アメリア_夜1-1
アメリアさんはローブ姿で部屋に戻ってきた。
今日一日の汚れをさっぱりと洗い落とせたからか、先ほどよりも気分良さげだ。
まとった白いローブから覗く血色の良い肌がとてもまぶしい。
まるで一つの芸術のよう。だけど、覆われ隠された大部分も気になってしまう。
昼に修道服の上から触れたあのふくらみは、変わらず薄いヴェールの下。
ゆったりとしたローブでは逆にその形の把握が遠ざかってしまうのではないでしょうか。
「あの、ミコトくん?」
「す、すみません!」
挨拶なくまじまじと凝視してしまった非礼を詫びる。
姉や妹がもしこの場に居合わせたならきっと酷い目を見たことだろう。
反省。この状況は、戦闘よりもなお、強い自制心を以て望まねばならない。
そう自らに言い聞かせていると。
「ミコトくん、お願いがあるんですけど……」
「はい、なんでしょう。」
努めて紳士的に返すと。
「少し恥ずかしいのですが。
私の裸を見てくれませんか?」
え、裸を? なぜ?
「職業側、清貧・貞潔は常に気をつけなければならないのです。
普段であれば同僚にみてもらえるんですが。
ここではそうもいかなくて。」