アルキャスの退廃的な夜

こんにちは、アルトリア・キャスターです。
季節は夏。昼間に照り付ける太陽は灼熱で、空気はまるで見えない雨のように肌にへばりつく。特に何もしていないのに、骨まで濡れるようなじとじと感に、私は顔をしかめます。
噂には聞いていたけど、ホントに暑いな!日本の夏!夜まで暑いじゃん!
そんなことを考えながら、一応シャワーを浴びたとはいえ目の前にいる立夏に、わたしの汗のにおいをかがれたりしないか不安になります。
……何をしているか、ですか?そ、それはその、具体的には、これから、あの、立香と……せ、セックスを、します。
場所は立香の家のベッドの上。向かい合うわたしと立香には一枚の肌着も纏われてはいません。完全に全裸ですよ全裸。
「…まずは2本入れるよ、アルトリア。」
「う、うん。いつでも来て、立香♡。あぅ♡」
わたしのそれと比べると遥かに太い立香の指が、わたしの膣内に突き入れられ、その勢いのまま前後左右を動き回り、くちゅくちゅといやらしい音を立てて私の膣内を掻き回す。何度されても、その甘く暴力的な刺激がとても気持ちよくて。
あ、マシュとエリセはちゃんとベッドそばの椅子や床にいますよ。
わたしたちは4人で生活をしているけど、だれが最初に立香の相手をするかはその日によって違います。3人でお尻出して並んで立香に選んでもらったり、気づいたら始まっている早い者勝ちな日もあったり…。1回、クジ引きで決めようとしたらエリセがうるうるしだしたので辞めにしています。…よく知らないけどそんなに運が悪いんだ、エリセ。
今日は3人の話し合いでわたしが立香と最初に相手をすることになりました。…なんでも今日作ったおかずが美味しかったのでそのご褒美だそうです。
は、ハァーーーーー!?子ども扱いかー!?わたし立香と同い年なんですけどー!?3人の中でいちばん年上なんですけどー!?でもせっかく選ばれたんだから好意を無にするわけにもいかないよね!不本意だけど!
「アルトリア…」
「!あ、や、待って、ダメッ♡」
立夏はわたしの膣を掻き回しながら頭をわたしの肩に抱きよせ、ほどいた髪をかき分けてわたしのうなじをなめてくるのです。その、首筋をなめられるごとにゾクゾクして「はぁぁぁ…♡」という声にならない声を上げて昂ってしまっていますが、わたしには1つ懸念があるのです。…これ、汗のにおいをかがれるどころじゃないじゃん!もうっ!
わたしの顔が羞恥と快感で真っ赤になっているとも知らず、立香は執拗にわたしの体を責めてきます。やがて立香の指が膣内のお腹側を刺激しつつ移動して、ある箇所に辿り着いた瞬間。
「…あっ、ひっ♡」
わたしの体はぶるりと震えて馬鹿みたいな声を上げてしまいました。いじわるな立香はその反応を見逃してはくれません。いつの間にか3本に増えた指でわたしの弱いトコロを、スリスリ、トントン、ぐりぐりと的確に突いてきます。
「そこっ♡ そこだっめ♡ ぁ、あ、あ♡ …っあ゛♡」
既に首なめの刺激で出来上がっていたわたしの膣は当然耐えられず、ぶしゅりと潮を吹いて立香の手を汚してしまいます。膣イキ特有の甘く酔ったような刺激に、わたしは全身の力が抜けて倒れそうになりますが立香のもう一つの腕が優しく支えてくれます。
…立香って意外と力あるよね、筋肉も…。
わたしの視線は自然と立香のたくましい胸筋と腹筋に目がゆき、そしてその下の太くそそり立つ『ソレ』に___。
「…そんなまじまじと見てるとこ悪いんだけどさ、もうそろそろ…」
「えっ、あっ、はい!本番ですね!いいですよ!いつでも来てくだひゃい!!」
いつの間にかわたしは立香の立派なものを見つめていたようです。
恥ずかしくて顔から火が出そうになりますが、わたしはつとめて冷静に応えてベッドの正面に向かって四つん這いになり、お尻を立香の方に向けました。
…その、いわゆる後背位の格好です。
立香はわたしのお尻を片手で掴むと、さっきの愛撫でぬるぬるになった膣に立香のソレをこすり合わせると、ほどなくぬぷぅ、とわたしの膣内に突き入れます。
「あぅ゛っ♡」
立香の体重が乗ったソレがものすごい勢いでわたしの膣内を満たし、一気に子宮口まで達しました。奥まで挿入されただけで軽くイッてしまい、わたしの体は電流が流れたように小刻みに揺れ、頭までパチパチと星が散る有様です。
「…っ、動くよ、アルトリア。」
「……!?お゛っ♡ほっ♡ほあぁぁ゛♡」
おいまだわたし返事してねぇぞ。
ひとでなしの立香はわたしの意思を無視して勝手に動き出します。そこまで速くない動きとは言え膣の入口付近から膣奥まで突いて離れる動きはわたしを悶絶させるのに十分です。この体位じゃなかったらさぞ情けない顔を立香に見られていた事でしょう。
余談ですが、子宮口は性感帯の1つとはいえ非常に固く、慣れていなければ快感より痛みを感じる事が多いようですが、わたしたち3人ともすでにポルチオ開発済みのため全く問題はありません。…ひどくない?わたしはともかく、エリセはまだ14だぞこの野郎。
わたしはちらっと部屋にいる2人の方を見ます。2人とも顔を真っ赤にしてわたしと立香の行為を見ています。……興奮、期待、羨望、ほんのわずかな嫉妬…。わたしよりかわいい女の子2人からそんな目で見られてることに、わたしは申し訳なさと若干の優越感を感じてしまいます。
それからわたしは立香の方をじっと見ます。顔を見られたくないので横目で。
……何故か、ですか?いやだって、このままいいようにやられていたら、なんか負けたみたいですごい嫌じゃない?なのでわたしはわたしなりのやり方で、立香に一泡吹かせようと思うのです。
わたしと同じで立香も快感の波があるようで、どうやら突き始めが一番気持ちいいようです。なのでわたしはタイミングを見計らい、立香が突き始めた時に膣内を締め、腰をぐりんとまわすと___!
「っっ、うおっ!?」
「っ!?ほおぉ゛っ♡♡」
急に膣内でねじられて立香の動きが急に止まる。先のわたしのように快感で小刻みに震えているようで、わたしは勝利を確信した。
やーいやーい、余裕ぶってるから足元すくわれるんですよーだ。
「っっアルトリア、それヤバ…!」
「ッッッッーーー~~~♡♡♡♡♡」
……これ、自分も膣内をかきまわされる上に、今回はたまたま自分の弱いトコロをかすめたみたいで、わたしは本日最高の深イキをして、ぶしゅーっとだらしなく潮を吹いて立香のひざとベッドを濡らしてしまいました。
…い、痛み分けという事で…。
「…アルトリアごめん、もう我慢できない」
「……へ?…あ゛っ♡ひぃっ♡まっへ♡いぐぅ♡いぐがらぁ♡♡♡!」
…どうやら相手を甘く見ていたのは私の方でした。挿入してから立香はずっと我慢していたらしく、再び動き出したと思ったら挿入にかかる体重も速さも先ほどとは比べ物になりません。先ほどから既に悶絶していたわたしにはもうなすすべがありません。まだ深イキの余韻が残ってるのに、更に絶頂しながら潮を吹きます。四つん這いだった体勢ももはや腕が上がらなくなり、はたから見ればお尻を上に突き出して潮をまき散らしながら必死に許しを請うさぞかし無様な姿に見えたはずです。
こ、このままだとベッドがわたしの潮で使えなくなるぞいいのかー!?
そうかんがえてふと2人の方に目を向けました。視界がボヤけるので『見え』ませんが、どうやら2人ともオナニーをしているようでした。
「アルトリア…」
「あ、立香♡…んむぅ♡ちゅぅ♡……立香ぁ♡♡♡」
鬼畜な立香の攻めはまだ終わりません。立香は挿れたままわたしの動かなくなった上半身を抱き起こすと、無理やり顔を合わさせます。あんなにも情けない顔を見せたくなかったのに、今は涙とよだれでぐちゃぐちゃの無様な顔を立香にみられてしまいました。それなのにはずかしいという感情よりも先に目の前の立香が愛おしい感情が溢れてきて、わたしは自然にキスをしました。立香もわたしも、互いの舌を絡ませあう熱烈なやつです。
「立香っ♡好きっ♡大好きっ♡♡」
「っアルトリア、俺、もう…」
「いいよっ♡出してっ♡中に♡……ああぁんっ♡♡」
一番深いトコロで立香の熱くて硬いものから更に熱い精液が噴き上がるのを感じると同時に、わたしも一番奥で絶頂しました。何回も連続でやってくる快感にわたしは雷に打たれたように何度も体を震わせ、ようやくそれが終わると深い脱力感と共に瞼が信じられないほど重くなります。
…立香のをお掃除したかったけど、どうやら私の巡礼はここまでのようです。オーダーチェンジだ、2人とも後は任せた!あとベッドがわたしの潮でびっちゃびちゃだけど悪いのは立香だよね☆
目が覚めると枕元には誰が置いたのかボルヴィックが置かれていました。立香は……今はマシュの相手をしています。…わたしは後背位でセックスしているマシュのことをじっと見ています。…より正確に言えば、マシュのたわわな胸部を。そして視線を落として自分の胸部を見ます。
わたしも、聖杯で受肉したらあれくらい育つかなぁ?
『楽園の妖精』は成長をしません。サーヴァントであるならば尚更。でも可能性ならゼロでは無いんじゃない?そう考えながらわたしは、一度だけカルデアですれ違った、聖剣じゃなく聖槍の担い手である騎士王を思い出して淡い希望を抱くのです。
それにしても、日本の夏ってホントに暑いなあ…。