ウィッチクラフト・テンプテーション(後)

ウィッチクラフト・テンプテーション(後)



一切の容赦も躊躇もなく、膣口をこじ開けながら膣奥を突き上げたソレによって、私の処女は呆気なく散らされた。


「――ぁ…………あ゛ッッ――――♥♥」


幾度となく頭の中で弾ける快楽信号が、私の口からまともな言語を奪い去る。

お腹の奥に溜まっていた空気が、喉を通って押し出てくる喘ぎ以外、私には口にすることが許されなかった。


「~~~~っっ…!!! なん、ッッだ、これ……!! キ、ッツ…………ぅ……!!」


自分の意思とは裏腹に、その侵入をこの上なく悦んでいる自分の体が、心を置き去りにして一方的に絶頂を繰り返す。

度重なる膣の収縮運動は、さぞ彼にとっては心地いいと思う。私だって、イきたくてイってるわけではないのに。


ぼやける思考でどうにか経緯を思い出す。

私。私は、そう、ついさっきまで仕事に勤しんでいた。

姿を消したマスターの分までどうにか私が頑張ろうと、たしか、寝ずの夜を二回ほど越えたと思う。


たぶん、その無理がたたって、ほんの休憩のつもりで座り込んだ体勢のまま、眠りこけてしまって。


――目が覚めたら、どことも知れない場所で、誰かもわからない人に襲われていた。

そして、犯されている。


「はぁっ、はぁぁ……っっ!! ソリッドビジョンのくせにっ、エグいまんこしやがって……!! オナニー出来なくなるだろ、こんなの……っっ!!」


「ん゛ぅっっ!!♥♥ ん、んっっ、ぁ、あ゛っっ、あ゛!!♥♥」


……確かに、自慰の頻度は減っていたけれど。

私は、こんなにも、感じてしまうような体だったっけ……??


疑い、考えようにも、膣奥を突き上げられるたびに思考が快楽に塗りつぶされてしまう。

とめどなく溢れる唾液と涙で――恐らくは彼の――枕をぐしゃぐしゃに濡らしてしまいながら、ひとかけらの体力も残っていない体で、暴力的な快楽を受け入れることしかできない。

ばちゅん、ぱちゅんと、肉と粘液がぶつかり合って弾ける音がする度に、体ごと心と頭を犯されていく。

侵されて、いく。


「っっふーーー……♥♥ っふーー…………!!♥♥ ッッ!!!?♥♥ んぎぅっっ……!!!♥♥」


「ああくそ、もう出るっっ、締め付けすぎなんだよ、畜生っ……!! もっと、もうちょっと、ハイネのまんこっ、楽しみたい、ってのに……!!」


彼に。

彼に、染められる。


いや、違う。

染められるのは……私に?


子宮が疼く。頭が蕩ける。彼に犯されるほど、尚も体が彼を求めていく。

駄目。それ以上求めたら駄目。求められるだけなら被害者でいられるけれど、求めてしまっては。

求めてしまっては、本当に――。


「出すっ、出すぞ……!! ハイネ、ハイネっっ!!!」


「~~~~~~~~っっ♥♥♥」


名前を。宣言される度に、心が安らいでいく。

彼に名前を呼ばれるだけのことの、どこに安らぎを覚えているのだろう。

容赦なく私を犯してくる腰使いからは、避妊という二文字の要素など感じられなくて。

たぶん、このまま、彼は果てる。私の中で。私を感じて。私を犯す快楽で、私で果ててくれる。


私は。

私の膣が、彼に快楽を与えているという事実に、ひどく悦んでいる。


(出しちゃ駄目、出しちゃ駄目出しちゃ駄目っっ、妊娠する、私――妊娠させられるっっ、そんなの、絶対駄目、駄目っっ…………)


そんな思考が、彼に通じるわけもなく。


「イっっ――く……!!! ん、っっぐ!!!」


(駄目――――ぁ………………♥♥♥)



"どくんっっ……どくっ……びゅく……びゅる…………っっ♥♥"


「んぃ゛っっ!!! ――――ぁ……♥ ……はぁぁあぁああぁああっっ…………♥♥♥」



ひときわ強く、腰を打ち付けられた後。ぴたりと、腰が止まって。

密着したまま、膣内でびくびくと彼の欲望が脈打った。


私は、それを。当然のように、受け入れていた。

甘美な飴を、舐めしゃぶるように、味わうように、惜しむように。


「ふーーっ…………ふーーっっ…………!」


(……駄目……って……言っだ、のにぃっっ…………♥♥)


未だ硬く勃起したままの、彼の肉棒にしゃぶりついていた。


「はぁぁ……くそ……!! おかしいだろ……この精度っっ…………」


どさりと、彼の体が私の背中に覆いかぶさった。

布団と体に挟まれて、その温かさと密着感で再び絶頂しそうになる。


快楽に呑まれ、情けなく膣内射精を受け入れてしまった私の耳元で、彼はぽつりと呟いた。



「……これが、ソリッドビジョンじゃなくて……本物のハイネだったら、なぁっ…………」



…………。

それは。どういう意味なのだろう。


――ほどなくして、再び彼が抽送を再開する。

たった一度の射精では満足していないらしい。絶頂の余韻も抜け出ていない弱った膣を突かれると、そろそろ本当に死んでしまいそうになる。


「ぁ゛っっ……♥♥ ぉ、っっぎゅ♥♥♥」


「ぁ、っこら……締められたら、またっ……!! ソリッドビジョンの癖に、ッ――!!」


「ッッ!!?♥♥ 待っ、せめて休まぇ――――~~~~ッッ!!!♥♥」


どぢゅっっ……と、突くというより押し潰される形で、強く膣奥をえぐられる。

さっきとは体勢が変わり、もっと深いところにまで届いてしまうから、潰れるような下品な声ばかりが漏れてしまう。


「休ませて欲しいのはこっちだっつの……!! 滅茶苦茶に締め付けてきやがって、くそっっ……ハイネがこんな、オナホみたいなまんこしてるわけないだろ……っっ!! もうちょっと考えてソリッドビジョン作れっつの……!!!」


「――――ッッ♥♥ ち、が…………♥ わたし、ほんもっっ――ぉ゛っっ♥♥♥」


"どすっ、どぢゅっっ、ず、ずんっっ、ずぢゅ、どぢゅっっ……!!♥♥"


「ん゛んぅぅぅぅぅぅぅうううっっ!!?!♥♥♥」


わずかに口にできた言葉も、彼が叩き付ける快感で嬌声に塗りつぶされる。


「ふぎゅっ……ふーーっっ!!!♥♥ ぁ、あ゛っっ、あ゛ーーーーーっっ!!!♥♥」


「あーーーーっっ出る、出るっ!! もう出るっ、くそ、またイくっ……!!! ハイネもどきのまんこでイかされるっっ……!!!」


「もどぎっっじゃなぅっっ!!!♥♥ ぉお゛っ、ぁ゛ーーーーっっ♥♥♥」


突然、不意に背中を彼に抱きしめられる。

布団と体の隙間に指が入り込み、ぎゅっと彼のお腹が背中に押し付けられる。



"びくんっっ――びくん、びくっ、びゅく、びゅぶるる…………っっ♥♥"



ずん、と彼の体の重みを感じた後。

絶えず絶頂し続ける子宮の口に、二度目の精が注がれた。


「~~~~~~っっ…………♥♥♥」


ぐる、ん――と。瞳が自然と、上を向く。

気持ちいい、の奔流に、呑まれすぎて、何も考えられなくなる。


気持ちいい、気持ちいい……気持ちいい。嬉しい。好き。大好き。


そんな、自分のものでないはずの、自分の気持ちが湧き出て止まらない。

未だ射精を続けている彼が、私の後頭部に顔を埋めて、もごもごと呟いた。


「ハイネっ、ハイネ……好きだ、大好き……ほんとに、マジで、好きっっ……くそ……」


好意を耳にする度に、心が熱く満たされる。


私は。

そのあたりで。


視界の端に、床に転がった道具らしきものを、見つけて。


「…………」


「本物なら……本物ならよかったのにっっ……ハイネで童貞卒業して、ハイネとセックスしてえぇっ……」


その道具に、乗せられた。


一枚の、『私』の姿を、見つけた。



……さすがに、抜かずの二発はマジでこたえた。


あまりに興奮しすぎて、ハイネの髪に顔を埋めながら変なことを口走る。

ハイネの形をしたリアルソリッドビジョンとのセックスに、本当のハイネとのセックスを思い描いてしまう。

さすがに、さすがにマズいだろ。いくら身近だとて、彼女らはカードの中の存在だ。


彼女の髪から顔を離し、ふるふると頭を振って、冷静に徹しようと試みる。

あまりアツくなりすぎては駄目だ。これはオナニーだ。あのデュエルディスクからカードを離せば、彼女は消え去る。

彼女……というか、等身大のハイネのオナホか。


ようやく萎えた自分のモノをずるりと引き抜き、膝立ちになってハイネを見下ろす。

倒れ伏したままの彼女の左肩を掴み、ぐいと仰向けに転がせる。


「…………っ、……っ」


ぶるん、とおっぱいが揺れる。

ハイネは両腕で自分の目元を覆い、しゃくり上げて泣いていた。

泣き虫とは聞いているが、さすがに泣きすぎではないのか。寝バックで犯しているときはあれだけ乱れていたくせに。


体勢のせいで触れることすらままならなかったそこに、改めて手を伸ばす。

最初のような抵抗はもう無かった。両手で彼女の胸を鷲掴みにして、ぐにゅぐにゅと揉みくちゃにして感触を堪能する。


「っ……ん……、……っ…………」


ぴくん、とハイネが体を小さく反応させた。

大きくて、柔らかくて温かい。手を離すことが惜しくてたまらなくなるような彼女のそれを味わっていると、吐き出し尽くした精がふつふつと蘇るようだった。


見たい。

脱がしたい。

それから、しゃぶりつきたい。


俺の……俺だけのリアルソリッドビジョン、俺専用のハイネの体に、俺はいつの間にかひどく惚れ込んでしまったようだった。

彼女の服を留めるベルトらしき部位をぎゅっと握り、ぐっと下へと引っ張る。



…………脱げない。


「……痛い…………」


……ソリッドビジョンにすら文句を言われてしまった。

こう見えて絶妙にぴったりなサイズに仕上がっているらしく、なんとかして留め具を外す必要があるらしい、が。


……外し方が、わからない。


「ハイ、ネ…………」


自分で外してもらおうと、彼女の顔に目を向けたとき。


いつの間にか目元を覆っていた腕がずれて、その奥から彼女の瞳がこちらを見ていた。

その眼差しに、少しだけどきりとする。


「……あの」


その顔が。


「見たい……ん、ですか」  


あまりにも、ヒトらしかったから。



いや、そんなはずはないだろうと自分に言い聞かせようとして。揉むのを止めて手を乗せたままの彼女の胸から、リズミカルな振動がすることに気づく。

どく、どく、どく、どく。

ひどく小刻みで早い振動。

いや、違う。これは。

彼女の瞳から視線が外れれば、今度は彼女が顔を押し付けていた俺の枕が目に入る。


……なんで。ソリッドビジョンの涙で、枕が濡れている?


デュエルの演出の一環で、水飛沫が飛び散ることはままあるが、それらが実際に影響を及ぼすことは無い。質量を持つとはいえ、あくまでも「もどき」であるためだ。でなければフィールド魔法を使ったが最後、どんな街も伝説の都アトランティスと化す。

だから。だからソリッドビジョンの体液で、こうなるはず……が。


「ねえ」


心臓が跳ねる。

ハイネの瞳は、やっぱり俺を見ていた。


「…………見たい」


かろうじて、俺は答える。


「……偽物でも?」


口の中がカラカラになる。

もしかすれば、と。

俺は取り返しのつかないことをしているのではないか、と。

考えるよりも先に、口が動く。


「本物でも……偽物でも、いいから」  


「ハイネのおっぱいが……見たい」


言い終えてから、俺はようやく気づく。


そもそも、俺の股間がぐちょぐちょの愛液まみれになっていることが、すでにおかしかった。

ソリッドビジョンが体液など分泌するはずもない。あったとしても、それは演出であってこんな働きはしない。

彼女を襲うことばかり考えて、まったく思考が行っていなかったが。

そもそも。



『ホントに……好きに遊んでね?』



彼女は、あのデュエルディスクからカードを取り去って、消えていったのだから。

俺が話していた彼女は紛れもなく、彼女、本人だった筈だ。

なら。カードを乗せて呼び出される、『極めて精巧なリアルソリッドビジョン』の、正体は。



――彼女の手に、胸から手をどけてくれ、と促され。

名残惜しさを覚えつつも手を離すと、目元にあった片腕で、ハイネは自分の服の留め具をかちりと外した。

するりと、彼女の服が緩まる。

そこで一度、彼女は自分の手を止めた。


「…………あの」


涙を浮かべた瞳を、こちらに向けて。

恐らくは……羞恥を堪えているが故の、荒い呼吸の合間に、俺に話しかけてくる。


「……笑わないで……ください、ね」


そう言って、少しずつ服を左右に広げながら、くい、と引っ張った瞬間。



"ぼるんっっ…………♥♥"



窮屈だったと言わんばかりに、服を押し出して彼女の胸がまろび出た。

じっとりと汗ばんで、てらてらと光る白い肌と、その先端の深い桃と橙の中間色。

大きく膨らんだ乳輪は乳頭を包み、横に一筋の線を作り出していた。


陥没乳首。

俗に、彼女のような胸をそう呼ぶことを知っている。


「はっっ」


あまりの不意打ちに、素っ頓狂な声が上がり。

先程までの疑念と相まって、とっくに硬さを取り戻していた股間にドクドクと熱が集っていく。


「……笑わないで、って……言ったのに」


真っ赤に染まった顔をぷいとそむけるハイネ。

いや、違う。この声は、嘲ったのでは、なく。


「~~~~~~~ッッ!!!!」


「へ……?」



"びゅくっ……!! びゅる、びゅるるっ、ぱたたっっ……!!♥"



「ぇ……あ、あれ、なんで……え……??」


黒い服に、白濁が散る。

笑う、どころじゃない。エロい。あまりに、卑怯というか、不意打ちと、言うべきか。

彼女が本物かもしれないと疑った矢先に、本物のハイネのおっぱいが陥没乳首だなんて知ってしまっては、尋常でないほどの興奮が背中を走ってしまって。


手も触れないまま。

興奮だけで、射精した。


「…………」


今、何が起こったのか。

それを口に出さずとも、今の俺がどんな気持ちでいるのかを、ハイネは察したらしく。

目元を隠していた両腕が、するするとそこを離れて。俺を受け入れるように、頭の上へと移動した。


そうして、差し出されたおっぱいを前にして、すべきことなど決まっていて。


「……ふー……ふーー……っ、ふーーっ…………♥」


体をかがめて、口が彼女の胸へと近づくほど、彼女の吐息が荒くなっていくのがわかる。


「ふっ、ふっ、ふっ、ふっ……♥ ふぅっ…………♥♥」


胸を、ぎゅむっと横から握り。親指と人差し指の間から、乳肉が溢れるような形に歪ませて。

つんと前に突き出した、それでも隠れたままの乳首に向かって口を開けて。



「ん゛――――っっっ♥♥」



思い切り、むしゃぶりついた。





「ん゛、ひっ……♥♥ ぁ……っっ♥♥」


大きく膨らんだ、胸全体に対して広めの乳輪を口の中で弄ぶたび、ハイネが柔らかな嬌声をあげる。

犯していた時とは別の、より色っぽい声。それが聞けることがあまりに心地よくて、味のしない乳首に懸命にしゃぶりついてしまう。


「ぁ、あっっ、んっ、んっっ……♥♥ ふっ、ふっ、ふっ……!!♥ ん゛……っっ♥♥」


味はしない。しないが、しかし。

美味しい、と表現する他ない。

彼女のおっぱいは揉んでも心地いいし、口に含んでも心地いい。ずっと揉んでいたいし、ずっとしゃぶっていたい。それだけの魔性の魅力がある。

舌の表面でざりざりと乳輪の表面を撫ぜるが、乳首には届かない。どれだけ深く埋没しているのかが気になって、舌を伸ばし、より奥の部分……粘性の強い唾液が分泌される部分でそこを撫ぜた。 


「はぁ……はぁ……っ♥ っ、懸命に、吸ってくださって……ほんとに、好き、なんですねっ…………?」


好きだ。おっぱいというかおまんこというか、とにかく、ハイネが好きだ。

いい具合にふやけてとろとろになったそこに、今度は力を込めた舌先をずにゅりと差し込む。


「んっ……? ぁ……あ、だめ、まって、そこはだめっっ、だめ…………っ!!」


ずぶずぶずぶっっ……と、舌先が乳首に埋まっていき。案外すぐに、こつん……と一際硬い部分に舌が触れた。


「あ゛ッッ!!!?!!?♥♥♥」


思わず耳を塞ぎそうになる、大きな嬌声が響く。

構わずそこに埋めた舌をぐねぐねと動かしつつ、じゅるじゅると乳輪ごとしゃぶり続ける。舌先に当たる特別硬い乳頭の感触が、あまりにも心地いい。


「ぁ゛、ぁひっっ、ひ、んっっぎゅ、んぃ゛っっ!!!♥♥♥ 待っ、待っ、知らな、ごんなのっっ、知゛らなあっっ!!!♥♥♥」


彼女は自分でここを弄った経験はあるのだろうか。

どちらにしろ、誰かの舌を差し込まれた経験はあってほしくなかった。

彼女が本物だろうが偽物だろうが、今だけは、俺だけのハイネであってほしくて。

俺が舌を動かす度、下品に喘ぐ彼女の姿をずっとずっと独占していたかった。


「イ゛っっぐ、イぐっ、イがされるっっ、おっぱいだけでイっちゃ…………!!! ――――っっ」


イく、と聞こえたので。

つぽん、と舌を窮屈な陥没穴から引っこ抜いて、唾液でぬるぬるのそこだけを残した。


「え…………ぇっ、なん、で…………」


ひどく名残惜しそうな彼女の声がたまらなく愛おしい。

愛おしくて、今度はまだ口をつけていない方の乳首に口を近づける


「っっ!!? 待って待って待って待って待っぁ゛っっ!!!!!♥♥♥」


にゅるん。と、今度は早かった。

さっきと同じく、やっぱり同じように乳首を探し当てて、盛り上がった乳輪に舌をぎゅうぎゅうと締め付けられながら舌を動かすと、こりこりとした心地いい硬さの先端があって、そこをいじめると彼女が喘ぐ。


「ぁ゛♥♥ あ゛っっ♥♥ ぉ、ひっっ…………♥♥♥ ~~~~~~~~~ッッ♥♥♥」


かちかちと歯が鳴る音が聞こえる。食い縛ろうとして、痙攣でわずかに開いてしまうのだろうか。生憎と女ではないので、腟痙攣の感覚はわかったものでは無いけど、ハイネが気持ちいいならなんでもよかった。


ほどなくして、またハイネが絶頂しそうになったので、つぷんと乳首から舌を引き抜く。


「~~~~~~っっなん…………で……ぇっ…………♥♥♥」


 とろとろと陥没乳首から俺の唾液が溢れ出す。

これだけ唾液を塗りたくれば十分だろう。

ぼたぼたと大粒の涙を流し、もどかしさで腰をくねらせる彼女の期待に応えるため。


"むにゅうぅうっっ!!♥♥"


「ひぅっっ…………!?♥」


両手を使い、人差し指以外で彼女の両方のおっぱいを掴み。

伸ばした人差し指で、唾液でとろとろになったそこに、ちょんと触れる


「――――ぁ」


瞬間、ハイネは俺が何をするのかを察した様子で。

唇をきゅっと結び、ふるふると首を横に振ったが、その眼差しは期待に満ちたもので。


「ハイネ」


「~~~~っ……♥ はいっっ……!?」


「……何なんだよ、このエロい乳首は……? ただでさえでっかいおっぱいのくせに、乳首までこんなとか、卑怯だろ……!?」


「ひ、卑怯って、言われても……!? だっ、だって、ぅ生まれつきですからっっ……」



"づぷっっっ♥♥"



「ん゛ぎぅっ!!!?!?♥♥」


口答えするなと、言うように。

人差し指を陥没乳首にねじ混んで、奥の乳首に指先の爪を押し当てる。


「まんこの具合は最高だし、顔は可愛いしおっぱいはでかくて陥没だしっっ、盛るのもいい加減にしろ、この女っ……!! エロいんだよ、馬鹿!!! 見ただけで興奮して射精させられたぞ、このっっ!!!」


「っそ、それは、わたし、関係な――――お゛っっ!!?!!?♥♥♥ ぉ、お゛っっ、あ゛っっあっあっあっあっあっ!!!!♥♥♥」


そのまま、ぐにゅぐにゅと。

揉みくちゃにしながら、埋めた指を前後に動かして、硬い乳首を逃げ場のない乳肉の中でいじめ抜く。

弄られ慣れていないらしい乳首はそれでも大いに感じるらしく、犯していた時よりもずっと淫らな声でハイネがよがり狂う。


「あーーーっっかわいいなお前ほんと可愛いっっ!! 大好きだ馬鹿!!! もっと喘げ、おっぱい弄られてイけよ、ド変態っっ!!!」


「だっっぃすきっで言わないでっっ今やばっほんどやばっっ!!!!♥♥♥ やだっっイぐっイがされぢゃっっ!!!♥♥ 乳首弄られるだけでイがされぢゃぁぁぁあ゛ぁぁああぁぁっっっ!!!!♥♥♥」


嬌声を張り上げながら、乳首で指をしゃぶりながらハイネが絶頂する。

がっくんっっ、びくんっっと跳ねる腰に自分の腰を押し当てて、ぶしゅぶしゅと精液をこぼしながら潮を噴く彼女の股間に、興奮させられっぱなしのソコを思い切り押し付けた。


「ぁ゛ひっっっっ!!!!!!♥♥♥」


"にゅるんっっっ♥♥ ずぶっぢゅっっ♥♥"


絶頂の最中にある彼女の膣へは、滑り込むように簡単に挿入できた。

おっぱいをいじめながら、感触を楽しみながら、彼女をよがらせながらの挿入。もののついでと言わんばかりに、絶頂の最中にあろうがお構い無しに、彼女の膣を使える快楽。

乳首への刺激だけでイき狂いっぱなしの彼女の膣は、腰が砕ける、どころではなく。

腰が融けてなくなったんじゃないかと思えるほどの快楽で。


「駄目っっぞれ駄目っ今は駄目っっっどっぢもぁだめぇぇ゛ええぇえっっ!!!♥♥♥ ぉ゛っっお゛っおっおっおっぁっっあ゛っっあ゛ひっっっ!!!♥♥♥」


「うるさい馬鹿、お前のおっぱい気持ちよすぎなんだよ!! オカズにするからオナホぐらい使わせろっっ!!!」


"ばぢゅっっばっぢゅっっばぢゅんっばぢゅんっずぢゅっずちずちずちずちずちっっっ♥♥♥"


融けて、ゼリーのような快楽の塊になった腰をぶつけて、彼女のお尻にぶち当たる衝撃で形を取り戻して。

引き抜いて、また融けて、突いて、戻って。

何度も、何度も、何度も何度もそれを繰り返し。

埋めた指で乳首を滅茶苦茶にしながら、指四本では揉みきれないおっぱいをこねくり回し、彼女の嬌声で耳を支配される。


涙でぐちゃぐちゃになった顔が愛おしい。

絶えず嬌声をあげる姿が愛おしい。

好きだ、好き、彼女が好き、好きでたまらない。

だから犯す。彼女が偽物だろうが本物だろうが、誰だろうと関係ない。


俺だけのハイネ。

 ウィッチクラフト・ハイネを、ただ犯す。


「っっっ出す、出すぞハイネっっ、ハイネ……!! イく、イぐっ……!! オナホまんこにイかされるっっ……!!!」


「ぉ゛なほっっじゃなっっぁぁあっっ!!!♥♥ 出す、ならっっ、せめ、でっ……ん゛、んっっ、ん、んっっうぅぅぅうっっ!!♥♥」


何度も白目を向きかける瞳を、懸命にこっちに向けるハイネ。

何を求めているかは簡単にわかったし、俺もしたいことだった。


初対面で胸を触って、それから犯して、胸を弄って、また犯して。

滅茶苦茶なまぐわいばかりをしてきて、出来ていないこと。

ふつう。たぶん。

好きな人を相手に、いの一番にすべきこと。


「出るっっ、ぃ、っっぐ…………!!!!♥」


「も、ぃぃっ、出しちゃえ、出しちゃえぇっ、ばかっっ……!!!♥♥ ん、んぶっっ!!?」


射精の瞬間に、彼女の体に覆いかぶさり。

その口と、自分の口を重ねる。

そして、吸い付く。しゃぶりつく。思い切り、ねぶる。


「んっっ、む、んぢぅ……っ!!」


「っん、ん、ん゛ーーーっっ!!!♥♥ んんんぅぅううぅうううっっっ!!!!♥♥♥」



"びゅぐっっっ!!! びゅぐ、びゅる、びゅるるるっっ…………どくんっ……どくっっ…………!!!♥"



背中と、腰に。彼女の、腕と、脚が、絡んでくる。

 ……のを。

かろうじて、感じて。


融けて、ゼリーのようになった、腰を、快楽の塊を。

思い切り、全部。


ハイネの膣内に、流し込んだ。





…………。


あれから、結局。

何度彼女に射精したか、覚えていない。


最終的には、どちらともなくへたり込んで、抱き合う形で布団の上で眠りこけて。


目が覚めた時には、彼女の姿は無かった。



「…………」


ひどい目覚めである。

時刻はもう昼を過ぎていた。


(休日で…………よかった…………)


ろくに毛布も被らず寝たはずが、何故か俺の体はきちんと布団に包まれて寝ていた。

……というか、布団が違う。これは来客用の予備の布団ではないのか。


ベランダに目をやると、普段使いの布団が干されていた。


扉一枚を隔てる狭いキッチンの方から、物音がする。


「……………………」


昨晩、少女にもらったデュエルディスクには、まだ一枚のカードが表側表示でセットされたままだった。



がちゃり。

扉が開き、背の高い少女が顔を覗かせた。



「あ」


「…………ぁ」


「……こほん。おはようございます。きちんと眠れました?」


「え……あ……はい。……おかげさまで」


「よかったです。私もさっき起きた所だったので……お昼、すぐ用意しますね」


「……おかまいなく…………?」



ぱたん。

扉が閉じる。


再びひとりになった俺は、床に置かれっぱなしのデュエルディスクを取って、じっと見つめてみた。


先程、キッチンの方から顔を覗かせた彼女。

ウィッチクラフト・ハイネがそこに居た。


(カードを外せば……いなくなる、けど)


これを寄越してきた少女を思い出す。


(置きっぱなしだと……ずっと……ここに、召喚されっぱなしになる…………のか……)



冷静になって思考を働かせれば、俺がした所業に俺自身が圧し潰されそうになるので、考えを止めつつ。

デッキから何枚かカードを取り、表側にして布団の上に並べていく。


隣の芝刈り。

モンスターゲート。

名推理。

ウィッチクラフト・クリエイション。

冥王結界波。


ウィッチクラフト・ジェニー。

ウィッチクラフト・エーデル。

ウィッチクラフト・シュミッタ……。


……ウィッチクラフトマスター・ヴェール。



俺はヴェールを手に持って、ひっそりと、しかし深く謝罪の意を示した。



(本当に……本当に……申し訳ありません……ウィッチクラフトマスター…………)


(……あと)




『童貞卒業はフレシアの蟲惑魔って決めてんだ!! お前も先越してウィッチクラフトで童貞卒業したら許さねえぞマジで!!!』


『越せるか馬鹿。できるわけねえだろ』




(ごめん――)


「――先、越しちゃった………………」



ぽつりと、ついでに謝っておいた。



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