、自分の気持ちを吐露する。なんだ、こんなの、凄く簡単な事だったのか


「おれも、好きだ」

「……!」

「……こんな、ことして、今更なのはわかってる……でも、誰かに取られちまうくらいなら、せめて、一度でいいから、お前が欲しかっ……」


そこまで言ったところで言葉が途切れる。口に何かが触れている。麦わら屋の顔が目の前にある。じゃあ、これは、


「ん……む、んんっ!?♡ん、〜〜〜っ!♡♡」


隙間を縫うように舌を差し込まれてしまったら、そこからは貪るようなキスをされる。舌を吸われたり、少し噛まれたり、なんだこいつ、何でこんなに上手いんだ。誰かに教わったのだろうか。それとも、本能で?段々と酸欠でボヤけていく思考に、目がトロンとした頃にようやく唇が離れていった。


「は……っ♡ぁ、むぎ、わらや……?んっ♡」

「トラ男、トラ男は、これするの嫌か……?」

「……嫌、じゃ、ねェ」


むしろお前と出来るのなら、本望だろ。そんな意を込めて、ずっとシーツを握っていた両腕を麦わら屋の背中に回す。すると麦わら屋の表情が向日葵のように花開いていく。本当に、太陽のように眩しい男だ。

そんな男が、おれみたいな男を好いてくれている。それなら、もう、それでいいか。


「トラ男、まだ痛いか?」

「んっ♡ん、もう、痛くねェ……最初は、ゆっくり、動け」

「わかった。ゆっくりだな」

「ん……んっ♡ふ、ぅっ♡」

「トラ男、声我慢するな。トラ男の気持ちィ声、もっと聞きてェ」


おれが伝えた通りに、麦わら屋は普段とは全く想像もつかないほどのゆったりさで腰を動かし始める。こんな気遣いとか出来たんだな、お前。枕を使えない分、何とか唇を噛んで声を止めようとするが、麦わら屋に止められる。おれの、声が聞きたい。それはまぁ、嬉しい言葉ではあるのだが、おれにも男の矜恃ってのがある。いくら受け手をやっているからだとしても、そこだけは譲れない。


「お、れも、男だぞ」

「でもおれ、トラ男の声が好きだからもっと聞きてェ。駄目か?」

「……ぐ……っ」


困り眉で小首を傾げながら再度尋ねられる。その顔に、おれは弱い。何かこう、何とかしてあげねばという謎の感情が湧いてくるからやめて欲しい。これが弟気質というものなのだろうか。


「……すこし、だけなら」

「……!にしし、ありがとな!じゃあ、また動くぞ」

「ん……っぁ、ふぅ……っ♡」


とちゅ、とちゅ、と小さな律動が奥に響く。陰核の裏側やG スポットをずりずりっと刺激されながら、最奥のポルチオまでとんとんってノックされる。その優しい動きに、痛みも少しずつ緩和されていった。


「ぁ、そこっ♡そこ、弱い……っ♡」

「さっきのザラっとしたとこか?それとも奥のここか?」

「んぁっ♡り、りょ、う、ほう……んんっ!♡」

「わかった。あ、ここも好きだよな?」

「ん……?ひ、ぁっ!?♡♡」


急に陰核をきゅむ、と摘まれて変な声を上げてしまう。耳元でまた男の笑う声が響いて、まずいと思った時には手遅れだった。ナカを何度も擦られながら、陰核まで弄られて、身体は勝手にビクビクと反応する。


「ぁっ♡むぎ♡わらやぁっ!♡全部は♡や♡やめろっ♡あぁっ!♡」

「トラ男、気持ちィ声出てる。おれその声好きだ」

「ばっ♡か、やろ……ん、んんっ!♡♡あ、やぁっ!♡まて、まって♡はやい、早いぃっ♡」

「あ、トラ男のナカ、キュウってした。やっぱこれ気持ちィんだな。にしし!」

「あ゙っ♡も、まで♡まっ……♡むぎ、わ、らやっ!♡も、むりぃっ♡イく♡イぐからっ!♡クリ♡は、なっ♡ぅ、〜〜〜〜っ!!!♡♡♡」


気付けば律動は少しずつ激しくなっていってて、それに合わせて陰核への刺激も早めていく。それに耐えられず、離せという前にごりゅ、ぎゅむ、と最奥と陰核を押し潰される。全身に走る電流のような快感に、思わず麦わら屋の背中に爪を立てながら声にならない声を上げて絶頂する。瞬間、ナカに温かいものが注がれるような感覚。あ、これ、ナカに出されてる。ぼぅっとした意識の中で、それだけがわかった。


「……っ、あ、悪ィトラ男!ナカ……!」

「ぁ……♡イ、った♡から、急に動くな、あっ!♡」

「あ、うん。じゃなくて!大丈夫か!?ナカ!」

「……あー……うん、大丈夫……赤ん坊、出来ねェし……」

「え?出来ねェのか?でも結婚してコレやったら赤ん坊出来るんだろ?」


あぁ、最低限の知識だけは持ってんのか。そっちに驚いた。一度手を離してシーツに身体を預けながら赤ん坊が出来ない理由を説明すると、また頭を傾げていた。


「ん……?んん?じゃあトラ男、赤ん坊出来ねェってことか?」

「そういうことになるが……欲しかったのか?」

「んー。わかんねェ!」

「そうか。なら気にしなくていい。で……まだ、ヤるか?」

「……トラ男がいいなら、もっとしてェ」


そう言って、またぎゅむ、と抱き締められる。その姿にまた心がきゅう、となった。


「……好きにしろ」


そう言った自分を悔やむことになったのは、数時間後である。











「あ゙ぁっ♡♡そご、らめ♡♡いっしょ♡♡やらぁっ!♡♡」

「本当に嫌なのか?」

「ぎ、もぢ♡♡よすぎるっ♡♡からっ♡♡トぶ♡♡トんじまう♡♡♡やぁあ゙っ♡♡」

「気持ちィから嫌なのか。じゃあ大丈夫だな」











「ひっ♡ぃい゙い゙っ♡♡まらイぐ♡♡イっぐ、ぅ〜〜〜っ!!♡♡♡」

「あっ、ぐ……っ!ん……っ!」

「ぁ゙……っ♡ナカ、あ、づいぃ……っ♡♡」

「ん……っ、煽んな、って……!」

「あ、ぁ゙っ!?♡♡なんれ、おおぎ、ぐぅ……っ?♡♡んぁあ゙っ♡♡♡まって、イった♡♡♡イった、から♡♡あ゙♡♡まら♡イぐぅ……っ!!♡♡♡」











「ぽりゅぢおぉっ♡♡トントンしちゃ♡やらぁっ!♡♡」

「ぽるちお?ってこの奥のことだよな?ここが好きなんだな。よし!」

「ま……っ♡やらっていっ……────♡♡♡お゙、ほぉ゙……っ!♡♡♡」

「うわ、ここ強めにズンってするとすっげェ締まる……っ!いくぞトラ男……!」

「ま゙っ♡まっへ♡♡いまイっ♡♡イっでりゅ♡♡♡ポルチオイキしてりゅから♡♡♡まっ……お゙っ♡♡お゙ぉっ♡♡♡」











「ほらトラ男、女のちんこのとこデカくなってるぞ。気持ちィんだな。よしよし」

「ひぃっ゙♡♡あ゙♡もぉ♡♡クリィっ♡♡いまクリさわ゙られだらぁ゙っ♡♡イぐ♡♡イっぢゃ、ぁ〜〜〜〜っ!!♡♡♡♡♡」

「あ、また吹いた。そういやこの不思議水、男でいうと何になるんだ?せーえきじゃねェもんな」

「は……♡♡ひゅ……っ♡♡♡げほ、っ♡♡♡は……♡♡♡」











「トラ男〜次はどこが気持ちィんだ?教えてくれるんだよな?」

「は……っ♡つ、ぎ……♡♡」

「あ、そういやさっきのザラっとしたとこもだよな?じゃあもっかいそこゴリゴリするか」

「あ゙っ♡♡そご、Gスポ♡♡♡らめ♡♡♡も、イぐ♡♡♡すぐイっぢゃ♡♡♡あ゙っ♡♡♡〜〜〜〜〜っ!!!♡♡♡♡♡」

「んっ……すげェ……トラ男のナカ、ぐねぐねして……っ!」

「────あ゙っ♡う、ごく、なぁ゙っ♡♡♡いま動いだら♡♡♡まら、イっ……ぐ、ぅ〜〜〜っ!!♡♡♡♡」













「トラ男、乳首立ってら。ここも気持ちィか?」

「き、もぢぃ♡♡どこも♡♡♡みんなっ♡♡♡ぎもぢィ♡♡♡からぁっ♡♡♡も、やめろっでぇ……っ!!♡♡♡」

「何だトラ男。もう降参か?好きにしろって言ったじゃんか」

「────!だ、れが、降参、するか……っ!♡♡ほら、来いよ……!♡♡♡」

「にししっ!じゃあもっともっと、いっぱいヤろーな♡」











「トラ男、さっきから腹がすっげェグネグネ動いてんな。大丈夫か?」

「ぁあ゙っ♡♡お゙っ♡♡♡ぁ、〜〜〜〜っ!!!♡♡♡」

「えっ!?腹ちょっと押しただけだぞ!?」

「────っ♡♡♡…………っ♡♡♡」

「あれ……トラ男?トラ男〜?」

「…………♡………………♡♡♡」

「……やっべ、ヤり過ぎた!水!!」











〜 〜 〜 〜 〜











「ドラ゙男゙〜!良゙がっ゙だ〜!目゙ェ゙覚゙め゙だん゙だな゙〜!!」

「……けほっ……」

「ほら水!トラ男、最後、気失って……っ!何も言わなくなっちまったから、おれ、お゙れ゙ェ゙〜〜〜っ!!」


気付いたら、朝だった。途中から全く記憶が無いが、身体が倦怠感と痛みを発していたことで大体のことは察した。反論を試みたが、喉が完全にやられており声が出る前に咳が出てくる始末。十代の体力、恐るべし。

麦わら屋は半泣きでおれに水を飲ませてくれたり身体を拭いてくれたりと、甲斐甲斐しく世話を焼いてくれた。しかし上から下までドロッドロのベッシャベシャだからこれもうシャワー浴びた方がいいやつだな。


「トラ男……おれガマン出来なくて、無理させたよな……」

「……けほっ、ん……好きにしろ、って言ったのは、おれだ」

「そうだけどよぉ……」

「それ、に……教えるって、言ったのも、おれだしな……今回は、お互い様って、とこだろ……」

「……!今回は、ってことは、次もあんのか!?」


おれがそう言うと、麦わら屋はまたお日様のような笑顔を見せる。その笑顔を見て、ふぅとため息を着く。こんな天真爛漫な顔した男が、昨夜アラサーの男を貪り尽くしたとは、誰が信じてくれるのだろうか。


「……次は手加減しろ。毎回これじゃあおれが死ぬ」

「……!トラ男が死ぬのは嫌だ!!」

「なら、わかったな……とりあえず、シャワー浴びるか……」

「あ、おれ連れてくぞ!ほら!」


麦わら屋がそう言っておれを抱き上げながら風呂場へと歩いていく。落ちないようにしがみつきながら、これが夢じゃないことに誰よりも自分が驚いている。でも、この痛みが、この温かさが、夢では無いことをおれに教えてくれた。


「……麦わら屋」

「ん?何だトラ男?」

「好きだ」

「……おれも、大好きだ!」


当然だとでも言うように笑う男の顔が眩しくて、眩しくて。思わず吸い寄せられるようにその頬へと唇を落とすと、男はピタッと硬直した。


「……む、麦わら屋?」

「トラ男さ……それ、逆効果ってやつだぞ……」

「……?何が、んむ……っ♡」


その後、何故かシャワー室でもう1Rあったこと、そして船に帰った時に互いのクルーから祝福されたことは一身上の都合で割愛させて欲しい。






Report Page