カワキと翼の飲み会
稲生・紅衣・メメ・虎屋のスレ主『ゲンセノ ニンゲン ゴトキガァ...』
「もう周りの虚と戦わなくて良いですわ 自害しなさい」
周りには虚の死体が数体と操られていた虚が一体、そして
「カワキさん虚はこれで全滅しましたわ」
『...どうやらそのようだね 数の割に手早く終わった』
カワキと翼(たすく)が居た
「銃一つで虚をバッタバッタと倒していく姿はいつも壮観ですわね...私なんて周りにある物もなんでも使わないとどうにもなりませんわ」
『パチンコとオモチャで隙を作って見せたのはこちらも驚かされた 時には突飛な発想が状況に適することもあるんだね』
やんややんやと言いつつ二人は空座町を歩いていた
帰る途中ふと思い出したようにカワキさんが切り出した
『そういえば翼さんはお酒を飲むんだったか』
「ウッ...!ぶっ倒れて死にかけるほどは最近飲んでませんわよ!そもそもジュースのほうが好きですし」
説教を垂れられるのかと思っていたがどうやら違うようだ
『せっかくだから飲みたいんだけど良いかな?』
「高校生って確かお酒飲めない年ですわよ?」
『私はみんなと違って20歳を超えているんだ』
「えっそうでしたの?20歳以上なら問題ないですわね!」
そうしてホームレス時代に使っていた拠点でともに酒を飲むことにした…今思えば家出してからお酒を連れ立って飲むなど初めてのことだ
───少しして
「おrrrrrrr」
『うん...思ったより酔うためだけの安酒が多いな いや贅沢は言えないか』
拠点の端でナイアガラの滝を作る翼をよそにカワキは石田くんや一護に取り上げられた酒を思いながら安酒で口を潤した
『さて 私はこの辺でお暇させてもらうよ』
翼はカワキに背を向けながら弱弱しくサムズアップした 無論滝は量産しつつ
カワキが華麗に家に帰る中、翼は知り合いのホームレスに寝ゲロで死にかけているのを見つけてもらって救急車に運ばれたのであった