カズサ暴走BADif

カズサ暴走BADif

#盲愛は甘い夢の狭間でbadif

強引に唇を奪って、舌を捩じむようにして……迫れば迫るほど、レイサの抵抗は激しくなる

「〜〜ぁっ!……お、落ち着きましょう、杏山カズ」
「カズサ」
「きょ、きょうや」
「だからさぁ、カズサって呼んでってば」
「ひっ……こっ、こんなことやめましょう……?」
「……っるさいなあ……」


もがきながら、しかし力なく私の胸を必死に押しのけようとするレイサに、うわ言のようにやめてーだのイヤだーだの喚くレイサに、苛立ちが抑えられなくなってくる。
どす黒い感情を抑えられなくなる。

……私のこと、好きなんじゃないの?受け入れてくれるんじゃないの?「気持ち良く」なりたいんじゃないの?……


――そこからはもう、散々だった


「いだいっ、いたいです杏山かぐゅっ」

痛いって言いながら感じてんじゃん、ウソつき


「よびますっ!かずさってよぶから!なぐらないで!!やだ……やらあ゙っ……!」

なら、最初から言う事聞きなよ


「気持ちいいよねっ?!そうだよねっ?!」
「きっきもちいいですッ、きもちいいですからっ、せっせめてやさしく」
「無理」
「いぎぃっ!?」

ああ……かわいい、かわいい、かわいい


「ゔうっ……ま、まだまだこれから……? も、もう無理、無理です、ムリ!やっ……」

もっと、もっと……!


「たすげでっ!たすげっ」
「……静かにして」
「!ぐ、ぐるじ……」

……最初から首を絞めてやれば良かった、こうすれば煩わしい声を聞かなくてすんだ、こんなにイライラすることも無かった。


「げほっ、おえっ……くびはやだ、くびだけはやっ」


――雨がやむのは、まだまだ先のようだった。

Report Page