アメリア 2-4

アメリア 2-4


コツンと。
ミコトからの初キスは、しかし不慣れが災いし、先走った勢いで歯が当たってしまう。
頑張って告白した矢先の失敗。と羞恥でミコトは真っ赤になる。


そんな未熟な少年を、アメリアは抱擁で許した。
幻滅されても仕方ないと思ってたのに。こんなにきっぱり好意を告げられては。
もう何でも許しちゃうしかないではないか。
そう思っている。


「ね、ミコトくん」

「はい……」

「いいよ。ここから、どうしたい?」

「え……。はい……。
 えと、手を、いえ、もっと、触りたいです。
 もっとキスもしたいし。
 ……。」

「うん。あと?」

「ごめんなさい! アメリアさんのお、おっぱ……んむっ♡」

「んっ♡ うん。もっと。いっぱいしよう。」



アメリアは変わらず繋がったまま膝の上に座り乗り、向かい合っている。
必然、ミコトの眼前には二つの大きく、なだらかな双丘が存在を主張している。
指をいっぱいに広げ、構える。
ごくり、と唾をのみ果敢に挑むが。


さわさわ。もみもみ、さわさわ。


「・・・・・・・・・・・・」

「・・・・・・・・・・・・ミコトくん。」


不意に、手を掴まれる。
胸を撫でる手の、その甲に、それまでミコトの背を抱きしめることに使われていた手が添えられる。
細長い女性の指。ミコトの指の背に重なって、その背を押す。
ピアノを教えるかのように、ミコトの指を自身の指で動かした。


「んっ、まずはね、こうしてさわってほしいの♡
 しっかり支えて、おっぱいの重さも感じてみて♡」

「うっ……」


ミコトの指の背を押すアメリア。
声はだんだん甘くなり、背を押す指は、ついっと、指の隙間に入り込む。
逆手の恋人つなぎをしたまま、ゆっくりと、ゆっくりと。
そして。突如として繊細さを投げ捨てた。


「うぁ・・・はぁぁぁっ・・・?!」

「んんっ♡ あぁぁ! そう♡ ミコトくん、こうするのっ!!
 もっと、もっと力入れて大丈夫・・・・・・♡
 力いっぱい潰してぇ♡ それからっ、しっかりこねてっ・・・・・・♡」

「んっっ! 痛っ♡♡ やったねぇ、ミコトくん・・・・・・♡」


アメリアが自分の意思で動かしているのだから、もしかしたら自慰の類なのかもしれなかったのだけれども。
肢体と手技に挟まれたミコトは既にその情欲に熔かされがかっていた。
アメリアの乳房が揺れるたび、胸の、あるいはアメリアに突き刺さったままの陰茎が昂ってくる。


だが押し流される直前で動きが止まった。
指の背を押していたアメリアの手離れ、位置をあげ、ミコトの両頬に添えられる。
正面、胸を凝視していたミコトは、それを見下ろし微笑んでいたアメリアを仰ぎ向かせられる。


「ふふっ♡ ミコトちゃーん、おっぱいばっかり見ちゃ失礼でちゅよー♡

 ちゅっ♡ ちゅっちゅちゅ♡ んんっ♡」

「・・・・・・♡ んっ♡ ちゅっ♡ ちゅむ♡」


アメリアからのゆったりとしたキス。作法を教えるように。
ミコトにも同じ所作を要求する。拙い動作で返すミコト。
自然と、そこから互いの口内へ舌を往来させる興奮を緩和させるような甘いキス。


「アメリアさ・・・・・・♡ やっ♡ んっ♡ ん、んんんんっ?!」


甘いのはここまで。
知識の、体験の足りていないミコトにアメリアは手ずから教鞭を取っているのだ。
甘いままで済ます気は無い。しっかりとミコトくんに私を刻むのだと。
アメリアはいたずら心たっぷりに唾液を流し込み、ミコトの中で泡立てる。


「んぷっ?!」

「ちゅっ♡ はむっ! ちゅっちゅ♡ 
 ・・・・・・・ふふっ、ジュルルルルルルルッ♡♡♡♡♡」

「んん! んんんんんーーーーーーーーーーーっ♡♡♡♡♡」


ミコトの体が弓のように反り、アメリアに唾液を啜り取られた勢いそのままに。
下から上への逆上がるような放射は行われた。

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