カキスグ乳首開発
79さんのネタに滾ったので……
若干濁点喘ぎ
「まったく。せっかく恋人と一緒だってのにお勉強とは、元チャンピオン様は真面目すぎるねぃ」
暇を持て余したカキツバタは、そう言ってスグリの背中に体重を乗せてきた。
「んなこと言って、カキツバタだって課題あんだろ? また留年する気か?」
「それもいいね~。元チャンピオン様と同じクラスになれるし」
「わやじゃ……ホント勘弁して」
戯れ言をほざく男を無視して手の中のテキストに視線を落とす。この男は構えば構うだけつけあがってくるのだ。相手をしていてはキリがない。ただでさえ休学で勉強が遅れているのだ。スグリは怠惰な恋人の事は放っておいてさっさとするべき事に集中しようとした。
「……。何してんだべ?」
「ん~?」
放置されたカキツバタは、ごそごそと動いたかと思うと服の中に手を突っ込んでくる。
「乳首開発♡」
「わっ!?」
不埒な指が胸の突起に伸びきゅっとつまみ上げたのだ。思わずあげた声にニヤニヤと笑う気配がする。
そのまま指はその場所を撫でたりつついたりと好き勝手動きだした。だが、急に触られて驚いただけで特に何か起こるわけではなかった。そもそも男だし、そんな所気持ちいいはずがない。
スグリは溜め息をつくと、勉強の邪魔すんなよと文句を言いながらテキストの続きを読み出したのだった。
あれから数日。
カキツバタは何が楽しいのかスグリが勉強していると決まって乳首を触ってきた。
すぐに飽きるものだと思ったのに何がこの男をそうさせるのだろうか。
(なんか……乳首腫れてきた気がするし……。むずむずする……)
そのせいで最近は勉強にあまり集中できていない。本当は止めて欲しかったが、一度意地を張って無視した手前、今さら止めてとは言いだし辛かった。
「どうしたい元チャンピオン。お勉強やめてオイラとイチャイチャするかい?」
「……うるさいな。邪魔すんなら帰ってよ」
「へいへい~」
ニヤついたまま口を閉じた男は、また服の中の指を動かしはじめる。
こうなりゃ意地だ。今思えば、そう思ってしまったのがスグリの敗因だった。
「ん、ふぅ……んん゛!」
手の中の紙がくしゃりと音を立てる。それすら気にする余裕もなくスグリは必死になって声を咬み殺した。
「あ~あ。オイラ頑張ってんのに、中々気持ちよくならないもんだねぇ。なあ、元チャンピオン?」
「く、ぁ……ふぅう゛!」
「ん~どうした? 具合でも悪いのかい?」
カキツバタは白々しい台詞を吐きながら顔を覗き込んでくるが、その指は相変わらず乳首を好き勝手いじりまわしている。
(なに、これ……! わやじゃ……こんな、俺男なのに……乳首なんかで……!)
カキツバタの指が動くたびに身体にビリビリとした衝撃が走る。触られてすらいない下の方に熱が集まってくるのがわかってしまい、羞恥と混乱でどうにかなりそうだった。
「……て」
「ん~? 何か言ったかい?」
「も……や、やめて……そこ、触らんで……」
我慢の限界だった。
これ以上触られたら取り返しのつかない事になってしまいそうだ。スグリはプライドを投げ打って後ろのカキツバタに小さい声で懇願する。
見つめ合うこと数秒。カキツバタは黙ったままスグリの身体を抱え上げ、ベッドの上に下ろす。そのまままた後ろに回ったかと思うと足で下半身を押さえつけながら再び服の中に手を伸ばした。
「えっ!? や、まって……」
「またまた~。スグリ様はこんなん全然平気だろい」
「ひっ! ほ、ホントだめ……あ、あぁあ゛!!」
再開された指の動きに、今度は声を我慢できなかった。
自分の口から恥ずかしい声が勝手に出てしまう。それも乳首なんかを触られて。羞恥心がスグリの快感を更に加速させた。
「やぁあ! カキ、ツバタぁ……! おねが……ぅんん゛!! おれ、変なる……! あ、あ、ああ゛!!」
何かくる。耐えようとしてもできない。頭の中が白く瞬き、スグリは身体を大きく震わせて絶叫した。
「あ……う、うそ……」
信じられない。こんな、男なのに、乳首を触られただけで。
カキツバタに大きく開脚させられた下半身が濡れている。言い訳のできない証拠を見せつけられ、スグリはぐすぐすと嗚咽を漏らした。
「あ~あ。イッちまったねぃ」
「ふ、うぅ~~」
カキツバタはボロボロと涙を流すスグリの身体を横たえると、その上にのしかかり服に手をかける。
「……え? え……?」
「さーて。準備ができたところで、ツバっさんとイイことしようか?」
剥ぎ取られた服の下。赤く色づく突起をニヤリと笑いながら見下ろす男の目が、ギラリと輝いた。
「いっぱい触ってやるから、一緒に楽しもうぜぃ」