ウタの日常
「ルフィ~~疲れた~」
ルフィの膝にたおれこむ。この、”温もり”がたまらない
「あ~はいはい、最近ずっと配信続きだもんなー、よしよし」サスサス
ルフィの優しい声に釣られて、愚痴を零す
「配信ばかりじゃないよ!CMの撮影やら、イベントやらで、ホントに疲れた…」
あぁ、眠い…でもせっかくルフィと一緒にいるんだから寝る訳にはいかない!
「というかルフィ!何勝手に頭を撫でてるんだ!」
「おっ嫌だったか?」
「い、いや、その…特別だぞ!!」
本当はもっとやって欲しいのに、素直になれない。ボクの悪い癖だ。
「うールフィ~」
「どうした?嫌なことでもあったか?」
ルフィはボクの愚痴ならなんでも聞いてくれる。
だからボクはしばしその優しさに甘えてしまうんだ。
「ボクの事務所に定期的に変なものが届くんだ~」
「何が届くんだ?」
「何とは言わないが…アレがついた物品だよ…」
「お前、つくづく言ってるけど自分を模したグッズ作らなくてよかったよな」
「正直吐き気がするね…」
ルフィは基本万能だ。例えば
「ルフィ~ボクの為に晩御飯をつくっておくれ~」
「いいぞ!ウタ!」スック
「ボクから離れないでおくれよ…」
こんな無理難題以外は
「どうすりゃいいってんだよ…」
「ハハッ冗談だよルフィ君!」パッ
「じゃあウタちょっとまってろよ!」
「ぅ…」
少し目を閉じる。寝はしない。少し目を閉じるだけだ。
大丈夫…ね…な…
ボクは睡魔にそそのかされてそのまま微睡みに堕ちていった。
「…タ…ウタ…」
「はっ!?寝てた!?」
「あぁ、気持ち良さそうに寝てたぞ」
「ルフィにそんな醜態を晒してしまうなんて…」
あとこんな所みせれるのはシャンクスだけだな、
口ではあんな事をいいつつ、心の中ではそんなことを考えていた
「あとウタ、ご飯できてるから!」
「ありがとう、ルフィ」
テーブルへと向かう
「おっと…」フラッ
よろけそうになる
「あっ大丈夫か?」
ルフィが体を支えてくれた。
ルフィは優しい。
「ちょっと立ちくらみが…」
「やっぱ休暇取った方がいいんじゃねぇのか?」
最もな意見だ。
「でもボクにはファンが…」
「ファンか、自分の体かだな。」
究極の二択だ。
「まぁ、どっちを取るにしろ体には気をつけとけよ」
「ルフィ~一緒に寝よ~」
「いいぞウタ」
「電気消すぞー」
「いいよー」
ルフィをこのまま襲ってしまおうか。
時々そんな気持ちになる。
いやでも実際襲ってしまっても構わない。
ルフィは抵抗しないだろうし、
ボク達はもう成人済みだ。
でも結局ボクがヘタレてしまう。
今までボクがルフィを襲おうとおもった回数、数にして140回だ。
んで、成功した回数0
ここまでくると笑えてくるな。
ふと横を見ると、ルフィは既に寝てしまっようだ
「スー…スー…」
ルフィは気持ち良さそうに寝ている。
さっきのボクもこんな顔だったのだろうか。
ボクも寝よう
「スゥー…スゥー…」
「おーいウター起きろー」
「やだ!ボクはまだ寝てるんだ!!」
布団からでたくない!
「ウタ子供みてぇだな」
そんな安っぽい挑発に乗り、ボクは飛び起きる。
「なんだとー!」
「あっ起きた。」
「あっ!ルフィ!卑怯だぞ!」
「ウタが引っかかったのが悪いー!」
そんなルフィといる時間が、ボクは1番幸せだ。