エアがレイヴンの影を追って傭兵やってた場合

 エアがレイヴンの影を追って傭兵やってた場合


 導入部分割愛

 リン「ちょうどよく此処にヒマな人たちがいるので手伝ってもらいましょう」

 ───

 "みんな、ごめんね……でも、手伝ってもらえるのすごく助かるよ"

 よくわからない事情から半ば強制的に手伝ってもらうことになってしまった4人に謝る。目の前の砲弾、銃弾、格闘飛び交う中の単騎駆けまで覚悟していたのだ

 ユウカ「いえ、こちらもこの状況の早期解決が目的ですし……少し電話失礼します。近くにいそうな戦力に当てがありますので」

 どこかへ電話をかけ始めるユウカを横目に他の三人にも声をかける

 ハスミ「緊急事態ですのでお気になさらず」

 スズミ「これも自警団の仕事です」

 チナツ「大丈夫ですよ」

 それぞれに頭を下げる。ユウカはまだ電話しているようだ

 ユウカ「報酬はまた選ばせてあげるわ。そう……到着までどのくらい?3分?わかったわ。よろしく、《レイヴン》」

 ……え?

 いま、このユウカといった生徒は、何を口にした?

 ユウカ「3分ほど待ってから行きましょう。懇意にしている傭兵が来てくれます」

 見ればハスミもスズミもチナツも、それぞれがその名前に対して驚きと安堵があった

 ハスミ「節操なしなあの子がこの時期にフリーだったんですか?敵にいないのは非常に助かりますが」

 スズミ「何回も味方してもらいましたし何回も敵になりましたので、厄介さはよく知っています」

 チナツ「こう言うのはなんですが、あの人は時々ゲヘナの不良を越えてますよね」

 節操なし、厄介、何回も味方するし何回も敵になる。そして、傭兵、レイヴン。それら全てに覚えがある

 "みんな、だれのはなしをしているの?"

 ユウカ「有名な傭兵です……来たみたい」

 一台のヘリが近くに着陸する。中から出てきたのは、先端だけ紅い真っ白な髪に

「お待たせしました、ユウカ。依頼はそこの男性の護衛でしたよね?」

 まるで炎に包まれた惑星のヘイローで

 ユウカ「ええ、場所はあの建物まで。よろしくレイヴン」

 こちらを見据えている、サンゴのような赤色の瞳の生徒

「…………」「……いいえ。傭兵レイヴンは今この場ではお休みです。さっきのは依頼ではなくお願いという形で受理しましょう」

 4人が目を丸くしているのがわかる。だけど見ることが出来ない

目の前の、《レイヴン》と呼ばれた生徒から目を離すことが出来ない

世界で一番近いところで聞いてきた声から逃れられない

 ユウカ「……いいの?その、あなたは」

「ええ、問題ありません」

私にだけ聞こえるように囁く

「本物が来たのですから」

 ボンとタブレットを渡される

「指揮はお任せします」

 戦闘地域が俯瞰視点で表示され、簡易的なユニット表示がある画面に、それぞれの名前が表示されていた

 Yu^ka

 Hasumi

 Suzumi

 Chinatu

そして

 「エア……」

 Aye

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