わだかまり
8歳差ルウタたまらんマン「それでよぉマキノさん! その島で見た猛獣がそれは凄かったんだよ!」
「私も見たけどすっごく大きかったの!」
「ふふっ、それは大変でしたね」
―――
「……今日は止めだな」
―――
「あれっ? ルフィ?」
「ん? どうしたウタ」
「ルフィがいたけど戻って行っちゃった 私呼んでくるね!」
「ルフィ!」
「……ウタか なんか用か?」
「なんか用かじゃないよ! マキノのバーでみんな楽しく宴をしてるんだよ! ルフィも来たらいいじゃん!」
「……あのなぁウタ おれは…」
「うちの歌姫がご所望してんだ 一緒に呑もうぜルフィ」
「あ! シャンクス!」
「シャンクス……」
「そりゃ昔はやりあった仲だが 今のお前はただの漁師だ いがみ合う必要もねぇだろ」
「そうだよ! 昔何があったかは知らないけどシャンクスは悪い海賊じゃないもん!」
「…… 海賊と仲良くするつもりはねぇよ…」
「あっ! 待ってよルフィ!!」
「はぁ〜… やっぱり無理か」
「ねぇシャンクス 昔ルフィと何があったの…?」
「あいつと直接何かあった訳じゃないさ ただ海兵と海賊 敵として何度かやりあっただけだ」
「でもあんなに海賊を嫌ってるよ…?」
「海賊が嫌いになったというより… あいつがどこか変わっちまったな…」
「そうなの?」
「お前は今より小さかったから知らないかもしれないが海兵としてのあいつはもっと気持ちのいい男だったさ」
「え? 今とぜんぜん違う…」
「海賊であろうと助けようとする… 無駄な殺生は好まない… 仲間の海兵は絶対に守る… 優しい男だったよ」
「……」
「なんで海兵をやめたのか分からねぇ以上 あいつに何か良くない事が起きたのは違いないな じゃなきゃあんな冷たい目をする男になるはずがない」
「…… 私 ルフィと話してくる!」
「あっ、おいウタ! ……いや ウタならなんとかしてくれるかもな」