カナイ区に来た総統
沖内マコやっほー!俺だよ!えっ?誰かって?
仕方ないな〜。忘れちゃった君たちのためにこの俺がわざわざ自己紹介するよ!
俺は超高校級の総統、王馬小吉!!
ひ弱で同級生の最原ちゃんと遊園地にラブラブデートに行って・・・
仮面を被った男の怪しげな取引現場を目撃した!!
取引を見るのに夢中になっていたオレは・・・
背後から近づいて来るもう一人の仲間に気づかなかった・・・
オレはその男に睡眠薬を飲まされ、目が覚めたら・・・
(暗い部屋にいた。どこだここ)
オウマ「…な〜んて悩んでるのは俺らしくないよね!ニシシ」
俺は自分を鼓舞するように笑顔を作り、早速手がかりを探し始めた。
オウマ「さてさて〜俺のポケットから感じる手紙はなんてかいてるのかな〜?」
俺はポケットから手紙を取り出し中を除いた。
『カナイ区の謎を〇〇より早く解き明かせ。さもなければ元には戻れない』
(…は?なにそれどういうこと?カナイ区って何?〇〇って誰?)
そして俺の頭を悩ませたのは最後の文章『元には戻れない』だった。
(元には戻れない?どう言うことだ?才囚学園に戻れないってこと?それとも他の意味があるのか?)
少し考えたが俺は悩んでても事は進まないと言うことを知っている。
(とりあえず、カナイ区ってところに行ってみるか)
俺は暗い部屋の出入り口らしきところに手をかけた。すると…驚くほど素直にドアは開いた。
オウマ「…なんだ。脱出ゲーム的なやつじゃないんだね」ガチャリ
俺が出た場所は人がたくさん集まる駅のような場所だった。まあ駅であってただろう、列車あるしね。
オウマ「へぇ、凄い広い駅だね」
列車をまたがるように配置してある歩道橋に登り、俺は辺りを見渡した。すると…
???「カナイ区入りの列車はあれか!乗ります!まって!」
薄紫色の髪色をした少年が目に止まった。彼はカナイ区にいくようだ。つ
オウマ「…おーい!俺も乗りまーす!」
王馬もカナイ区に向かうために列車に乗り込もうとしたその時
重装備をした男A「おい!この列車はアマテラス社に呼ばれた超探偵をお運びする特別な列車なんだ。ガキは失せろ」
重装備をした男B「早くあっちいけ。お子ちゃまはママのミルクでも吸ってなw」
馬鹿にする態度で男たちは王馬を払おうとする。
オウマ「…ソウダネ。ワカッタヨ」
王馬は男たちの前からさった。
(さて…どうするか。歩道橋から列車の上に飛び乗る?いや、それはあまりにもリスクがある。列車と歩道橋の高さの差は約3メートル。運が悪ければ骨折だ。この作戦はないな。じゃあ超探偵の服装を着るか?いやそんなもの都合よくねえよ。じゃあこ…)
アマテラス急行!発車します!
プシューという音を立てながらドアが閉まり始めた。
(やっべ!タイムリミットきてんじゃねーかよ)
俺は男たちの間をくぐり抜け間一髪で列車に乗り込んだ。男たちは色々言ってたが流石の俺でも聞き取れなかった。
この決断が連続事件に巻き込まれるきっかけとなるとはこの時の俺は考えていなかった。