イク×ビク……?
ワ
ン
ク
ッ
シ
ョ
ン
♡
「んお゛ッ♡あ゛ッ♡きゅうにぃッ♡なにするんッ♡だよお゛ッ♡」
「落ち着いてねビクターくん……♡大丈夫♡優しくするから♡」
今イクイノックスの頭の中は、アスクビクターモアのことでいっぱいだ。
皐月賞とダービー、どちらも自分より順位は下だったが、その後菊花賞を優勝した彼が、「お前もいつかG1勝てるから」と秋天前に激励してくれたことは忘れないだろう。
だが今はそんな美談など脳内には存在していない。
牡バにしては小柄な彼は、覆い被さって犯すのにちょうどよいくらいのサイズだ。
ステイヤーらしくしなやかな筋肉で覆われた薄い肢体は、抵抗しても無情に抑え付けられる。
厩舎の人間たちをして俺様キャラと言わしめたビクターモアは、なるほどどんな状況に陥っても自分第一で、イクイノックスの言うことを聞くなんてまっぴらごめんという風だった。
普通なら、牝馬にそういう目を向けるのだろう。いや、向けるべきなのだろう。
だが、どうしても感情の滾りを抑えられない。
元はと言えば、父さんが悪いのだ。
父さんが、息子に見えるところで、ぬいぐるみに無駄打ちしていたのが悪いのだ。
2000万という普通では考えられないような額を設定された精子が、ハロン棒にせり上がってくるのが分かる。
「それにしても菊花賞バの菊花賞はゆるゆるって聞いてたけどそんなことないんだね♡」
「〜〜〜〜〜〜ッ♡おまえ、もお゛ッ、しゃべんな、あ゛ッ♡そもそもッ♡菊花賞ってなんのことだよ゛ッ♡」
「菊花賞バなのに知らないんだあ♡後ろの穴に決まってるじゃん♡」
「ッ、そんなの、知らなあ゛ッ♡♡!?ねえ゛ッ♡も、むりひゃからあ゛ッ♡♡」
ビクターモアはついに尊厳を捨て、泣いて許しを乞うが、そんなものイクイノックスの耳には届いていない。
「〜〜〜〜〜〜ッ、はあッ、ビクターくん、僕もう限界……♡ん゛お゛ッ、2000万汁出る……ッ♡♡♡♡無駄打ちぃッ♡♡♡♡」
「んお゛あ゛ッ♡♡!?やだあ゛ッ、りゃめ、あ゛〜〜〜〜〜〜ッ♡♡♡♡」