ウソップとサンジと上からくる船長

ウソップとサンジと上からくる船長

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「最近ウタカタの方の配信してくれねぇなぁ」


「ああ…残念だが、もうしねェんじゃねェか?いくら配信部屋があるからって、他に大勢人がいるんだからな。」


ウソップと2人で話す。話題はウタのもう一つの顔、ウタカタについてだ。


「それに…ほとんどルフィと一緒にいるんだ。配信なんかできねェだろ…?」


ウタが船に乗ってからずっとルフィと共に過ごしている。流石に風呂やトイレまで一緒に行こうとした時には止められていたが…


「………やっぱりあの2人…付き合ってんのか?」


「ありえねェだろ。ウタちゃんはともかく…あのルフィだぞ。恋とか性欲なんかどっかに置いてきたようなやつだぞ?」


「………それも「なんの話してんだ?」…うわ!ルフィ!急に落ちてくんな!」


そんな話をしているとルフィが上から落ちてきた。


「いや、なんでもねェよ。ウタちゃんの歌はすげェって話してただけだ。」


「そうだぞ!ルフィ!」


咄嗟に誤魔化す。


「……………おう!すげェだろ!ウタは!もっと褒めてやってくれ!」


そう言ってまたどこかへ腕を伸ばし、去っていく。


「危なかったな……まさか、上にいるとは……」


「ああ……いくらルフィとはいえ、大事な幼馴染があんなことしてたなんて知ったら傷つくだろうな…」


「これはおれたち2人の秘密だ。あいつを傷つかせないためにもな……」


「おう!」


そんな会話をして船の中に入る2人。


それを上から見つめるルフィ……


「…………あいつらも知ってたのか………」


あの目をして、そう呟く。


「うーーん…………うーーーーーーーーん……」


そして深く悩む。


「ま!いっか!あいつらは他のやつと違って、おれの大事な仲間だ!それを傷つけるわけにはいかねェ!」


そう口にして、また上から飛び降りる。その目は元に戻っていた。


知らず知らずのうちに危機が去ったことをウソップとサンジは知らなかった。




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