エチチ監獄の食堂に受刑者の机はない
広さに対して机が僅かしかないその広間では、裸の女モンスター達が膝をついて並んでいた。
裸の美女美少女達が四つん這いで並ぶ圧倒的な光景。
それもただの四つん這いではない。彼女達は自分のお尻を高く掲げて、悪魔たちに身分を提示していた。
その彼女達の目の前には猫犬用のお皿がある。朝食の時間、明らかにペットの皿に盛り付けられたのはミルク入りのコーンフレークだった。
「食事始め!」
食堂に看守の一人である悪魔嬢リリスの号令が響く。
その合図に、女モンスター達は手も使わず口だけですすり上げる。
これが囚人の礼儀だからだ。
一方で看守たちは優雅にスプーンで食事を口に運んでいた。
誰が見ても明確に分かる立場の差。
羞恥……よりも屈辱に頬を朱く染めるものが多いが、誰も反抗的な態度を取らない。
反抗すれば看守に“お仕置き”されてしまうからだ
この光景が、この監獄の日常であった。
悪魔嬢リリスはそんな彼女達を見て支配欲が満たされるのを感じながら、這いつくばる一人の女の股間を背後から鞭で叩いた
「ひゃぁんっ♥」
女…ヴァンパイア・フロイラインが尻と髪を揺らして、悲鳴を上げる
「ヴァンパイアの元ご令嬢と言ってもここではただのペットだ。躾はきちんとしないとな……ほら、もっと尻を高く掲げな」
「っ………!!」
鞭で股間をなぞられたフロイラインは屈辱に下唇を噛みながら言葉に従った。
悔しくて悔しくて涙を流す。
リリスはフロイラインの表情を無視してしゃがみ頭を優しく撫でる。
「そうだ。その姿勢だ。流石元お嬢様だな……やればできるじゃないか」
屈辱的な称賛の言葉。
その優しげな声と手付きに怒りを覚えるフロイライン。
チョロロロロロッッ………♡
「え……やだ、なんでっ///」
フロイラインの股間から黄金の液体が流れた。
彼女は自分の体の反応に羞恥とそれ以上の困惑を覚える。
「ははっ。嬉ションか……立派なペットになってきたな」
「え、や、いやっ……やだぁっ……///」
リリスはフロイラインの失態に怒らず醜態も笑わずただ優しく撫で続け、フロイラインは拒絶の言葉しか吐けない。
フロイラインは甘美な敗北感に絶望した。
そもそも、頭を撫でられた時点でフロイラインの感情とは裏腹に、彼女は安心と歓喜を覚え、その表情と瞳はトロンとだらしなく弛緩していた。それに彼女自身は気付いてないだけだった。
フロイラインだけではない。悪魔達の調教方針である「反抗心を抱いたまま、飴を与えられると尻尾を振って喜んでしまうツンデレ甘えん坊メスペット」……その目標は着々と達成しつつあった。
「食事が終わったら、歯磨きだ。今日も綺麗にしてやるからな……安心しろ」
「くっ……誰が……///」
ペットどころか赤子のような扱いにフロイラインは怒りを感じる。
だが、その身体は悪魔達に優しくしてもらえることを期待して媚びるようにくねられるのであった。