インストラクション・ツヴァイ ビルへの道
紅衣・メメのスレ主カワキや教員らが黒腔に向かう少し前...日番谷は浦原にあることを質問していた。
『涅の奴にも調べさせているがあのメメの野郎が目に嵌めている『偽崩玉』ってのはなんなんだ。お前が作った崩玉がどういう関係なんだ』
カワキも教員も藍染の戦いの最中に突如現れていた謎については興味があった。
カワキは力のため、教員は知って後の世代へと教導するためである。
浦原は言葉を選ぶためか少し空を仰いだ後言葉を綴った
『そうっスねぇ...例えるなら"ビーフシチュー"と"肉じゃが"みたいな関係スかね』
カワキは少し頭に疑問符が浮かぶばかりであったが、教員が言葉を続けた
『...材料や工程は大体同じですが調味料が違う、もしくは見様見真似で作った結果なんだか違うものが出来たといった小話からでしょうか?』
『まぁ大体そんな感じっスね。偽宝玉は本物のように破壊できませんでしたし破面を作る能力もありますが、藍染が求めたような力はない。いや、近しい力は有るようですがね。』
カワキたちの脳裏に浮かんだのは藍染の失敗作という烙印であったが...どうやらそうでもないらしい
『一番の問題なのが藍染ではない誰かが作成し、この偽崩玉が無造作に打ち捨てたという事っスよ...見様見真似で崩玉を作った挙句、それをおもちゃに興味をなくした子供のように捨ててるんすから。』
教員と日番谷は再度崩玉を作るために誰が犠牲になるかもしれない事実を想定し、カワキはワンチャンどこかで拾えないかなという可能性を想定していた
そのためかカワキは妙に周りを気にしつつ町へ向かっている。
『そろそろ街に着くよ...まぁ言わなくてもあのビルを見れば距離などスグに分かると思うけど』
メメが声を上げてこちらに手を振っている、このあと街に入るのに関門を通るため通行証を渡された
この町はアイドルによるアイドルのためのアイドルの街 ※¹
関門はなぜかパツパツミニスカポリスだ...ただ統一はされておらず本物志向だったり明らかにビニールっぽい衣装のポリスが居たりと様々だ。
余談だが高級志向のものを着ている破面は大概強いらしい。警備の際にそれを破損しないだけの実力があるというある種の威圧でもある...というのを得意げにフレンチクルーラーが話していた。
カワキや教員らはバイオスシを堪能した。だいたい本物と変わらないので特に何事もなく完食した。道中の自販機には"バイオヤキサバパン"があり、カワキは井上織姫の料理センスが侵食していることに慄いた。
教員は道中にあった『オカシ忍者オススメ!アツアツオレオ!』と大々的に宣伝していたフライドオレオを堪能していた。聞くところによるとわざわざメメはお菓子の魅力を広めるために町中にお菓子の自販機を設置し自費で補充しているらしい...妙な努力である。
ようやくご飯とおやつを終わらせて一行はビルへと足を伸ばした...
・偽崩玉:そもそも作っているのは紅衣の関係者の貴族 現世や虚圏からガンガン魂を集めて少なくとも3つ作っているよ!安価とダイスの結果だから俺は悪くねぇ!
※1この町はアイドルばかりいるので観客は居ない。そのためアイドルでもスシ屋や警備員をするのだ。ショッギョムッジョ