カノジョたちのありふれた日常 キトカロス編

カノジョたちのありふれた日常 キトカロス編



 彼の世界による異世界侵攻は最早留まることを知らなかった。


 彼らは侵略した異世界の住民たちを捕らえ、その一部を特権階級の人々に向けて売買することで次なる侵攻への資金とした。

 また提供する際の調整という名目の下に異世界の住民たちの身体を徹底的に弄り回すことで技術を培いながら、彼らの世界で用いられる数多の力への知見も蓄積していったのである。


 そのうえで侵攻によってもたらされた豊かさを実感した多くの人々による支持も加わるとあれば、負ける道理を探す方が難しいと言うほかないだろう。


 彼女、キトカロスが住む壱世壊=ペルレイノも終わることのない侵攻によって無慈悲に滅ぼされた異世界の一つだった。



「皆はやれ女の子のおっぱいだの美女の長乳だの言ってるけど、僕はちょっとナンセンスなんじゃないかって思うんだよね。あぁ、勘違いして欲しくはないんだけど……友人たちの嗜好を否定するつもりはないんだよ?」


 無駄に豪奢に飾られた寝室のベッドで裸の少年が一糸まとわぬ姿の彼女を包み込むように抱きしめながら語っていた。

 彼は背中から回した手で美しく整ったおっぱいを貪るように揉みしだく。


「少年の性奴隷を買ってもらって犯すのを楽しんでる女の子もいるって聞くしね。嗜好は人それぞれだって理解してるんだ、僕も。

 でも、それはそれとして……せっかく異世界から来た性奴隷なんだから異世界らしさっていうのをもっと重視してもいいんじゃないかって思うんだよ。

 ねぇ、キトカロスはどう思う?」


「っっ……んぅ♡ 私はご、ご主人様に買っていただけて……とっても、幸せですぅぅぅんんん♥♥♥」


 銀髪の麗しい乙女、キトカロスは少年に真っ青な乳首を指で挟むように抓られて大きくスラッとした身体を仰け反らせる。


 彼女がロングヘアを激しく乱れさせながら薄っすらと青みがかったようにも見える母乳を勢いよく噴出させる様を間近で見て、少年は満足そうに唇を歪めた。


「今日のキトカロスは僕のお姉ちゃんなんだから、ご主人様じゃないでしょ?」


「ご、ごめんなさい……お、弟くん♡」


 キトカロスは宝石のように輝く瞳の奥に薄っすらと嫌悪の色を滲ませつつも、主である少年に向かって愛おしそうに微笑む。


 透き通るような真っ白な肌をした彼女の首にはかつて付けていた南京錠とはまた違う無機質な首輪が嵌められていた。


 キトカロスは元々、壱世壊=ペルレイノと呼ばれる異世界に住む種族の姫だった。

 彼女たち、ティアラメンツは人型でありながら手足が魚の尾ひれを模していて、ほかにも水中を自由自在に泳げるなどの人魚に近しい特徴を有している。


 そんなキトカロスたちが住む壱世壊=ペルレイノは不死を求める者によって支配されていた。

 ティアラメンツたちはいつか救済者が現れる日を心待ちにしながら圧制に耐えていたのだが、壱世壊=ペルレイノは訪れたかもしれない彼の者の来訪を待たずして侵攻によって唐突に滅ぼされた。

 哀しみを司った支配者は呆気なく倒され、キトカロスたちもまた抵抗も空しく捕まってしまったのである。


「あぁ、キトカロスお姉ちゃんが分かってくれて僕も嬉しいよ! だから、青色乳首から出る母乳をいっぱいごきゅごきゅしてあげるね!」


 少年はキトカロスを当然のように押し倒し、そのおっぱいに顔を寄せて母乳を音を立てて啜り始める。


「あぁん、っう……んんっ、あっ♡ よちよち、弟くんはお姉ちゃんのおっぱいをごきゅごきゅできてえらい♡ えらい♡」


 彼女はその両手で少年を背後から包み込むようにして、彼の背をトントンとゆっくり叩く。


 その一方で少年はキトカロスのスラッとした太ももに勃起した肉棒を押しつけるようにしながら時折微かに腰を振る。

 塗りたくられる我慢汁がキトカロスの透き通るような肌を汚すが、性奴隷に堕ちた彼女にはそれを拒否することは許されていなかった。


 主として定められた者はそれこそ言葉一つで首輪を通じて彼女たちを幾らでも罰することができてしまう。


 他ならぬキトカロス自身もすでに嫌になるくらいにそのことを思い知らされていた。


「ごきゅごきゅ……ぷはぁっ。はぁ……お姉ちゃんの母乳も最高だけど、ムラムラしてきちゃったなぁ。そうだ、お姉ちゃんの青色口ま×こに射精してあげるっ。いいよね?」


「……えぇ、もちろん。今日も口おま×こを弟くんに使ってもらえるなんて、お姉ちゃんとっても嬉しい♡♡」


 キトカロスは表情が強張りそうになるのを何とか堪えながら、優しく微笑んで頷いてみせる。


 彼女の口内に射精するのは主である少年が最も好んで行うプレイだった。


 乳首がそうだったように、彼女の口の中もまた少年のそれとは異なって青色を帯びている。

 だから何度犯してもいいのだと彼は意気軒昂にキトカロスによく語っていた。


「あぁっ、あっ。いいっ、やっぱりお姉ちゃんのキツキツ青色口ま×こはサイコーだよっ!!」


「っっ、うぅっ……っうう♡♡ むふぅぅぅっ、ふぅぅぅっっ♡♡♡」


 キトカロスが求めに応じるように顔を上げて青く染まった口内を見せれば、少年は嬉々として彼女に馬乗りになって迷うことなく肉棒を突っ込む。

 そのまま暴力的に腰を振り始めてしまうので、キトカロスは鼻から息を荒く漏らしながら主の昂りをただただ受け止めるほかなかった。


 卑猥な水音と漏れる荒い吐息が室内を支配するのを聞きながら、キトカロスは主である少年を見上げて愛おしそうに微笑む。


「おとふほくんが、っっ、ひもちよさふぉうでお姉ひゃんもうれひぃ♡♡ だふぁら、ひぃっぱいぎゅううってひてあへるねっっ♡♡」


「あああっ、いぃ。お姉ちゃん、サイコーっ。でも……ダメ、ダメだっ。お姉ちゃんのフェラ顔がえっちすぎて、僕もう……もうっ、射精る……射精ちゃうよぉ!!!」


 彼女が少年の腰に両手を回して頬を窄めるようにへこませれば、彼は歓喜したように身体を震わせながら肉棒を一回り大きく膨らませる。

 キトカロスの口内で限界まで膨らんだ肉棒が弾け、彼女の喉奥を目がけて精の奔流が直接注ぎ込まれたのはその直後のことだった。


「っっっ、んんんっ♥♥ んんっ、んんんっっっ、んん~~っっ!!♥♥」


 キトカロスは均整の取れた身体を跳ねさせながら、幾度にも渡って注ぎ込まれた白濁液を受け止めた。


 しばらくして吐き出された精を嚥下し終えた彼女は青く長い舌を這わせ、主の肉棒をゆっくりと掃除し始める。


「れろっ、ちゅぷぅ……れろぉん♥♥ ずずっ……、ずぽぉ、ぴちゃぁ♥♥ ちゅぷ、ぴちゃぁ……、ちゃぷぅ♥♥♥ れろれろっ、れろぉん……ちゅぱぁ、きゅぽんっ♥♥♥♥」


 キトカロスがお掃除を終えて顔を引けば、唾液に塗れてテカテカと輝く肉棒が露わになった。

 少年はそれをじっくりと見遣り、満足そうに口元を緩める。


「……やっぱり相変わらずお姉ちゃんはえっちで最高だなぁ。でも、僕ばっかり気持ちよくなってちゃズルいよね?

 だから、今度はキトカロスお姉ちゃんのことを犯してあげる!」


 少年は宣言するや否や、キトカロスが答えるよりも前に彼女に覆い被さってその秘裂に肉棒を挿入した。


「あぁっ……、お姉ちゃんっ……キトカロスお姉ちゃんっっ!!!」


「……っっ、あぁん♥♥ あぁ……、弟くん……っっ、弟くぅん♥♥」


 彼は麗しい性奴隷に向かってお姉ちゃんと連呼しながら無軌道に腰を振る。

 キトカロスはまるで俎上の魚であるかのように、もたらされる快楽にその美しい身体を震わせることしかできなかった。


 彼女は性奴隷に堕ちた際に施された調整によって確かに地上での活動も可能になったが、水中以外では非力な人魚であることは現在でも変わらないのだから。


「ああ゛っ……、あ゛っ、あ゛っ♥♥ んんぅっ……、あ゛っ、弟くんっ♥♥ 弟くぅん、あ゛あ゛っ……あ゛っ♥♥♥」


「お姉ちゃん……お姉ちゃんっっ!! 僕……射精るっ、また射精るからぁ……っっ!!!」

 

 少年は叫びながら彼女を押しつぶさん勢いで抱きついて荒々しく腰を振る。

 彼の白く濁っていた視界が唐突に弾け、捻じ込むようにキトカロスの肢体に押しつけられた肉棒が彼女の子宮を目がけて精の奔流を注ぎ込んだ。


「あ゛あ゛っっ、あ゛っ……、あ゛あ゛っ、あ゛っ、あ゛あ゛あ゛~~~っっっ!!!!♥♥♥♥」


 キトカロスは嬌声をあげながら、美しい曲線を描く身体を何度も痙攣させ続ける。


 少年が肉棒を抜けば精液がドロリと溢れ出るが、彼はそれにはもう興味がないと言わんばかりに今度は彼女のおっぱいに頬ずりし始めた。

 その動きに合わせて先端が青く染まったキトカロスのおっぱいが水面のようにたぷたぷと揺れる。


「……あぁ、キトカロス。キトカロス。君はこんなにもえっちで、いつだって僕の心を幸福で満たしてくれる。本当に最高の性奴隷だ。大好きだよ、愛してるぅ……ちゅぱ、ちゅぱ……ごきゅごきゅ……」


「……えぇ。私も大好きです、ご主人様♡♡」


 最早言い終わるよりも早く再び母乳を啜る少年の頭をキトカロスはゆっくりと撫でる。


 彼女の宝石のような瞳は薄っすらと表れた嫌悪に濁っていたが、最愛の奴隷の身体にただただ溺れる少年はそれには微塵も気づいていないようだった。

Report Page