ウタVSビッグマム海賊団、HCI・迷いの森にて

ウタVSビッグマム海賊団、HCI・迷いの森にて


ナミ「"道"なんて最初からなかったんだ…!!」

ウタ「………あんた誰?ルフィじゃないよね」

ルフィ?「なに言ってんだよお前!おれはおれだぞ!!」

チョッパー「そうだよウタ!確かにこの森は色々とおかしいけどさ…」

ウタ「ルフィじゃない!!……"目の傷"の位置が違う…!!

……あんた……誰!!!」

ルフィ?「……ウィッウィッウィッ…まさか気づくとはねェ……

だがもう遅いよ…ここは"誘惑の森"さ………」がしっ!!

ナミ「キャッ!!」

チョッパー「ナミ!!お前誰だァ!!!」

ブリュレ「誰って?ウィッウィッウィッウィッ ずっと一緒にいたじゃないか。逃げても逃げてもこの森からは出られない…!!」


――――――――――――


キャロット「"エレ爪"!!!」バリバリィ!!

チョッパー「ハァ…ハァ…倒しても倒しても敵が湧いてくる……キリがない」

ウタ「……全く、なんて厄介な能力…!!」

ブリュレ「ウィッウィッウィッ!!それはこっちのセリフだよ"歌姫"ェ!!せっかくアタシがお前たちの姿を投影した動物達で撹乱してやろうとしたのに……"磔"にしてくれちゃってさァ!!!」

ウタ「"磔"なんかじゃない!"歌"になってもらっただけ!!」

ブリュレ「どっちでも同じことさ……しかし、あの五線譜といいその鎧といい…ますますママが欲しがるね"ウタウタ"の力…!!」

チョッパー「そういえば……なんであいつらウタの能力について詳しいんだ?ウタが歌おうとした瞬間"耳栓"付けてたよな……ゾウでのベッジ達もそうだったし……」

ブリュレ「ウィッウィッ!そいつの素性に関してはあらかた調査済みなのさ…それにママの指令は実はもう一つあるんだよ……"海賊歌姫 ウタ"お前の身柄の確保さ!!その能力は使い方一つで恐ろしい兵器になりうるからねェ…だがそれだけじゃない!お前はかの四皇"赤髪のシャンクス"の娘なんだろう!?」

ウタ「!!?……なんでそれを…」

ブリュレ「言っただろう!?お前の素性は調査済みだと!!"赤髪"にとってお前の存在は弱点になる…!!そうだ、なんなら今すぐ"エレジア"や"フーシャ村"に暗殺者でも送り込んでやろうか!?……ウィッウィッウィッウィッ!!思い知ったかい!?これが"四皇"というものさ!!舐めすぎなんだよお前たち!!!」

ウタ「……確かに少し舐めてた…そうだよね、シャンクスと同じ"四皇"なんだもんね相手は…!!」

ブリュレ「ようやく自分たちの立場や状況が理解できたようだね……分かったのならさっさと投降しな!!そうすれば後ろにいるうさぎとたぬきは見逃してやるよ」

チョッパー「たぬきじゃねェ!!!ウタ!あいつの言うこと聞く必要ねェぞ!!おれたちが守ってやるからな!!」

キャロット「そうだよ!!あんなやつの言うことなんか聞かなくていいよ!!」

ウタ「チョッパー…キャロット……ありがとう。でも大丈夫!むしろ私が二人を守って、あいつらもみんなやっつけちゃうから!!!」

『ギャハハハハ!!!』

ディーゼル「聞きましたかブリュレ様!あの小娘、我々全員を倒すなどと!!」

ランドルフ「"四皇"の恐ろしさを体感しながらあの啖呵とは……よほどの命知らずと見える」

ブリュレ「ただの身の程知らずさ!!ウィッウィッウィッ!!さァお前たち、お喋りはここまでだよ!あのナマイキな小娘をとっ捕まえてきなァ!!!」

ランドルフ・ディーゼル「了解!!」

キャロット「わ!来るよ!」

ウタ「二人とも下がってて…!!今から私……"本気"出すから!!」

ディーゼル「シュッポッポッポ!!"本気"だとォ!?今までは手を抜いていたとでも言うのか!!?」

ランドルフ「舐められたものだな…その程度の覚悟で我々に挑んでいたとは」

ウタ「んー…少し違うかな。私たちはあんた達と戦いに来たんじゃない……仲間を、サンジを連れ戻しにきただけ!!だから、いざというときの為に体力は温存していく予定だったんだけど……それじゃあダメだよね!!」

ガキン!!

ウタ「私たちは"挑戦者"!!そんな打算的なやり方で"四皇"を出し抜けるわけがない!!!それに強敵を目の前にしたら…ルフィもきっと同じことをする」

ブリュレ「フン!そこまで分かってるならさっさと見せてみなよ!!"本気"ってやつをさァ!!!」

ウタ「リクエスト?いいよ応えてあげる!!"ペンタグランマ"!!!」

ランドルフ「既にその技は見切っている!」

ディーゼル「遅い遅い!当たるかこんなもの!!」

ブリュレ「"反射"!!!ウィッウィッウィッ これがお前の"本気"かい!?大したことないねェ!!」

ウタ「それはどうかな?あとはもう、ただ"行進"するのみ…!!」

貴族ワニ「あれ…ブリュレ様、五線譜に誘導されて我々一直線に……」

ブリュレ「なんだい、仕掛けてくるってのかい…?いいさ、来てみなよ!また反射してあげるよ!!」

ウタ「それはちょっと無理かな……だってこの"曲"は止まることを知らないから!!

“魔王の行進曲(エルケーニッヒ・マーチ)” “協奏曲(コンチェルト)”!!!」

『ギャアアアア!!!』

ウタ「……確かに舐めてたよ…あんた達"四皇"のことをさ……でもそっちだって舐めてたんじゃない?"四皇"の…娘をさ!!!」

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