オリキャラのイメージソング

オリキャラのイメージソング

Altar ego→紫藤親子

カザリのイメージソング

「このふざけた素晴らしき世界は、僕の為にある」

一番サビ「このふざけた素晴らしき世界 僕は家に引き篭もる」

都での生活に嫌気がさし、富士の樹海に死んでもなお引き篭もって外の世界に目を向けることもなく、宿儺の誕生さえ気に留めませんでした。外の世界が学びと遊びに満ち溢れていっていることは知っていたけど、その日その日を享楽的に過ごすこと以外に興味がなくなっていたカザリにとって数日経てば飽き飽きするような数でしかありませんでした。


二番サビ「このくそったれで美しい世界 腐ったリンゴにもなる そんなに悲観することもないか そこそこに生きてるし」

腐ったリンゴは炬のアイコン的なもの。人の姿をほぼ完全に残しているとはいえ呪霊である自分に「人間」として接した最初の存在である炬に対して、カザリはある種の執着心を抱くようになります。

 最後はまぁ、お察しです、炬に手を引かれ外に出たカザリ。聞けば現代人が一日に享受する情報量は平安時代の約半年分にも及ぶとのこと…。平安脳なカザリにとって、彼に連れてこられた東京は「今の体が朽ち果てても享受しきれそうもない情報の波」に感じられたことでしょう。時代が流れゆくにつれて、呪霊となって祓除されない限り人が絶えるまで絶えない肉体でも楽しみつくせない量の楽しみを教えてくれた炬への執着は、今や言葉を違えた「愛情」にも等しくなっています。



炬のイメージソング

「悪魔の踊り方」

「お前らに完璧で間違った踊り方を教えてやるから いっせーので捨てちまえ、そんな命ならば」

 炬の、心の奥底に抱いている他者全般に対する思いです。「自分以外が考えていることなんて誰にもわかりやしないし自分のことだって理解しきれるなんて思えやしない」という「完璧なんだろうが間違った他者の捉え方」を、彼は無意識のうちに行動で示すことがあります。最低限の他者理解は共感だし、それ以上はしないのが炬です。

 全部言うと長くなるのでまとめますが、あとは「承認欲にレイプされ死んだ花をぶら下げている女 何かを愛すことすらままならないまま餌を待つだけ」は、ある女性に対する軽蔑的な感情、「踊り方を知らない、芸術の価値などわからない奴らに堕落していれば何も見えないまま」は、ある呪霊の楽天的な姿勢に対する皮肉的な擁護になっています。



 紀阿碑人のイメージソング

 「ヘドニストの幸福な食卓」

 「望まれない生は骸を喰らってた 愛されない生は問いを続けた 痛覚さえも、蹂躙さえも、 性罰さえも、醜悪さえも、 愛おしくて」

 最初の部下の全滅以来、三万の部下の怨嗟・恨みを全て受け入れ続けて生きてきた彼にとって生そのものが苦痛になっていました。自身が子を残したとてその子に受け継がれるのは「自らの生を呪わせかねない呪い」でしかないと思い詰めた阿碑人には、死を求めることが快楽になっていたのです。


「快楽の果て 快楽を得て 初めて私は人となる 快楽の果て 快楽を以って 皆さまを迎えるよ 快楽の果て 快楽の、はて? 何故泣いてるの? 望みは今、叶えられ、噛み締めて 満たされたのに」

 カザリに黙って呪物と化し、生を謳歌する縁も何もない赤の他人の肉体を奪って生きる。自分勝手ながら尊敬できる姉に見せられる姿ではないと自分では思いつつも、彼にとって自分勝手な生は最初の全滅以来初めての快楽でした。第二の生。呪詛師としての生。それをもって初めて、彼は望みをかなえたのでした。



 江渡和と怨毒のイメージソング

 「Venom」

 「じっと見とけ、糞喰らえな世界は準備してな 味わうことになるからさ、私の憎悪を」

 書いていないですが、江渡和は自身の術式のせいで学生期にいじめられていました。しかし、「爆竹を投げつけられた仕返しにそいつの耳の中に爆竹を突っ込む」という行為の後、何も知らない奴以外江渡和にちょっかいをかけるものはいなくなりました。彼女にとってこの世のあらゆるものは最初の一回以外なんの刺激ももたらさない退屈なものでしたが、その心にたまった澱のような憎悪へは適応できませんでした。ちなみにこの話を怨毒にしたところ、『あんたやっぱり最高だ』と心の底から楽しそうに言われています。


「私は言った 悪魔を中に入れろと」

 自身の術式によって、当初は無意識に怨毒を体内から排除しようとしていた江渡和でしたが、これまでに感じたことがないわけではないはずなのにいつまでも収まらない苦痛と怨毒がささやき続ける「俺を受け入れれば毎日が楽しくなる」という言葉を信じ、江渡和は自分の体に「この苦痛を受け入れろ」と命令しました。やまない痛みは、なんでもすぐに自身にとって無害なものにしてしまう彼女にとって唯一刺激を与えてくれる「ドラッグ」のようなものでした。


「医者は日焼け止めのように俺を止める いいだろう、チャンスは一度きりだ」『もうヤクは御免! リキュールをそのまま煽ってシンナーも気を失うまで吸ったんだ 頭痛で目を覚ますと尖ったものを何でも手にして私にまとわりつく悪魔と対峙するのを待った アレは私を追いかけてくる。アレも私の一部なのにね』「だから俺から逃げることはできないんだ 俺は寄生虫のようにお前にしがみつく 恐らく俺はお前の人生を無駄にした お前の幼少期もな お前が俺の曲を聞いて腰抜けに育っているのなら俺の責任だ 俺が両親に正気を失わせた敵なんだ 聞いているのか?エディー・ブロックはお前だ 俺はコスチュームさ、だから俺をこう呼ぶんだ」「『ヴェノムと』」

危険を感じられなくなっていく体に何とか危険を感じさせるために危険で非合法な手段にまで手を出していた江渡和でしたが、いざ体験する怨毒の寄生による苦痛を排除しようと、これまたあらゆる手段を弄しました。矛盾に気付いたこともあって、「人生を楽しくしてくれる」という怨毒のささやきに前向きに乗っかった彼女に、もう恐れるものは何もありません。


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