カノジョたちのありふれた日常 エリア編

カノジョたちのありふれた日常 エリア編



「フルルドリスの縦に長いおっぱいの方がいいに決まってるさ!」


「いいや、アウスの大きく膨らんだおっぱいの方が最高だね!」


 その日の朝、少年が登校すると教室で友人たちが何やら競うように言い合っていた。


 友人たちが挙げている名前から察するに、お互いが所有する性奴隷についてのことのようだ。


 特権階級の子息たちにとって異世界の少女や女性を性奴隷として所有することはステータスの一つであり、彼女たちを犯した様を自慢し合うのは雑談の一つとして最早ありふれている。


 さしずめ、昨夜のことについて話す内に張り合うような事態になってしまったのだろう。


 少年が朝の挨拶を投げかければ、二人は口論を中断して彼の方を向く。


「やぁ、おはよう。そうだ、彼に決めてもらうのはどうだろう?」


「それは名案だ。友人である君と不毛に言い争うのは僕も望むところではなかったからね。彼が決めてくれるのであれば僕も納得できるというものだ」


 二人は満足そうに頷いているが、少年は内心大慌てだった。


 何故なら、どちらに味方しても少なからず角が立つのが避けられないからだ。


 友人たちとは仲良くしたい彼にとって、しばしば起こるこの手の事態は密かな悩みの種だった。


 最悪の事態だけは避けねばと頭を必死に捻り、彼は会心の案を思いつく。


「……今度、お互いの性奴隷を一晩交換し合ってみればいいんじゃないかな?」


 その提案に友人たちは目を見開き、すぐさまお互いの予定について話し始めたのは言うまでもない。



「――そんなことがあったんだよ」


「弟くんは頑張ったんだね。よしよし、えらかったよ♡」


 ベッドの上で、少女が膝枕をしている少年の頭をよしよしと撫でた。

 彼女の清流のようなセミロングヘアがそれに合わせるように、さらさらと揺れ広がる。


 かつて水霊使いを名乗っていた彼女、エリアは優しげな微笑を浮かべていた。


 その首には性奴隷であることを示す無機質な首輪が輝いており、彼女は一糸まとわぬ姿だ。


 下校した少年を歓待し、お姉ちゃんとして甘やかしながらその日の愚痴を聞くのがエリアの性奴隷としての日課の一つだった。


「……弟くんは、おっぱいの大きな女の子が好き?」


 エリアが主の裸身をトントンと優しく叩きながら問いかければ、彼の顔が一気に真っ赤に染まる。


 少年の視線はエリアの形の整った美乳に自然と吸い寄せられる。

 それがまるで誘惑するかのようにぷるぷると揺れ、彼は生唾を飲み込まずにはいられなかった。


 しかし、最愛のお姉ちゃんに勘違いされるのは彼の本意ではない。


 エリアは確かに性奴隷ではあるが、少年にとっては唯一無二のお姉ちゃんなのだ。


「そ、そんなことないよっ。僕にはエリアお姉ちゃんがいれば、お姉ちゃんだけがいてくれれば……ほかの性奴隷なんて要らないっ!」


 少年が力強く断言すれば、お姉ちゃんは嬉しそうに口元を緩める。


「うふふっ、ありがとう♡ お姉ちゃん、弟くんがそう言ってくれてとっても嬉しい♡♡ でも、その……アウスって子にはお姉ちゃんも会ってみたいなぁ」


「分かった。明日、学校で頼んでみるよ!」


 彼はよくアウスという性奴隷を友人たちに見せていると聞くし、嬉々として承諾してくれるだろう。


 他の子にお姉ちゃんを見せるのは些か躊躇いがあるが、他ならぬ彼女からの頼みだし仕方がない。


「ありがとう、弟くん♡ お姉ちゃんのお願いを聞いてくれる優しい弟くんには、ちゃんとお礼をしないとね♡♡」


 エリアは身体を傾けるようにしながら少年の口元に美乳を差し出し、主の勃起した肉棒に手を伸ばす。


 少年がお姉ちゃんのおっぱいを口に含んで音を立てて吸い始めれば、あっという間に母乳が噴出し始める。

 彼の喉を潤すそれはサラサラとした口当たりで、いくらでも飲んでいられそうなくらいに美味だった。


 性奴隷として現在の主へ売られる際に調整が施され、エリアも際限なく母乳が出る体質になっていた。


「弟くんってば、おち×ちんをもうこんなにおっきくして♡♡ うふふっ、ちゃんとおっきくできてえらい♡ えらい♡ 今日もお姉ちゃんがシコシコしてあげるから、いっぱい気持ちよくなってね♡」


 主がごきゅごきゅと母乳を啜る音を聞きながら、エリアは先端から溢れ出た先走り汁を指で掬い取る。


 そのまま手のひら全体に塗すように広げると、屹立した肉棒を包み込むように握ってゆっくりと扱き始める。


 主が細い身体を震わせながらお姉ちゃんと求めるように連呼すれば、エリアは愛おしむように口元を緩めた。


「大丈夫、弟くんのお姉ちゃんはここにいるから♡♡ だから、安心して気持ちよくなっていいんだよ♡ シコシコ、シコシコ~♡ ほぉら、あともうちょっとだよ♡♡ がんばれ♡ がんばれ♡」


 少年は全身を駆け抜ける刺激に堪えるように、お姉ちゃんのおっぱいに思い切り力強く吸いつく。


 腰がエリアの手によって引き出される快楽を求めて無意識に揺れてしまい、最早我慢できずにひと際強く突き上げられた直後だった。


 彼の白く濁っていた視界が弾け、エリアの手の中にある肉棒が限界まで膨張して精を勢いよく吐き出す。


 白濁液は彼女の清流のような髪を汚すかのようにエリアに向かって容赦なく降り注いだ。


「よしよし♡ いっぱいびゅうびゅううってできて、とってもえらかったよ♡♡ 弟くんが跡が残るくらいおっぱいをごきゅごきゅしてくれて、お姉ちゃんとっても嬉しい♡♡」


 エリアが上半身をゆっくりと起こせば、彼女のおっぱいには真っ赤な吸い跡がはっきりと刻み込まれていた。

 綺麗な顔には精液で汚れたままなのに、彼女は嫌な顔を一つせずに胸元を愛おしそうに見つめている。


 お姉ちゃんがこんなにも優しくしてくれるのが嬉しくなって、少年は堪らずエリアを押し倒す。

 そして先ほどまで吸っていたのと反対のおっぱいに顔を寄せ、再び母乳をごきゅごきゅと啜り始めた。


「うふふっ、よしよし♡♡ いい子♡ いい子♡ お姉ちゃんのおっぱいをたくさんごきゅごきゅして、元気になってね♡♡」


 エリアは少年の背中に手を伸ばして、トントンとゆっくりと優しく叩く。


 その声音こそ優しく慈愛に満ちた姉のようなそれだったが、彼女の表情は嫌悪の色が微かに滲み出て強張っている。


 しかし、少年は愛しいお姉ちゃんのおっぱいに夢中でそれに気づくことは決してなかった。

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