ウタVSコンポート

「んん〜モォ〜ギ モギ モギッ！！どうやら事の深刻さをまったく分かっていないようだねえ！！」

「ハァ…ハァ…」

「私たち"四皇"ビッグマム海賊団にケンカを売ったその"意味"を、お前たちは何も分かっちゃいないのさあ！ママはお前たちを絶対に逃がさないよお！！」

「くっ…」

「お前たち…仲間を逃がそうとして、船長と一緒に捨て石になろうとしたんだねえ？仲間が万国(ﾄｯﾄﾗﾝﾄﾞ)からさえ逃げればいい、なんて思ってたのかい！？

甘いねえ！ママとビッグマム海賊団をナめすぎだよお！！

…たしかお前たちの一味は、東の海出身だったねえ！！故郷はどこだい！？お世話になった人は？ドーン島？シロップ村？バラティエ？ココヤシ村？サクラ王国？アラバスタ？ウォーターセブン？エレジア？」

「…！！」

「おっと…今、反応したねぇ！？ビッグマム海賊団の情報網をナめてたのかい？！お前たちが逃げたのなら、代わりにそいつらを狙えばいい！！それがママ…"四皇"ビッグマムのやり方さあ！逃げ道なんて、最初からどこにも無いのさあ！観念して捕まりなあ！！」

「…ルフィは、どうなるの？」

「んー？麦わらかい？あいつはダメだねえ！カタクリが対処しているし、何よりママを怒らせすぎた！もう陽の目は見れないだろうねえ！！」

「…そんな事、させない！！」

「……何が言いたい？」

「私たちは……サンジと一緒に帰るんだ！ルフィと、わたしも一緒に…！」

「んん〜モォ〜ギ モギ モギッ！！それが甘いって言ってるんだよお！お前、自分には捕獲命令が下っているからって、ママのことをナめてるんじゃあないかい？」

「…ふふっ」

「……？」

「あははっ！！ママ、ママ、って…！まるで親に縋って泣き叫んでる子供みたい…！」

「……ッ！！」(ﾋﾟｸﾋﾟｸ…)

「そうだ…お前だけじゃない！ビッグマム海賊団のみんなが、親離れできてない！！ママ、ママ、って慕ってるフリをしてて、みんな内心では怖がってる！！」

「…お前に何が分かる！小娘！！」

「見聞色で分かるよ…"万国"に居る皆が、ビッグマムへの恐怖を内に秘めていた！！何が"万国"だ…！こんなの"箱庭"だよ！」

(ﾌﾞﾁｨｯ‼︎)

「……決めたよ。そこまで私たちを侮辱したからには、もう容赦はしないねえ！！」

「亜龍・梨栗樹(ｱﾙﾅ・ｼｸｲｽﾞ)！！」

「"赤髪"への交渉材料だとか…ウタウタの実の能力だとかは惜しいけどねぇ…お前はここで、ぐちゃぐちゃのジャムにしてやるよお！！」

「七色果実連射撃(ﾚｲﾝﾎﾞｰﾌﾙｰﾂﾊﾞｽｹｯﾄ)

　……最終機構(ﾓｰﾄﾞﾌｧｲﾅﾙ)！！！！！」

(あいつ…本気だ。漂ってくる覇気で分かる。あれを正面から食らってしまったら、きっと跡形もなくなる。だけど……！)

「魔王歌音階(エルケーニッヒスケール)」(ウウッ…やっぱりまだキツい…でも、やるしかない！)

「潰れなあ！」

「百万国・怒離安息地(ﾐﾘｵﾈｱ・ﾄﾞﾘｱﾝ ｼﾞｭｰｽ)！！」

「逃げ場がない……？当然！！"こんな世界"じゃあ、安寧の地なんて、最初からどこにもない！だから私たちが、ルフィと一緒に作るんだ！」

「"新時代"を！…「七重奏楽団(セプテット)！！！」

「……まったく…いったい…何だイ…そのバケモノ…は…」

「ハァ…ハァ…へぇ〜っ、ビッグマム海賊団の、情報網でも、わからないんだぁ…！」

「最初から…知ってれば…対策も……」

「やーい、負け、惜しみぃ！！」

「ふ、ふふふ…せいぜい…足掻くと……いいさあ……」(ﾊﾞﾀﾘ)

ウタVSコンポート

───勝者　ウタ