アメリア 1-2

アメリア 1-2


>>123 近づく
>>124 顔をじっと見つめる 
>>126 手にキス


アメリアさんは微笑みながら身を寄せてくる。
あまりにも無防備に。
……いや、ボクを信用してくれているんだろ。何を考えたボクは?


邪念を振り払うために、しっかりとアメリアさんに向き合う。
透明度の高い輝くブロンド。宝石のような瞳の一対。
いつも多くの人に向けられる笑み。


その慈愛の眼差しが、今ボクにだけ向けられている。
こんなにも、あまりにも近くで。


胸が高鳴る。
思えば、こんなにも心を動かされる異性を身近に感じたことはなくて。
でもその衝動はあまりに一方的で、彼女への冒とくのような気もして。


せめて。
彼女の視線から逃れるように膝をつき、
先ほど貰った褒め言葉、騎士のように手の甲に、敬愛を伝えるキスを捧げた。

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