オリ鯖(セントサイモン)

オリ鯖(セントサイモン)



1881年、イギリス

まるで冴えない血統に、牛の如く鈍重なその馬体

どこまでも見栄えのしなかったその若駒が、後に世界の全てを塗り替えるなど、誰が想像できただろうか

狂気の伝説に彩られた、史上最も偉大なるサラブレット

その馬の名は……


【元ネタ】史実

【クラス】バーサーカー

【真 名】セントサイモン

【性 別】雄

【体高】162cm

【外 見】茶褐色の美しい毛並み。流れるような胴体に、上品かつガッシリとした足

【属 性】混沌・狂

【ステータス】

筋力:C++ 耐久:C++ 敏捷:A++ 魔力:E 幸運:C 宝具:C 


【クラス別スキル】

狂化:E

「狂戦士」のクラス特性。理性と引き換えに驚異的な暴力を所持者に宿すスキル。

通常はEランクだが、後述のスキルにより最大でAランクまで上昇する。

蝙蝠傘、あるいはそれに類似したものを見せた場合、一時的に凶暴性を失いランクとステータスが低下する。


【固有スキル】

千里疾走(馬):A

長時間・長距離移動を可能とする無尽蔵の体力。

また「敏捷パラメーターの一時的な急上昇、全力疾走時の耐久及び筋力パラメーターの上昇」といった効果を発揮できる。


狂奔怒涛(馬):A

伝説的とさえ言えるほど荒々しい気性から発揮される、誰にも制御することができない暴走。

行動中は一定時間ごとに制御判定が行われ、判定に失敗するたびに狂化のランクが1上昇し、追加で筋力と耐久と敏捷のパラメーターに補正を得る。

また行動時にセントサイモンに対して何かを強制させるような行為(聖杯戦争であれば令呪を使用する等)を行った場合、判定を行わず狂化のランクが最大値まで上昇する。


天性の肉体(馬):A

馬として完全な肉体を持つ。このスキルの所有者は、一時的に筋力と耐久と敏捷のパラメーターをランクアップさせることが出来る。

大柄だが美しく完璧であった彼の肉体は、彼を「競走するための機械」という異名で呼ばせた。


【宝具】

『煮えたぎる蒸気機関車 (ブルーミング・スチーム・エンジン)』

ランク:C 種別:対馬(自身)宝具 レンジ:1 最大捕捉:1頭


「私は生きている限り2度と拍車は使わない。これは馬ではなく "煮えたぎる蒸気機関車" のようだ。 フレッド・アーチャー」


狂化のランクが最大値に達した時に発動する、自己強化型の宝具。

一度も全力でレースをしたことが無いとされるセントサイモンが、その生涯でただ一度だけ見せた全力 "暴走" の再現。

嘗て彼の手綱を握ったフレッド・アーチャー騎手が、彼の全力を当時最も速い乗り物であった蒸気機関車に例えたように、

この宝具を発動した彼は、"召喚された時代において、最も速い乗り物" と同等の速度まで一気に加速する。

加速したが最後、彼が満足するまで、暴走は止められない。


【解説・人物像】

十九世紀末のイギリスに現れた伝説的な名馬。

名をセントサイモン、あるいはサンシモン。

競走馬としては10戦10勝の成績を残し、種牡馬としては後世に絶大な影響を与えるほどの成功を成し遂げ "歴史上最も偉大なるサラブレッド" とさえ呼ばれた。

その種牡馬としての成功っぷりは常軌を逸しており、なんと原生するサラブレッドの "ほぼ全て" がセントサイモンの血量を持つほど。

これは十九世紀以降の種牡馬としては最大級であり、「ダーレーアラビアン」「ゴドルフィンアラビアン」「バイアリーターク」といったサラブレッドの三大始祖にすら匹敵している。

そういった成功の一方で、彼の孫世代においては日本では「セントサイモンの悲劇」とも呼ばれている、急速な父系の衰退にも見舞われた。


程度の差はあれど常に興奮している。狂化の影響とかでもなく、元からそういう性格。

興奮している上に人語も通じないので意思疎通などとてもじゃないが不可能。何を考えているのかさっぱり分からないが、ただ一つはっきりと言えることがある。

それは彼に対して「指図をしてはいけない」ということ。どんな理由があれ、彼に何かを強制させようというような行為は、即座に彼の怒りと暴走を招く。

ただし戦闘時なら、その怒りと暴走はそのまま戦闘力の強化に繋がるため、戦略としてわざと怒らせるのはありかもしれない。

ちなみにどうしても扱いに手を焼いた場合、彼の逸話に語られるとおり蝙蝠傘を用意するといい。

理由は不明だが蝙蝠傘に苦手意識を持っているらしく、それが目に映ればたちまち興奮は収まり大人しくなる。

蝙蝠傘そのものではなく、それっぽいものでも効果があるため、万が一に備えて準備しておくといいだろう。


【因縁キャラ】

フレッド・アーチャー

セントサイモンの主戦騎手を努めた人物。セントサイモンが最も偉大なサラブレッドなら、彼もまた十九世紀最高の騎手との呼び声があるほど偉大な騎手だった。

セントサイモンにとっては、ほんの一握りだけ存在する「自分の背に乗せて一緒に走ってやってもいい人間」の一人で、その中でも自分が全力で暴走した時に振り落とせなかった根性のあるやつ、といった感じ。



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