オトナプリキュア放送直前SS
モテパニ作者ダークドリーム「そわそわそわそわ」
拓海「(今日はずっとあんな感じだな)」
10/6の夕方、ダークドリームはTVの前でとてもそわそわしていた。
ダークドリーム「拓海!後何分!?」
拓海「まだ二十時間以上あるぞ」
ダークドリーム「時間が経つのが…遅い!」
今日のダークドリームはいつものクールな彼女らしくなく、とても情緒不安定だった。
しかしそれも仕方ない、なぜなら明日10/7の6時25分からは彼女ダークドリームのコピー元にして大切で大好きな友達、夢原のぞみが主役のキボウノチカラ〜オトナプリキュア'23〜が放送されるのだから。
ダークドリーム「なんだか息が切れてきたし、手足が震えてきた。これなんなの拓海、こんなの習ってない」
拓海「たぶん緊張してるんだろうな、俺もそこまでのは初めて見たけど」
ダークドリーム「緊張。ふふ、そっか緊張してるのね私。こんなに緊張したのは初めてあの子に話しかけた時以来かも。あの時はなんであの子が笑ってたのかわからなくてなんで笑ってたのって思い切って聞いてみたのよね。そんな事もわからないの、があの子が初めてくれた言葉だっけ…私もそれにあなたって目障りだわって返しちゃって…」
拓海「その部分だけ聞いてるといい思い出には聞こえないな」
とうとうのぞみとの思い出を振り返り始めたダークドリーム、そしてそんな中予期せぬ来訪者が…
のぞみ「やっほー!ちょっとぶりー!」
ダークドリーム「デャッファイ!」
拓海「謎の奇声を上げながらコントみたいに倒れた!」
ダークドリーム「たたたた拓海、テレビから出てきた!」
拓海「落ち着け!テレビの姿とは違う!中学生の夢原だ!」
ダークドリーム「そうね、まずは落ち着いて、握手とサインを…」
のぞみ「別にするのはいいけどほんとに落ち着いてる?」
〜〜〜
それから拓海に色紙を持ってきてもらい、のぞみからサインを受け取ったダークドリーム。
のぞみ「へへー、うららのサイン真似してみたんだー」
一般中学生ののぞみは自分のサインを持っていなかったが、身近に自分のサインを持っているうららの物を参考にしたらしい。
最も本家と比べればやや拙い出来だったが。
ダークドリーム「拓海…これ家宝にしましょう…」
拓海「さすがにそれは俺らだけじゃ決められないな」
のぞみ「ねえ拓海くん、ダークドリームどうしたの?なんだか様子おかしくない?」
拓海「あー、明日の放送が楽しみでテンションおかしくなっちゃってんだよ。ところで夢原はなんでここに?」
のぞみ「大した理由じゃないよ。明日わたしたちの新しい話のためにプリキュア関係の友達に会いに来ただけだよ。拓海くん、わたしたちを応援しててね!」
拓海「ああ、応援してるよ」
ダークドリーム「わ、私も応援して…」
のぞみ「なに言ってるの、ダークドリームはこっち側だよ」
ダークドリーム「え?」
のぞみ「ダークドリームだってプリキュア5のキャラクターだもん、出てくるかもしれないよ」
ダークドリーム「でも…私はあの時消えて…」
のぞみ「でも"こっち"ではこうしてまた会えたんだもん。"あっち"でもまた会えるって思いたいもん」
ダークドリーム「…!」
のぞみ「それじゃあわたし他のみんなのところにも行かなきゃだからこれで、ダークドリーム!"またね"」
そうしてのぞみは去っていく、その後ろ姿は一瞬大人のように見えた。
残されたダークドリームは、
ダークドリーム「ねえ拓海、私オトナプリキュアに出られるかな?」
拓海「出られるって俺は信じたいな」
オトナプリキュア、果たしてどうなる…!?