カキスグ考察

カキスグ考察


※ちょっとリバ感な文脈が含まれているので一応注意。


カキツバタの言葉の特徴として「でやんすねい」のような江戸っ子口調(上方言葉というらしい?)や、5・7・5のリズム、つまり七五調で話す時があります。

これが歌舞伎の口上に似ていると感じ、調べたところカキツバタ、スグリの二人の外見的なモチーフに歌舞伎が関わっているのではないか?と考察して、まとめました。

簡易的に調べたことをほぼ文章でまとめたので、「歌舞伎 衣装」で検索してトップに現れるページの、かつらの項目や衣装を参考にするとわかりやすいかなと思います。



まず、歌舞伎には男役の立役と、女役の女方があり、どちらも男性が演じる事になっています。

それぞれ外見的に違いがあり、二人の特徴と見比べてみると、3つほど似通っている箇所がありました。


では髪型から。

・カキツバタ…男役のかつらである車鬢などに似ている。中央の髪の束の、一筋の紫が車鬢の中央部分に似ていて、横の短い棒のような部分もデフォルメされたデザインっぽい。また、もみあげが長めなのもそれっぽい。「歌舞伎 車鬢」で調べるとわかりやすい。

・スグリ…女方のかつらによく似た形をしている。立役のかつらのようにも見えるが、女方のかつらは空洞があり結び目に向かって狭くなる。スグリの髪型はそれを表しているようだ。また、束ねた髪が上に上がっているのもそれっぽい。



次に顔。これが一番特徴的。

・カキツバタ…細くてアーチがかった眉、細長めの吊り目で、口は小さめ?女方の化粧の特徴に似ている。

・スグリ…太めの眉で、通常時は口の口角が下がっていて立役の化粧の仕方に似ている。後編ではやや吊り目で、下瞼が濃く引かれており、立役における敵役の顔に似ているかも。


更に服装。

これはちょっと無理矢理かもしれないですが、

・カキツバタ…襟がきちんと首元まで届いており羽織が大きめで袖が広がっている。立役が着る肩衣のように見える。マントの広がり方が中央ではなく右からなのも和服っぽい

・スグリ…上着を緩く羽織っており、着崩し方が女方の着物の上から羽織る、打掛のように見える。


つまり、カキツバタとスグリは歌舞伎の立役と女方をそれぞれ分け合った外見をしているのではないか、という考察です。

デザインの参考にしただけかもしれないけど、なんかもう、"番なんです"感がすごい。オメガバ妄想余裕ですありがとうございました。

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