エクソシスター・イグノラント?

エクソシスター・イグノラント?


誓願の更新

それはエクソシスターが1年に1度必ず行う儀式だった

「1つ、私たちは清貧の心を以て………」

チームリリウムは清貧、従順、貞潔という3つの誓願を神にたてる

それは私有の財産を持たず、神のみ旨に従い、生涯を独身で過ごすことを意味する

それは消極的な選択ではなく、すべての人に自分を捧げるために、という積極的な選びであり、エクソシスターたちにその意思を確認させるためのものだった

「うーん」

誓願の更新を終えたステラは姿見に自身の姿を見た

星型の髪飾りをつけてくるんと跳ね上がったクセのある茶髪、緊張感のないのほほんとした幼い顔立ち

前の更新から1年の月日を経ても未だ少女らしさが抜けきらない自身の容姿にステラはため息をつく

ステラはエリスやイレーヌのような母性のある大人の女性に憧れていた

エクソシスターに守られる存在の視点になって考えてみれば子供っぽい自分と大人びて母性に溢れたエリスやイレーヌのどちらがより安心できる存在かは明らかだ

「私にはなにが足りないのでしょう」

そう悩んでいるとふと聖母が描かれた絵画が目に入る

「あっ、もしかして……」

偉人である聖母の絵画はあくまで口伝やイメージに基づいたものであるため画家によって描かれる姿はいずれも異なる

だがステラがこれまで見てきた絵画にはいずれも共通点があった

「どの絵の聖母様も胸が大きい!!」

純粋なる母性愛の象徴とされる聖母はまさにエクソシスターにとっても象徴的存在であり憧れるものも多い

それは絵画を描いた人間も当然、この世で最も母性的に存在を思い描いて描画している

つまり、多くの人間にとって胸が大きいことそれすなわち母性的で安心できること

さらに言えばステラが憧れているエリスやイレーヌもスタイルがよく胸もたわわだ

「私もエリスお姉様たちみたいな大人の女性になって、立派なエクソシスターになります」

迷走したステラは身体つきが女性らしくなれば大人の女性になれると思考してしまっていた

「エリスお姉様はいつもお美しいですね」

「ス、ステラ!?……ありがとう。でも急にどうしたの?」

エリスはステラにいきなり容姿を褒められて困惑する

「お願いします。お姉様の美しさの秘訣を

教えてください」

「美しさの秘訣と言われても……特に何もしてないわ。それにステラもじゅうぶん綺麗よ」

「いえ、そんなはずは……きっとエリスお姉様にあって私にないなにかが……」

納得がいかないステラはエリスの身体を上から下まで凝視する

「え、えっと……その……あまり見られると恥ずかしいわ」

普段より至近距離でジロジロ見てくるステラにエリスは顔を赤らめて身をよじる

「エリスお姉様みたいに髪を伸ばせばいいのでしょうか?」

「ステラの髪型も素敵だと思うわ。それにステラの髪はクセがあるのだから伸ばしても私と同じようにはいかないと思うわ」

「ううっ、そうですね。今でもセットするのに一苦労で……」

それからも色々と話し合ってはみたが有効な手立ては浮かばなかった

なにせスールの契を交わして姉妹となったエリスとステラは同じエクソシスターとして活動し、同じものを食べて、一緒に鍛錬して、同じ化粧品を使う、エリスとステラはまさしく一心同体であり、お互いに知らぬところはない

私有の財産を所有しないこの姉妹には持って生まれたものを除けば生活習慣で大きく差が出る要因が少ないのだ

「私ではエリスお姉様のような立派なエクソシスターにはなれないのでしょうか?」

「ステラ、無理に背伸びをする必要はないと思うわ。まだ成長期なのだからこれからいくらでも変われるわよ。それに私はいつも前向きで笑顔を絶やさないステラが羨ましく思うときもあるのよ。だからそんなに自分を卑下しないで」

そう言ってエリスはステラの頭を優しく撫でる

その表情は母性に溢れ、まさにエクソシスターの鑑だった

「はい。エリスお姉様……」

「それと、来週の配置換えはステラの故郷の〇〇区に決まったわ」

配置換えとは定期的にエクソシスターのチーム毎に定期的に活動拠点となる修道院を変更することである

貞潔の誓願を守るうえでそのように一か所に長く留まらないことによって、特定の人に特別な感情を持たないようにするための配慮である

事実ステラにとっては数年ぶりの帰郷であり、それまで家族とは手紙でやり取りをする程度であった

「そんなんですか!?楽しみ……すみません。浮かれてしまって、遊びに行くわけではないのに……」

「いいの。故郷はステラにとって心の拠り所よ。気を抜いてはいけないけれど心を冷たくする必要はないわ」

「ありがとうございます。エリスお姉様!」

ステラは大喜びでエリスに抱き着く

「あ、あの……私まだ仕事が……」

「これは失礼しました」

笑顔で元気よく出ていくステラを見て、エリスも思わず笑みがこぼれるのであった

「いまの……ちょっと子供っぽいよね」

ステラは少し反省する

「エリスお姉様はああ言ってたけどやっぱり私も……せめて雰囲気だけでも」

それはそれ、これはこれ、ステラの迷走は止まらない

むしろ久しぶりに知ってる顔に会うのだからとこれまでとは違う大人びた自分を演出しようと躍起になり、秘かに女性らしい身体つきを手に入れるための情報収集を開始した

「ソフィアちゃんもさあ、イレーヌさんみたいになりたいよね?」

ステラはソフィアに尋ねる

ソフィアはステラ以上に小柄であるため同じような悩みがあるのではないかとステラは考えてこれまでのことを打ち明ける

「私は……別にならなくてもいい」

「ええっ!?なんで?ソフィアちゃんだってイレーヌさんみたいになりたいでしょ?だっていつもイレーヌさんに可愛いって言われてムスッとした顔するじゃん。それって子供扱いがイヤってことでしょ?」

「それは、そうなんだけど……いやでも……」

「一緒に力を合わせて大人になろうよ」

「ソフィアちゃん、ステラとなんのお話ししてるの?」

「きゃっ!?」

突然背後からイレーヌに抱きしめられてソフィアは悲鳴をあげる

「離れてよイレーヌ。ステラとはべつになんでもないよ」

「照れてるソフィアちゃんも可愛い」

イレーヌはリリウム随一の豊満な胸をソフィアにぎゅうぎゅうと押しつけながら

抱きしめる

「だ、だからやめてって!」

ソフィアは顔を真っ赤にして抗議するがイレーヌのスキンシップは続く

嫌がっているような態度はとっているがよくよく観察してみると頬が緩んでいるように見えなくもない

(ソフィアちゃんはああみえてまだまだ甘えたい盛りだよね。今はそっとしておこう)

ステラはソフィアに協力してもらうことを諦めた

その後イレーヌにも聞いてみたがエリスと大体同じだった

それからはステラは来週の配置換えに備えて慌ただしい日々を送りつつ合間に情報を集めた

配置換え後

「お母さん」

帰郷したステラは母との再会に心を躍らせた

「ステラちゃん!!」

母は以前と比べて白髪が増えたものの元気そうでなによりだった

手紙でのやり取りは頻繁に行っていたがやはり実際に会うのは特別だ

「あなたが元気でなによりよ」

母はステラを抱きしめる

包み込むような母性と温もりはステラに安心感を与えてくれる

ステラが幼い頃この地区が悪魔に襲われたときに積極的に避難誘導を行い父を亡くし片親となっても懸命にステラを育ててくれた母の無償の愛は今も変わっていない

そして母の胸もステラより大きいためやはり母性と身体つきはイコールであると勝手に納得していた

「あら、牧師くんじゃない。ステラちゃんが帰ってきましたよ」

そういって母は1人の少年は手招きする

「おばさん……僕はまだ召命を受けてないから正式な牧師じゃないよ」

この牧師見習いはステラの幼馴染である

「久しぶり、背が伸びたよね?昔は私と同じくらいの身長だったのに」

ステラは久しぶりに会う牧師見習いをまじまじと見つめた

数年という歳月は少年を一気に成長させ、幼かった顔つきはシャープな顔立ちになり声も少し低くなったように感じる

それに加えて立ち振舞もどこか大人びていて、ステラは牧師見習いが知らない人のように感じた

「ステラは変わらず元気だね。安心したよ」

牧師見習いは昔と変わらない笑顔で言った

ステラは内心ショックだった

なんだか自分だけ子供のままな気がしてしまうと

「ずっと立ち話もなんだから家でゆっくりお話ししましょう」

母の提案で3人で家に向かう

家では互いの近況について報告し合った

「すごいねステラは。エクソシスターとして悪魔と戦っていたなんて」

牧師見習いと母はステラのこれまでの活躍を聞いて驚いていた

「でもお母さんとしては心配だわ。ステラちゃんはまだ子供なのよ」

「大丈夫だよお母さん。エリスお姉様やリリウムのみんながいるから」

数日後

「ねえ、後で相談にのってもらっていいかな?」

「牧師様じゃなくて僕に?」

ステラは牧師見習いに相談を持ちかけた

「うん、牧師様には少し話し辛くて」

ステラは牧師見習いに今までの出来事を話す

「なるほど、要するにステラは胸が大きくなりたいんだね」

牧師見習いは冷静に分析する

しかしすぐに顔が赤くなる

牧師見習いは思わぬ相談に困惑する

教会に来る信徒のサポートも牧師の大切な仕事である

一緒に聖書を読んで理解し合ったり、信徒の相談を聞いたり、場合によっては信徒の家を訪問して交流を図ったりして積極的な信徒とのコミュニケーションが信仰を深め、教会と信徒のつながりを強めるのが牧師の重要な役割であることは彼もよくわかっている

それは悪魔と戦うエクソシスターも例外ではない

だがいかせん相談の内容が女性のセンシティブな話題であるために牧師見習いの少年としては答えに困ってしまう

とは言ってもそれはステラもわかっているはずだ、ならばわざわざ男性である自分に相談するのはなにか理由があると考えてステラを急かすことなく彼女の胸の内に抱えたコンプレックスを受け止めながら辛抱強く返事を待った

「エリスお姉様は本当に綺麗でスタイルがよくて、同じものを食べているのになんで……」

牧師見習いが聞き上手だからかステラは次第にヒートアップして本音を語りだした

正直に言えば牧師見習いとしては恥ずかしくしょうがないのだが自分の好き嫌いや得意不得意で人付き合いを変えるのではなく、誰とでも積極的に心を開いて接していこうという気持ちが寛容だという牧師の教えを思い出してなんとかこらえる

「ありがとう言いたいこと言えてすっきりしたよ。ごめんね、なんか愚痴っぽくなっちゃって」

ステラは顔を赤らめて恥ずかしそうにうつむく

「大丈夫だよ。それが僕の役目だから。ステラの力になれたら嬉しいよ」

「相談してよかった。君になら任せられそう。実はお願いがあってね……」

「うん。僕の力になれることなら」

牧師見習いは気を引き締める

恐らくここからが本題だと

「最近知ったんだけどね男の人に胸を揉んで貰うと大きくなるって」

「ぶっ!!」

ステラの爆弾発言に牧師見習いはつい吹き出してしまう

「ちょ、ちょっと待って!」

「エクソシスターは配置換えがあるからあんまり男の人と話すことなんてないし、知らない人にいきなり胸を揉んでなんて頼めるはずないでしょ。牧師様にはこんなこと恥ずかしくて相談できないし、君にしか頼めなくて……」

「………」

牧師見習いとて年頃の少年である

牧師は召命を受けて正式に牧師になるまでの間なら恋愛や結婚は認められる

そのため女体に対して全く興味がないと言えば嘘になる

だがステラは既にエクソシスターである

彼女の胸を揉むことそれ即ち貞潔の誓願に反することを意味する

彼女の頼みを聞くことは決してできないことだ

「……ごめん」

「そうだよね。こんなこと頼まれても迷惑だよね」

ステラは目に涙ぐんでうつむく

牧師見習いは良心の呵責に苛まれる

「いや、迷惑とかじゃなくて……」

牧師見習いは葛藤する

そんな根拠に乏しいことを鵜呑みにしてはいけないと諭すべきか

でも真剣に悩んでいるステラの気持ちを無下にしていいのだろうか

マッサージが目的なら違反にならないのではないか

こんなことをして神は赦すのだろうかと

もしかしてリリウムはまともな性教育を怠っているのではないかと

「その……わかったよ。僕なりに色々と調べてみるから少し待ってほしいな」

牧師見習いは罪悪感で一杯になりながらも引き受けてしまう

「ありがとう!」

そんな牧師見習いの苦悩など露知らずとばかりにステラは目を輝かせて嬉しそうに微笑むその場を後にする

「僕はなんてことを……最低だ」

牧師見習いは深い自己嫌悪に陥る

数日後

牧師には様々な悩みをもったものが相談に訪れる

そのため神学のみならず多くの分野の学びを深めなければならない

そのため牧師見習いもバストマッサージについて調べた

当たり前であるが男性に揉まれて胸が大きくなるなどと迷信であることは調べればすぐにわかった

「買ってしまった……」

牧師見習いはレディース用のボディクリームを購入した

その財源は牧師の収入である信徒からの献金の一部である謝儀の中から手伝いをしたお礼として分けてもらったものだ

建前上はステラのためとはいえこんなことに大切金銭を使っていいのかと牧師見習いは頭を抱える

「お邪魔します」

「いらっしゃい。今日はお休みでお母さんもいないからゆっくりしていっていいよ」

ステラの言葉に牧師見習いはとてつもなく悪いことをしているようで胃がキリキリと痛む

「ちょっと恥ずかしいね」

「はは、ただの……マッサージだよ」

牧師見習いはできるだけいやらしい雰囲気にならないように努めるが声が震えている

「じゃあ服を脱いでもらえるかな。下着はそのままでいいから」

「うん……」

ステラは上の服を脱いでブラウスを露わにする

「やっぱり、エリスお姉様たちと比べると貧相だよね……恥ずかしい」

「!?」

牧師見習いは驚愕する

露出のない修道服からではわからなかったが華奢な身体つきに反してしっかりと女性らしい膨らみがあることに

一体なにを卑下する必要があるのか

幼馴染の少女は数年の時を経て着実に大人の女性へと成長しつつあり、魅力的な身体へと変貌している 

「あんまり見ないで……」

ステラは顔を真っ赤にして横を向く

牧師見習いはその仕草にドキッとしながらも平静を装うと調べた内容を思い出してボディークリームを手に取り、二の腕を揉むようにマッサージをはじめる

「んっ」

ステラはくすぐったそうな吐息をあげる

普段の明るいものとは異なる艶を帯びた声色に牧師見習いは思わずどきりとしてしまう

「大丈夫?痛くない?」

「うん。大丈夫だよ。続けて」

そう言って微笑むステラは緊張からか顔は赤く上気して瞳は潤んでいる

牧師見習いは二の腕と背中側を揉み解し、脇の下を通りデコルテ部分に肉を流すようにマッサージを行う

「はぁ……んっ」

ただでさえ数ミリ手がぶれてしまえば指が乳房の膨らみに触れてしまう際どい部分をなぞっている最中に嬌声に近い吐息を聞かされて牧師見習いはさらに意識してしまう

「胸は触らないの?」

「いや、それは……」

ステラに催促されて牧師見習いは意を決して手を伸す

「柔らかっ!!」

ステラの乳房は手の平に収まりはするサイズではあるものの揉めばしっかりとした弾力を返してくる

牧師見習いは興奮のあまり思わず感嘆の声を上げてしまう

流石のステラも羞恥を抱いたのか顔のみならず全身が紅潮していた

牧師見習いも自身の発言が失言であったことに気付いて言葉を失う

「ねえ、私の胸のことどう思ってる?」

ステラは沈黙を破って牧師見習いに尋ねる

「えっ!?いや、その……綺麗だと思うよ。他の子がどうとかはわからないけどステラが思ってるほど魅力のないものじゃない」

「そっか。嬉しいな……」

ステラは安心したように呟くとぷちぷちとブラウスのボタンが外れる音が、部屋に響く

ボタンが外れる度に隙間から素肌やブラジャーがちらちらと見える

「ステラ!?一体何を」

牧師見習いは狼狽する

「脱いだほうがやりやすいかなって?」

そのままブラのホックを外し乳房を外気へと曝す

「!?」

牧師見習いは硬直する

はじめてその目に映る異性の生の胸は興奮を通り越して畏怖の念すら抱かせるほどに美しく、淫猥な光景だった

性行為の関係なしに同年代の女の子のそれも貞潔さを求められるエクソシスターものを

牧師見習いのなかでグツグツとなにかが煮え滾るのを感じていた

「ひゃうん」

牧師見習いはその双丘を両手で鷲掴みにするとすぐさま円を描くように膨らみを揉みしだく

「なんかジンジンする……」

「ステラ、このジンジンはね、身体が『気持ちいい』って悦んでる証拠なんだ」

「んぅん……気持ちっ、いっ?ああっ」

「大人の女性なら誰にでも起きることだよ。安心してジンジンに身を任せて大丈夫だからね」

卑怯にもステラが気にしている大人という単語を持ち出して説得する牧師見習い

「はあっっ、大人ならっ………ん、誰でも?」

話してる最中も牧師見習いは胸を揉む手を止めないせいかステラの耳には断片的にしか情報が処理できないでいる

「ふあぁっ!!」

ステラは『気持ちいい』を感じ取ることは大人になることとでも考えたのか次第に声を出すことに遠慮がなくなっていく

「ああっなにこれぇ。ここ触られると変になるぅ」

「ここはね。スペンス乳腺と言って、胸を膨らますために触ると良い場所らしいよ」

「その、すぺんすっ乳腺?をマッサージすると、胸が大きくなるの?もっとさわってぇ」

「いいよ」

牧師見習いは更にペースを揚げていく

「もっと気持ち良くしてっ!ジンジンがほしいよぉ!」

「今から先っぽも触るよ」

「先っぽ?」

ステラは自身の乳首を見下ろす

パンパンに腫れ上がったそれは先端がピンと尖っており普段よりも強い存在感を放っていた

「えっ?なにこれ!?ふにゃあ」

牧師見習いはステラの突起をクリクリと捏ねるように弄りまわす

「あああっ!ダメっ、もうジンジンが止まらなっ、ひゃあぁあ!あっ…!、ふぁっぁっぁあ゛ん!!!」

ステラはビクビクと震えながら身体を仰け反らせぐったりと倒れ込む

その時事故は起きた

言い逃れ出来ない程膨れ上がってしまった牧師見習いの下腹部に、ステラの柔らかなお尻が押し付けられてしまう

終わった

牧師見習いの表情はみるみると青ざめていく

「スー、スー」

だが奇跡は起きた

ステラは気を失い寝息をたてていた

「これはマッサージ、これはマッサージ」

牧師見習いは自身に無理矢理そう言い聞かせながら体勢を変えて勃起した肉棒をステラの尻の割れ目に潜り込ませる

「くぅう……、はあ……」

布地越しでも伝わる柔らかな感触と割れ目を擦る度に生じる快感が牧師見習いの脳内を支配していく

「んっ」

ステラは身体を捻りながら寝息をあげるが眠りから覚める気配はない 

ステラ!ステラっ!!

牧師見習いは肉棒を擦りつけながら心の中でステラの名を叫ぶ

「うっ、イクっ!」

牧師見習いはズボンの中に欲望を吐き出す 

「僕はなんてことを……」

湧き上がる凄まじい背徳感と罪悪感、そして快楽に牧師見習いは眩暈を起こした

「んっ……ふぁあ」

「起きた……みたいだね」

ステラは目を覚ますとベッドで寝かされていたことに気がつく

どうやら気を失ったあとに牧師見習いが運んでくれたのだろう

近くには脱いだ着衣が丁寧に畳まれており、部屋の隅で牧師見習いは居心地の悪そうな表情で佇んでいた

「ううっ、ちょっとトイレ」

ステラは男性がいる空間で半裸で眠っていたち羞恥を耐えきれず慌てて着替えてトイレに駆け込み鍵を閉める

「私の最後のほうになんかすごいことされたような」

ステラは朧気ながらも押し付けられた硬い物体の存在に気づいていた

「濡れてる……」

下半身が冷たいと感じてたくし上げると下着がしどしどと濡れていた

「こんな年でおねしょなんて……でもこれおしっこじゃないよね?」

パツンを脱ぐとその内側に匂いを嗅ぐために顔を寄せる

「うえっ、変な匂い」

それは汗とも尿とも違う奇妙なそれでいて少し甘い香りが漂っている

「やだぁ、これベトベトしてる」

恐る恐る指先で拭うとそれは粘性があり糸を引いた

ステラはこの光景を眺めているとなぜだか気分が変になったという

ステラは好奇心に駆られたがその液体の正体を調べることなく牧師見習いにマッサージを頼み続けた

配置換え前日

「ああん、すごいよぉ!!おっぱい

がジンジンしてぇ」

ステラは乳房を激しく揺らしながら悶える 牧師見習いはマッサージと称してステラの胸を揉みしだき続けた

「いつもありがとう。マッサージ気持ちよかったよ」

ステラは最後のマッサージを終えると牧師見習いに礼を言った

「その……これからはあんまりこういうことは人にさせないほうが……」

牧師見習いの歯切れは悪い

なにせそれをわかっていてもステラを止められなかったそれどころか自らの欲望を一方的にぶつけてしまった 

牧師見習いの良心は痛んでいた

「大丈夫だよ。君以外には頼まないから」

そう囁くステラの表情はいつもより大人びていた

数年後更により女性らしい容姿となって戻ってきたステラに牧師見習いは悶々とした日々を送ることになるという

そして、若くして優秀な牧師見習いが神の声を聞くことができず召命を受けられないことが牧師の当面の悩みの種になったという

教会法典第〇〇条

エクソシスターは原則として異性との交わりを禁忌であるが、対象者に知識がなく偶発的にそれが執り行われた場合は例外とし、主にそれを懺悔した場合は不問となる



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