カキアオ←スグリNTR餅洗脳SS

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「へへ、来ちゃった」


スグリは困惑していた。アオイはなぜ今、電気の消えた自分の部屋のベッドで自分のうえにまたがっているのか。

だってアオイは、スグリが誰よりも恋焦がれているこの少女は、カキツバタを選んだはずなのだから。


「ア、アオイ、なした…?アイツと喧嘩でも、した?」

「アイツって、誰?他の人の話しないで。私だけ見てよぉ」


そう言ってアオイはスグリの首筋に顔をうずめる。

正直事情は全くわからないが、とうに諦めたつもりだった初恋が今目の前で自分を求めているという現実にスグリはもう限界だった。

アオイをシーツの上に仰向けに張り付けながらスグリは最後の確認をする。


「アオイ…ほんとにいんだな?」

「ふふっいつもそんなこと聞かないで始めるのに。今日はどうしたの?」


…いつも?

その時スグリの目がようやく暗さに慣れ、アオイの目の色が本来とは違う桃色であることに気が付いた。


「もう待ちきれないよ…カキツバタ」



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アオイが見ている相手は自分ではないと分かってしまっても止められなかった。


「あ…っあぁ!……カキツバタ…や、んぁっ、いつもみたいに、優しく、して…?…ぁん♡」


知りたくなかった。

普段部室ではアイツのこと「カキツバタさん」とか「ツバっさん」呼びなのに、こういう時は呼び捨てしているなんて。


知りたくなかった。

あんな自己中男が、夜は優しくアオイを抱いて満足させているなんて。


自分が見たことないアオイを、もう知りたくない。もっと知りたい。知りたくない。知りたい。



「あっあっ…はぁっ…あぁ……、ふあ…」


アオイは余裕がなくなってきたのか、スグリに揺さぶられながら目を閉じて声にならない声をあげるのみになってきた。汗ばむアオイの背中がだんだん弓なりにしなる。


「ぁ、ぁ、もぅ、ダメ………カキ、ツバタ…♡」


そう言ってアオイが目を開けると、その瞳はいつもの薄茶色に戻っていた。


「っ!…アオイ…!」

「は…ぁ……え…?………スグリ?本当にスグリ?な、なんで…カキツバタ、どこ……?これ夢……?」


…あぁ。やっぱり。アオイはこの部屋に来てからずっと自分以外を見ていたんだ。わかってた。わかってはいた。


「…アオイ、うっかりあの餅でも食べちまったんだべ。悪いけど…今更やめられねぇから」

「!あっやぁ!スグっあ、…あ、ダメ、…カキ…ご、め…あ、…ぁ、」


既に限界寸前だったアオイの身体は、アオイの意識が現実に戻った後も小刻みに震えスグリを逃がそうとしなかった。


「ん、……は…ぁ、あぁ、あん…も、ゃ……あああぁっ……あああぁんっ」

「はぁ…はぁ…餅のせいだから仕方ねぇべ。…今日のことは、二人の秘密な?」


──アオイに自分を覚えさせれば、餅なしでも求めてくれるようになるだろうか。

スグリは大きく息を吐き、自身もアオイと同様限界が近いことを感じながら、そんなことを考えた。




おわり


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