アクア君ホストになる(導入編2)
ここは秀学園高等部
政治家の子息、大病院の跡取り、財閥の御曹司などこの国を代表する人間たちが通うため、教員、施設その他すべてに莫大な資産をかけて建てられた国随一の学園である
通う学園生たちもスポーツや芸術など幅広い分野で活躍する輝かしい才能の持ち主ばかりである。
全てが一流のこの学園にはある特殊な部活が存在する
「「「「いらっしゃいませ、お嬢様」」」」
「今日も来てくれたんですね!また○○さんの顔が見られるなんて僕はなんて幸せ者なんだろう」
大げさな身振り手振りで場を盛り上げ女の子を楽しませる少しチャラいイケメン
「わー、お姉ちゃん今日も来てくれたんだね!みてみてこれ今日のケーキ。大輝くんが取り寄せてくれたんだ~おいそうでしょ!ほらこっちきて一緒に食べよ?」
小柄な体を活かし天性の弟として女の子を虜にするハニーフェイスの男の子
「か、からかわないでくださいよ。もう顔見ないでください…」
少しからかわれただけで顔を真っ赤にして照れる純情なイケメン
「おいメルト、あちらのお嬢様がお呼びだ。顔を見せてこい」
場を管理し都度的確な指示を出す眼鏡のイケメン
そして
「……そうか、よく頑張ったんだな。今だけは俺と一緒にお茶でも飲んで休もうか」
「××のきれいな顔が泣いてたら台無しだ」
まるでカウンセラーのような包容力と聞き上手さ、そして本心からの殺し文句で一気に依存への道におとす正統派のイケメン
そうここには暇を持て余した天才たちによる暇を持て余した天才たちのためのホスト部があったのだ