カノあり フルルドリス編
「んんっ……ちゅ、んぷっ……じゅぷっ、れろぉっ♥♥」
差し入れられた舌とそれが口内を撫で回す感触で少年は薄っすらと目を開ける。
背の高い美女が菖蒲色のロングヘアを揺らしながら彼に覆い被さり、濃厚な口づけをしていた。
彼女、フルルドリスはかつてドラグマという教導国家で聖女や騎士を務めていた才媛だ。
しかし、そんな経歴も最早必要のない過去の話でしかない。
フルルドリスが暮らしていた世界は少年が住む世界からの侵攻によって唐突に滅ぼされた。
あまりにも呆気ない終焉はまるで出来の悪い物語のようであり、彼女の住んでいた世界で蠢いていただろうあらゆる思惑を嘲笑うかのような幕引きだった。
いずれにしても妹のように可愛がっていた少女の無事さえ分からぬまま、彼女の首には性奴隷であることを示す無機質な首輪が嵌めれて今日に至っている。
「おはよう、フルルドリス」
「おはようございます、ご主人様。今日もちゃんと起きられてご立派ですよ」
フルルドリスは顔を離すと、口元を唾液で汚したまま愛おしそうに微笑んでくれる。
その頬は薄っすらと上気し、唇の隙間からは熱を帯びた吐息が零れている。
毎朝ディープキスで起こすのは主である少年が彼女に命じていることの一つだ。
朝起きて最初に見る光景が美女がキスしてくれている顔というのは目の保養としても最高だった。
「……まったく、寝起きは喉が渇いていけないな」
「それはいけません。ご主人様、この卑しい性奴隷の搾りたてミルクを是非お飲みください」
フルルドリスは自らの縦に長いおっぱいをむんずと掬うように持ち上げると主の口元に差し出す。
彼女のそれは元々たわわに実っていたが、現在のように突き出るほどに長かかったわけではない。
性奴隷として現在の主に売られる際、調整として彼女の身体が弄られた結果だった。
ほかにも鍛え上げられてしなやかだったはずの身体つきも失われ、異性の欲情を誘う柔らかなそれに変貌している。
かつてのフルルドリスは優れた騎士でもあったが、いまの彼女はその頃に握っていた剣をまともに振れるかさえ怪しいだろう。
「あぁ、フルルドリス。やっぱり君は最高の性奴隷だよ。パパに頼んでおっぱいをもっと大きくしてもらって本当によかった!」
少年はフルルドリスに着用させている牛柄ビキニの布地をズラし、デコボコに歪でいる黒ずんだ乳首を露わにする。
そして彼女のおっぱいを束ねるようにギュッと掴み込むと、二つの乳首を一気に口に含んだ。
力いっぱい吸い上げれば、口内を溢れんばかりの母乳が満たして最高に幸せな心地だった。
その多幸感が脳が痺れさせるようで、すぐにフルルドリスの母乳をもっと啜ることしか考えられなくなる。
「よしよし♡ ごきゅごきゅできて、ご主人様はとてもご立派ですね♡♡」
主が母乳を嚥下する音を聞きながら、フルルドリスは彼の身体をトントンとゆっくり叩く。
その表情は微かに強張っていたが、母乳を啜る多幸感に酔いしれている少年はそれに気づいていない。
まるで浮かんだ嫌悪の色を隠すかのように、フルルドリスが上半身を傾けて主の顔をおっぱいに埋めさせれば彼は歓喜の声をあげる。
母乳を飲みながらフルルドリスのたっぷり詰まったおっぱいの柔肉に溺れるのは彼の好きなプレイの一つだった。
むしろ、それを実現させるためにフルルドリスの身体を弄ったまであるかもしれない。
「……ぷはっ。ふぅ、やっぱりフルルドリスの母乳を飲まないと一日が始まった気がしないね! 僕の友達にもおっぱいが自慢の性奴隷を持ってる子がいるけど、君こそ最高のミルクサーバー性奴隷だとあらためて確信したよ!」
少年はフルルドリスのおっぱいの海から一度顔を離すと、喜色満面といった様子で彼女のことを絶賛する。
「お褒めに預かり光栄です、ご主人様」
フルルドリスは引き攣りそうな頬を何とか隠しながら恭しく主に頭を下げる。
彼女が普段から着用を命じられている牛柄のビキニは、そういうことなのだ。
首に嵌められた輪と同様に、彼女がこの少年のミルクサーバー性奴隷であることを示す烙印。
しかし、フルルドリスには最早抗うことさえ許されていない。
「……でも、おっぱいを飲んだら何だかムラムラしてきたなぁ。フルルドリス、犯すから四つん這いになって」
「はい。この性奴隷おま×こを使って気持ちよくなってください、ご主人様♡」
フルルドリスが主に臀部を向けるようにして四つん這いになれば、少年は立ち上がって彼女の肉感ある尻をさわさわと撫で回す。
その最中に少年は唐突に手を思い切り上げて、フルルドリスの臀部をぱぁんと叩いた。
「ひぅ……っっ!!♥♥」
「あははっ、やっぱりフルルドリスは最高の性奴隷だよ! 大丈夫、すぐにご主人様がもっともっと気持ちよくしてあげるからっ!」
叩かれた彼女が悲鳴のような嬌声を漏らして身体を震わせれば、少年は歓喜の声を上げる。
彼が叩いた辺りには真っ赤な手の跡がしっかりと浮かんでいて、その光景が彼をより興奮させた。
少年は水着をズラして勃起した肉棒を挿入すると、ゆっくりと腰を振り始める。
彼が力強く腰を打ちつける度、重力に従って垂れた長いおっぱい同士がぶつかり合ってたぷんたぷんと音を立てる。
絶え間なくぶつかって揺れ動く様はまるで煽情的な踊りのようで少年の興奮はますます高まっていく。
「……あぁ、あぁ、いいっ。背中越しにもおっぱいがぶつかり合う光景が見れるのはやっぱり最高だ!」
「んんっ、んっ……ご主人様に気に入っていただけてっ……あっ、私も嬉しいですっ♥♥」
フルルドリスが甲高い嬌声を零しながらスラッとした身体を微かに震わせる。
絶世の美女を感じさせているという事実は少年を更に昂らせ、腰を振る速度がどんどん速まっていく。
寝室内に卑猥な水音と破裂音が重なり合うように響き、彼は絶頂への階段を一気に駆け上がる。
「フルルドリスっ、射精るっ。ご主人様精液をたっぷり注ぎ込んであげるからねっっ!!」
「ああ゛っ、あ゛あ゛っ、お゛っ、あ゛あ゛あ゛~~~っっっ!!!♥♥♥」
少年がラストスパートと言わんばかりにひと際力強く腰を打ちつければ、フルルドリスは獣のように叫んでその身体を大きく震わせた。
限界まで膨らんでいた肉棒は性奴隷に激しく締めつけられ、暴発したかのように彼女の子宮を目がけて何度も精の奔流を注ぎ込んだ。
「犯してくださってありがとうございました、ご主人様♡」
彼が肉棒を抜けば、フルルドリスは脱力したかのようにベッドに倒れ込む。
彼女が息も絶え絶えに感謝の言葉を口にするのを聞いて少年は満足感を覚えていたが、いつの間にか結構な時間が経っていたことに気づく。
フルルドリスともっと戯れていたかったが、今日も平日なので登校しなくてはならないのだ。
「まずは汗を流さなくちゃな。フルルドリスも一緒に来てくれるだろう?」
「えぇ。このフルルドリスが喜んでご奉仕させていただきます、ご主人様♡♡」
フルルドリスは涼やかな声色で喜びを伝えるが、倒れ込んだままの身体で隠れたその陰で手のひらがギュッと握りしめられていた。