アンデルセン、アマゾネスの女王に犯し堕とされる

アンデルセン、アマゾネスの女王に犯し堕とされる



面倒なことになったな。それが、目覚めたアンデルセンの第一の感想であった。口元には布を噛ませられ、手首と足首はがっちりと縛められている。転がされているのは、おそらく寝台の上。目の前には、自分を拐かした女戦士たちの姿がある。

アマゾネス。アマゾーン、アマゾニスとも。神話に謳われる戦闘部族であり、この特異点における障害のひとつ。その特色は、女のみで生きる異様なる生活形態にある。男は攫い、奴隷……子種を吐き出すだけのモノとして扱い、その果てに殺す。戦闘中の隙をついて唯一男であった己を攫ったのは、まず間違いなくその用途であろう。

とはいえ。アンデルセンは口を封じられながらも、嘲弄の笑みを浮かべる。この霊基は10か、11程度の子供であった自分の姿。到底その役には立つまい。適当に殺されて終い、といったところか。いっそマスターの方からパスを切って再召喚でもしてくれれば手っ取り早いのだが、あの能天気で脳足りんのお人好しは、サーヴァントであれ死を厭う性質らしく、一向にその気配はなかった。

「どうします、女王」

「アイツらのせいでここのところ男日照りとはいえ、この歳じゃあものの役には立たんでしょうし……」

戦士たちは「女王」と呼ばれた女の顔色を伺う。一際体格に恵まれた、目に淫蕩の色を宿した女。それはふ、と口元を歪めて、こう告げた。

「この歳でも勃つことは勃つのだ。種は蒔けずとも、無聊の慰めにはなろうよ。顔だってなかなか可愛らしいじゃないか」

最悪だ。衣服を脱ぎ捨てた女は顔を近づけ、あかい舌を伸ばしてアンデルセンの頬を舐める。成程顔は良いのだろう。体つきもグラマラスと評して良い、世の男どもからすれば魅力的であろう造形をしている。だが、それだけだ。肉欲と支配欲に塗れた醜悪な内面は、まるで汚物を花で飾り立てたが如く。嫌悪感に身じろぎするアンデルセンの服を、女はその手で剥ぎ取った。

肉付きの薄い少年の肉体と、それに比例して小さな男根が姿を現す。

「……ふむ?」

ふにゃりとその身を横たえているそれを見て、女王は怪訝そうな声を漏らす。馬鹿め。だれがあんなものを見せ付けられて興奮なぞするものか。猿轡がなければ、当然在らん限りの罵声をぶつけていたであろう。

「まあ、良いか。じっくり、勃たせるところからしてやろう」

んぇ、と涎を手に垂らし、女はアンデルセンの股間をまさぐり始めた。閨事に慣れた指先が、柔らかな棒を握り、摩り、上へ下へと絡みつく。幼い少年の肉体は、その老成した精神とは無関係に、刺激に対して反応した。僅かに固くなったそれを、女はすかさず口内へと咥え込む。ぶちゅ、ぷちゅ、と卑猥な音を立てて吸い上げながら、舌が絡みつき、唇が前後する。

「ぷはぁ……立派ではないか。では、いただくとしようか」

既にぴん、と反りたったこどもちんちんに、女はゆっくり、見せつけるように股間を近づける。自分で慰めていたのか、そのおマンコからは既に汁が存分に垂れていた。

「ん……」

「ッ……」

女の艶かしい吐息と同時に、アンデルセンの口からも空気が漏れ出た。女の膣肉がちいさな突起を咥え込んで、熱く絡みついてくる。ずっぽりと収まったそれを離さないように、女は小刻みに、だが激しく腰を上下させ始めた。

じゅぷっ、じゅぷっ、と卑猥な音を立てて、淫穴に竿が抜き挿しされるたびに、少年の口からは音にならない息が漏れる。数多くの男の逸物を咥え込み、その精を搾り取ってきた女王の蜜壺がもたらす刺激は、精通すら迎えていない少年の肉体が耐えうるものでは到底なかった。

「……ッ」

もう少しで抜けてしまう、というところまで腰を引き。一拍おいて、根元までずぷりと腰を打ちつける。特上のストロークを最後に、少年は腰を震わせて達した。

「いい。昂ってきたな。そら、口も吸ってやろう。女に犯される感想はどうだ?」

その姿を見下ろした女王はニヤリと笑い、アンデルセンの猿轡を解き、唇を寄せる。少年の口がすう、と息を吸い込んだ。

「……はッ。我が70年と幾らかに渡る童貞生活がようやく終わりを告げたわけだが……下らんな!」

身体に見合わぬ低く太い声に面くらったのか、それともその内容にか。女王は目を見開いて固まった。

「実に下らん。ただ貪られるだけなら蝿に集られた屍肉と変わらんな。肉体的快楽なぞ自分の手で慰めるのとどれほど違いがある?むしろその方がマシだな。どちらも惨めったらしいことに変わりはないが、下水を間近で覗き込むような気分にはならずに済むからな!」

アンデルセンにとっては、誇張なき事実であった。どんな姿であろうと、見えるのは男を甚振って愉悦に浸る女の心。間近に見せ付けられて嘔吐寸前、といった心持ちである。刺激に対する肉体的反応はあれど、それも嫌悪感をいや増すだけであった。……そう、この時のアンデルセンは、心から思っていた。

「……ほう」

女王の口元が嗜虐に歪んだ。と思えば、次の瞬間。

「んむっ!?」

ぶちゅり。生温かい舌がアンデルセンの唇を舐めまわし、さらに内へと侵入する。歯の裏をなぞり、舌に巻きつき、息苦しくなるまでに蹂躙してからようやく離れた。

「っは、はぁっ」

「興が乗った。お前ら、存分に可愛がってやれ。媚香も好きなだけ焚いていい。……次会うときに同じ口が利けるか、楽しみだ」



頭が、熱い。焚きしめられた香の薫りと、自分と女達の汗の匂い。あれから、どれだけの時間が経ったのか。アンデルセンの頭脳は、とうにその感覚を失くしていた。

「んふっ、はっ……」

吐息を漏らす。見下ろした視線の先には、自らの身体に絡みつく女たち。そのうちの一人は、股間を執拗にねぶり続けていた。

根本からねっとりと舌を這わせ、先端の小さな穴にちゅ、と唇を落とす。吸い付き、ちろちろと舌先で弄び、皮の隙間にねじ込んでぐにぐにと舐め回す。

「ぇあ……んぐ、じゅるッ」

「うっ、くふぅっ」

小さなおちんちんは根元までぐっぽりと口の中に飲み込まれ、喉奥から吸い上げられる。かと思えば竿の半ばほどまで解放され、代わりに女の親指と人差し指が、羽で撫ぜるような絶妙な力加減で根元をちゅこちゅこと刺激する。脚が強張り、背筋を痺れるような感覚が走る。

「ぁっく、い゛ぃっっ!……っふ、ふーっ……」

少年は背筋を浮かせ、腰をまた震わせた。

「んぁ……は、またイッちまったなぁ?」

股間から顔を上げた女は勝ち誇るようにそう言って、アンデルセンの顔を見下ろした。口元から伸びた涎が糸となって、まだ快感に打ち震えている肉棒と繋がっている。

(……みに、くいな)

絶頂の熱が少しだけ引いて、ぼうっとした頭に言葉がよぎる。それをそのまま目の前の相手にぶつけようとして、

「からだをいくらもて、んぶっ!?」

「お、またしゃぶってくれんのかよ?」

口を開いた顔面に、別の女の腰が押し付けられた。とろとろに蕩けた秘所から漂う、熟れた女の匂い。口を塞がれ、鼻から一気にそれを吸い込んで、また思考がくらりと揺らぐ。

「そうら、舌を動かしたいんじゃないのか?もっと激しく舐めてくれよ。待ち侘びてるんだぜ?」

快楽を求めて貪欲にひくつく穴が、鼻の頭に押しつけられる。開きかけた口の中に、てらてらと光る愛液が雪崩れ込む。口を閉じようと動かした唇が押しつけられた花弁を弾いて、顔に跨った女は「あんっ」と嬌声を上げた。

やっとの思いで顔を背ければ、そこにはまた別の顔が待ち受けている。愛液と涎と鼻汁とでぐちゃぐちゃに歪められた顔面に躊躇いなく唇を近づけ、舌を捩じ込んでくる。

「んむぅっぃっ!?」

子供サイズの薄く柔らかな舌を舐め尽くしながら、女の手はアンデルセンの胸へと伸びる。散々にいじめられて、ぴんと立ったままの薄桃色の突起。それを人差し指が押さえてくりくりと弄くる。最後にぴんっ、と弾いてやれば、喘ぎ声のなりそこないが塞がれたままの口の中に吐き出された。

「おい、ちょっと柔らかいぞ。もっと気合い入れなよ、っと!」

「んむ゛っ!!」

ずぶり。絶頂の後も股間をまさぐり続けていた女の人差し指が、尻の穴に突き立てられる。今までも繰り返し、肉棒を咥えられながらさわさわと撫でるような刺激を受け続けていた小さな穴は、唾液で濡らされた指をあっさりと受け入れてしまっていた。根元まで捩じ込まれた指が中でぐにぐにと動き、目当ての場所を探す。

「……ここだな」

「っあ゛ぅあ゛っ!?」

こりこり、と。女の指先が、男の弱点……前立腺を探り当てた。ようやく解放された口から絶叫が迸る。女はさらに中指までも突き入れ、愉しむようにそれを指先で押し潰した。

「ぅっあ゛ぁく゛ぃ!?!!?」

腰を突き出し、わずかにしぼんでいたおちんちんが、またぴんと反りたつと同時に、その先端からぷしゃりと透明な汁が吹き出す。

「いいぞ、また元気になったな?ちょっとやりすぎたかもしれんがな」

がくがくと全身を痙攣させ、荒い息を吐く少年に、女はそんな言葉を投げながらまた舌を這わせた。毛も皺もまだないつるつるの玉を頬に含み、舌先で転がす。もはやわずかな刺激を与えるだけで、その身体は面白いように震えていた。


「さあて、首尾はどうかな?……ほう、ほう。いいなぁ、食べごろになってるじゃないか」

朦朧とするアンデルセンの頭に、そんな言葉が滑り込んでくる。女王だ。

身体にべったりとまとわりついていた女たちが離れる。揺れる視界に、女王の裸体が映る。

(みに、くい)

「さて、改めて頂こうか」

くちゅくちゅと自らの秘部を指で濡らして、女王は腰を落とす。つぷり。固くそそり立った、だが小さな肉棒は、抵抗なく女の柔肉に包まれた。

「っあ、ぁっ」

(はき、そうだ)

きもちいい。熱くうねる膣肉が、男をしゃぶり、溶かし尽くそうとする。じっくり時間をかけて煮え立たされた脳はもはや常の思考のほとんどを失い、快楽を受け止めるだけの器官へと成り下がりかけている。

じゅぷ、じゅぷ、じゅぷり。ぱち、ぺち、と、女の尻肉と男の腰とがぶつかる音。

「んっ……いい、気持ちいいぞ」

(きもち、わるい)

きもちいい。腰を上下に振りながら、時にぐいと押しつけて前後に、左右に揺する。卓越した女の腰使いに肉棒はさらにいきり立ち、もっともっとと濡れそぼった穴を貪ろうとする。時折、女の指が弄ぶように乳首に触れる。それすらもがきもちわるくて、きもちいい。

女は上体を倒し、豊満な胸を押しつけるようにしながら腰を動かす。耳元に近づいてきた女の口から舌が伸びて、耳を舐め回す。耳穴の奥から、脳髄までも犯されるような感覚。きもちわるい。きもちいい。


愛。愛。求めて、決して与えられぬもの。肉体をいかに繋げたところで、どうしてそんなものが得られようか。アンデルセンがアンデルセンとして成る前。孤独な老人として死する前に幾度もあった恋情。恋焦がれた彼女たちと、もしも結ばれたとしたら。或いは、生まれたのかもしれない。

だが。アンデルセンは、アンデルセンだ。そんなものは知らない。それを認めることはない。ない、はずなのに。


女が腰を速める。媚香の薫りがいや増して、脳を痺れさせる。興奮の頂に達してさらに熱く蕩けた淫穴が、ちゅうちゅうと子種を搾り取ろうと吸い上げてくる。女のたわわな胸が小さな身体を圧し潰すようにして、熱い体温を伝えてくる。ぱちゅん、ぱちゅんと弾むように。女は腰を振り続ける。

みにくいおんな。きもちわるい。

きもちいいおんな。

きもちわるい。

きもちいい。

きもちわるい。

きもちいい。

きもちいい。

「……きもち、いい」

喘ぎ続けて掠れた喉からこぼれた、呟き。それを耳にして。女王の口角はにやりと吊り上がった。

「気持ちいいか」

「きもちいい、あっ、あ゛」

ばちっ、ばちっと激しく打ちつけながら。喜悦に歪んだ女王の顔が、男の瞳を覗き込む。だらしなく開いた口に、むっちりとした唇が重ねられる。女が舌を押しこめば。男の舌が、応えるように絡められた。

「っふ、っふーっ、っふ!」

「っは、はーっ、はぁっ、は」

男と女は幾度も口を交わらせる。いつの間にか解けていた腕を、女の首に絡ませて。脚を、女の腰に絡ませて。

女の身体の下で、男は身を震わせた。


ぴゅる、とくっ、と。膣内に、温かなものが注がれる感覚。少年の肉体が、初めて絞り出した子種。ささやかなその感覚を味わって、女王は悦楽に浸る。

ちゅぽっ、と秘所から引き抜いたそれを手で握り、しこしこと刺激してやれば、また元の通りの固さを取り戻す。女王はそれを満足げに一瞥して、愛液と精子の混じり合った汁が垂れる自分のマンコへと、再び招き入れた。

そのあとは。彼はただ、女王の膣内に、作り出したばかりの精子を漏らすように放ち続けるだけであった……。


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