ウタの冒険記zero

ウタの冒険記zero

通りすがりのSS大好きおじさん

◯がつ×にちはれ

わたしはウタ‼︎あかがみかいぞくだんのおんがくかにしていつかわたしのうたでしんじだいをつくるみらいのうたひめ‼︎きょうからにっし?っていうものをかいてみることにしたかいぞくはこうかいのきろくをにっきにかいてこうかいにっし?っていうのにまとめるらしい、がくふみたいなものかな、ならわたしはルフィにじまんするためのぼうけんにっしをかくことにした、シャンクスたちもいっぱいかいてルフィにじまんしてやれっていってくれた、まいにちつづけるんだぞ、ともいわれた。よーし、いっぱいかいてルフィにたくさんじまんしちゃうぞ‼︎おー‼︎


◯月×日 晴れ

今日も変わらず海に船を走らせる。今日は特に襲撃もなく平和の日になった、だがウタが俺が記してた航海日誌に興味を持ったらしく日誌の説明をしてやったが、本人的には楽譜みたいな物と認識したらしい、まぁ、あながち間違いではないんだが…どうやら冒険の記録を冒険日誌として書いてルフィの奴に自慢してやるらしい、面白そうと思ったので新品のノートとインクとペンを買ってやった、野郎どもが親バカだとなんだと言うが船長の俺が決めたことだし、何より本人が書きたいって言ってるんだ、これぐらいの出費はどうって事はない、それにアイツらの過保護っぷりも中々…こりゃうちの海賊団全員に言えることか、ウタは俺たちの大事な娘だからな、さて、何日続けられるか楽しみだ、既に賭けの対象になってるらしい、あいつら…


◯がつ△にちくもり

きょうもうみをいく、きょうはちょっといやなきぶん、わたしはうたのれんしゅうをたくさんしてる、みんながよくうたってるビンクスのさけのかしもぜんぶおぼえたからこれでいちにんまえのおんがくかよね、ってシャンクスにいったんだけど、おんがくかのくせにひとつだけしかうたえないんじゃはんにんまえいかだっていわれた、くやしい、でもほんとのことだったから、あしたももっとうたのれんしゅうをする、でもそれはそれとしてシャンクスのあしをおもいっきりたたいてやった、みんなわらってた、ふふん。シャンクスにはでりかしーってものがたりないわ‼︎


◯月△日 やや曇り

今日は少し戦闘があった、まぁ楽勝だったが相手の物資を頂き俺達はすっかり宴ムードになった、かくいう俺もその1人だったが、お馴染みのビンクスの酒を歌おうとしたら、なんとウタが先陣切って歌い始めた、しかもスラスラと歌い切った、それに気を良くしたのか宴は大盛り上がりだ、するとウタがビンクスの酒を全部歌い切れたからもう一人前の音楽家よねと言ってきた、親心としては即座にそうだなと答えてやりたかったんだが、酒が回ってたのか俺は一つだけしか歌が歌えねえのに一人前もあるかと言ったらしい、半人前とも、戻れるのなら当時の俺をぶん殴ってやりたい、と思ったのだが既にウタから制裁は受けてたらしい、記憶がねえし、なんか脛の部分がすっげえ痛えからベックの奴に理由を聞いたらウタの奴が掃除用のモップの持ち手部分で俺の脛に向かってフルスイングをぶちかましたらしい、だから脛が痛えのか。堪らず俺はダウンしてそのまま寝たらしい。他の奴らは大いに笑ってたとも、ベックからはもう少し乙女心ってのを知った方がいいと忠告された、余計なお世話だ、ナンパ野郎め


◯がつ□にち かぜがつよい

きょうはちょっとたいへんなこうかいになりそうでそとではみんながわいわいさわいでる、ふねもぎしぎしいってるしどうやらかぜがつよいみたい、そういえばこんかいはどこにむかうのかきいたんだけどどれすろーざっていうところみたい‼︎どんなところかなぁ‼︎おいしいものとかあるかな、うたとかもきいてみたいな、つぎのきろくはかえってきてからかくことにしよう、ふふ、いまからぼうけんがたのしみだなぁ‼︎


◯月□日 嵐

今回の目的地のドレスローザに向かう前に嵐に遭遇した、突発的な嵐は偉大なる航路、ましてや新世界では珍しいことではない、もはや慣れたものだ、ただそれでもウタを甲板に出すのは憚られたので船室で大人しくさせている。本人も歌の練習をしているだろう。そうそうあのウタの日誌だが、意外にも毎日続けれてるらしい、子供ってのは飽き性があると聞いていたのだがあいつは案外筆まめなようだ、こりゃ大きくなったら記録係も兼任できるかもしれない、立派になるであろう娘に思い耽ると見聞色で察知したのかベックの野郎にさっさと働けとケツを蹴られた、あの野郎、割と強く蹴りやがって、俺は船長だぞ、なんで最近は敵からのダメージより味方からのダメージの方が大きいんだ、こいつらには船長に対しての敬いってのが足りねえ気がする。ドレスローザに着いたなら名物料理やウタに馳走しようか、あそこの飯は美味い、飯にがっつくウタの姿を思い船を走らせる。

追記:ルゥのやつからも背中に張り手をくらった、許さん


◯がつ◎にち


◯月◎日 曇り

ドレスローザでの旅も終えフーシャ村へと舵を切る、なぜか胸にぽっかり穴が空いた気分だが気のせいだろうか、あと足元で彷徨いてる人形が鬱陶しい、俺に女物の趣味はねえんだが、どうも張り付いてきやがるようで懐かれたらしい、ベック達がそんなに懐かれたならフーシャ村まで乗せてってやれば良いとか抜かしやがる。引き剥がそうとしたら壊れたオルゴールみたいな音出しやがるし耳に耐えないので大人しくさせておいた。ふと気になったんだがなんで俺の船に女物の衣服があるんだ?しかもガキのサイズ、俺に娘なんていねえはずだしベックも身に覚えがねえと、まさかヤソップの奴が浮気でもしたのかと言うと俺はバンキーナ一筋だ‼︎とか惚気やがる。わかってるっつの、それにこのウタの冒険日誌ってのは…?ウタって誰だよ密航者でもいるのかと思い見聞色で気配を探ったが誰もいない。ただ何故か衣服も日誌も捨てるのは憚られた。何故か捨てるのは止めろと言われた気がした。取り敢えず箱の中に押し込んで放っておこう。人形に関しては…ルフィにでもやるか。

???side

「ギィギィ、ギィギィ」

〜Fin


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