EP1 前人未到の青い春
(モモトーク)
「先生、大変だ…とてもまずいことになった」
“どうしたの!?”
「とんでもない障害にぶつかってしまったんだ、これはきっと先生にしか解決できない。」
“すぐ向かうね”
カナミに呼ばれて、アビドスに向かった。
(カナミの研究室)
「やあ先生、よく来たね。最後のメッセージから23分43秒…うんうん、私のメッセージを受け取った瞬間動き出したってことかい。流石だね、先生は。」
「すまない、人を招くことなど滅多になくてね、これといってお出しできるようなモノもないのだが…」
“いいよ、お構い無く。”
“それで…障害って?”
「おっと、単刀直入だね。うん、そういうのは嫌いじゃない。何事も効率は大事だからね。まあ尤も、それだけ追い求めるのもよろしくないわけだが。」
「さて、それじゃあお話を始めよう。時に先生、我々…いや、私は入らないか。ゴホン、彼女ら学生の持つ最も偉大きな力とは何だと思う?」
“大きな力…なんだろう……”
“………青春とか?”
「これは驚いた!僕としてはかなり分かりづらい聞き方をしたつもりだったんだが。どうやら先生と僕とはえらく気が合うらしい。…おっと、随分と脱線してしまったね」
「そう、生い茂る若葉のように瑞々しい学生が持つ最も偉大な力、それが青春だ。」
「だが……お恥ずかしながら、私はその力を掴めぬまま“こんなもの”になってしまった。」
「僕は思ったのさ、僕が『普通』になれない原因は、これを知らないことにあるのではないか…とね。まあつまるところ何が言いたいかというと…」
「僕は青春が識りたいんだ。付き合ってくれるね?先生。」