オリジナルウマ娘「ツバメノライト」ちゃんお漏らしSS

オリジナルウマ娘「ツバメノライト」ちゃんお漏らしSS

妄想概念不法投棄の人


※この物語はあにまん掲示板「ウマ娘になった夢見た」スレに投稿したSS作品をサルベージしたものです。





(あっ……)


府中市内の人通りの少ない裏路地、自分の視線の先には一人のウマ娘が居た。私はそのウマ娘にとても見覚えがあった。


(もしかして、ツバメノライトちゃん……?)


私と同級生でマイルの女王と呼ばれ世代でトップクラスの活躍をしている彼女の後姿を見た時、私は何故こんなところへ彼女が居るのかと疑問に思った。


(どうしたんだろう……もしかしてどこか身体の具合が悪いのかな……?)


あの宝塚記念で阪神レース場を魅了した美しい走行フォームを生み出した身体とは思えない錆びついたロボットのような動きをしながらヨロヨロと身を捩りながら歩く彼女。

ギュッと後ろに絞られたウマ耳にまっすぐ上に持ち上がった尻尾の付け根、綺麗な栗色髪の毛の間から時折見える横顔は脂汗が浮かび苦悶の表情が浮かんでいる。


(どうしよう……声を掛けた方が良いかな……?)


声をかけようとしてみるものの、まるでシャティンレース場で見せた鬼気迫るオーラを纏う彼女に容易に近づけない。漸くオープン戦に駒を進められた私と既にG1を3勝している彼女では既に格付けがついているからだ。


「あっ……あった……コンビニ……」


私の耳に彼女の声が聞こえてくる。それまで固く閉じられ、時折少し開けば苦しいそうな吐息しか吐かなかった唇が言葉を発したのだった。ウイニングライブで天使の歌声を奏で、私の耳を何度も融かしたあの口と声が――。


「やった……間に合った……」


人気のない裏路地にポツンとある寂れた小さなコンビニの前に立つ彼女。その顔、脂汗が浮かぶ肌に張り付いた乱れた栗毛の裏に見える瞳に希望の光が灯る。まるで広大な砂漠で果てしなく彷徨い続けた果てにオアシスを見つけ辿り着いた旅人のようだ。

脳内で「Special Record! ツバメノライトソロVer」が盛大に鳴り響く中、コンビニの自動ドアと言うゴール板を1着で駆け抜けようとする彼女を見届けようと私はコンビニ正面向かい側の植え込みの中へ隠れるのだった。



コツッ――。


「あっ――」


それは本当に小さいそしてこれから起きる大きな崩壊の合図だった。コンビニの入り口のコンクリート土間とアスファルトとの僅かな段差、そこに彼女の蹄鉄シューズが軽く引っ掛かったのだ。

蹄鉄から彼女の美しい脚の筋肉と骨を音叉の音色が広がる様に彼女の身体中に振動が伝わり染み渡り駆け巡る。それは今にも決壊しそうな彼女の秘密の湖を守るダム門に致命的な一撃を与えてしまった。


チロッ…チョロロ……


「あ、ああ……、待って……」


ゆらりと彼女の身体が揺れ後ろに下がる。彼女の身体に異常が発生してると脳内で塩原アナが絶叫している、沈黙の……今日は何曜日だっけ?


チョロ…チョロロロ……


「や、いや……嫌だ……止まって……」


ウマ娘の聴力でも聞き漏らしそうな微かな水音が聞こえ彼女の美しい下半身を包むトレセン学園指定ジャージのパンツに小さな黒い染みが見えた瞬間、頭で理解するよりも速く本能スピードで懐からスマホを取り出し構える。

トレーナーさんにおねだりしてプレオープン戦優勝記念に賞金から捻出し購入した高性能最新スマートフォンが最速のエクスタシーに必ず触れるべく3つのZEISSレンズとCMOSセンサー「Exmor T」で彼女の身にこれから起こる悲劇を美しく漏らす事無く切り取ろうとしていた。


「いやぁああああああああああああ~~~」


チョロロロジョロロロロロロジョジョジョパシャァァァァァ~~


Ms.VICTORIA、府中の人気のない薄暗い裏路地に彼女の凱歌が響き渡る。黒い染みが一気に広がり、やがて暗雲を突き破る様に液体が染み出し遮る物のない地平へ黄金の恵みの雨と降り注がれる。

脚の付け根の決壊場所から、ジャージの裾から、溢れ出る彼女の聖水が足元に雄大な阿寒湖を作り上げその中心部にベシャッとへたり込む彼女の姿はウマ娘の平均体温38℃が作り出す湯気が包まれまるで命の泉に降り立つ女神様の様で、私は必死に声と息を抑えて光学手ブレ補正 4K 120fpsで録画を続けていた。


「うぅ、ぐすっ……だ、誰も見てないよ……ね?」


額縁に閉じ込めて深夜のメトロポリタン美術館に飾りたいくらいの湯気とアンモニア臭に包まれる美しい女神様に見惚れていたら、俯いていた彼女が泣き腫らした顔を上げて辺りをキョロキョロと見渡してて私は咄嗟に茂みに隠れる。どうやら見つかっては無い様だった。


「隠れなきゃ……」


ゆっくりと立ち上がり、もう一度辺りを見回すと、聖水を滴らせながら彼女がこちらにやってくる――、やって来る!?


(えええ~~~~~!?)


見つかるかも!?と震えるものの、彼女は私が居る茂みではなく隣の植え込みの中へとしゃがみ隠れる。お互いに姿は見えないけど、間にあるのは一つのツツジの植え込みだけで、茂みのすぐ向こうには彼女が居て、さっきよりも遥かに近い距離で今まで聞こえなかった音や匂いまで感じるようになってきてしまって――。


(どどどどどーすんの、どーーすんの!?!?)


レッツゴー!!、じゃないトレセン音頭なんて歌ってる場合じゃない。こんな時は……そうだ、素数を数えよう!素数って確かええっと……114514??あああ駄目だ駄目だ、これならまだ脳内でトレセン音頭踊ってごまかしてる方が良い!


「トレーナーに連絡しなきゃ…………もしもし、トレーナー?、あの、実は――」


茂みの向こうから香る、彼女の汗と聖水の匂い、限界まで水分を吸い重さそうな水音混じりの布の擦れる音に見果てぬ世界へ越えてイキそうな理性と意識を保とうと必死にトレセン音頭を脳内熱唱し続けるのだった。


(あれ……居ない?)


気が付くと茂みの向こうに居たはずの彼女の気配は無くなっていて、僅かに香りが残るのみ。慌てて茂みから顔を出せば、丁度彼女のトレーナーの車が走り去って行くところだった。


(私も帰ろう……)


彼女が居なくなり、急に強烈な虚無感に襲われるようになった私はのそのそと立ち上がる。ふと手元のスマホの画面を見れば、そこには彼女のあられのない姿を収めた大量の画像と動画と音声データが表示されていた。


(うふふ……良い物手に入れちゃった♪)


憧れの同期の娘の決して誰も知らない秘密のヴェール。それを垣間見れた幸せを噛みしめながら私も立ち去ろうとしてふと、視界に入るものに釘付けになってしまう。


(あ、これは……)


目の前のアスファルトに広がる大きな染み。彼女が生み出した、極上のオアシス。

気が付けば私はまるで吸い寄せられるようにそれに近づいていた。


(あ、まずい……これは)


そのオアシスが放つ彼女の香りに私は思わず――


【省略されました。全てを読むにはわっふるわっふると書き込んでください。】

【おわり】

Report Page