よわよわ行き遅れ姫、引き取られる

よわよわ行き遅れ姫、引き取られる


アーキタイプ:アース。

それは異なる世界、異なる時間軸の同一人物が寄り合わさった特殊な存在。本来サーヴァントとして召喚されることなどあり得ないはずの、真祖の姫達だ。

箱入り娘の霊基第三がマスターである藤丸立香に恋をし、霊基第二のアルクェイド・ブリュンスタッドが如何なる運命の悪戯か立香に寝取られる横で、霊基第一にあたる真祖の姫もまた立香に寝取られていた。

…いや、彼女のあれは寝取られと言えるのだろうか。彼女に限って言えば、むしろ行き遅れを立香が引き取っただけなのではないだろうか。

「古き姫と新しき姫の成果は私のもの(ある意味同じ自分なので)」というスタンスを基本とする彼女は、悪し様に言ってしまえば行き遅れ属性持ちだ。上位存在特有の「各々の個性を出すのがバレンタインならチョコの海を作れば良い」的大雑把さもそれに拍車をかけている。

…正直な話、彼女が気に入った相手と逢瀬を楽しむ機会なんて来ないのではないか、とすら思えるポンコツっぷりである。「どれだけ上位機種になってもアーパーはアーパー」、とはどこの代行者の発言だったか。

───しかし、ここは本来よりグイグイくる寝取りチンポ持ちの立香がいる世界。真祖の姫を取り巻く環境も、多少は違うものとなっていた───。


───


美しい月に照らされた城。その中の一室に立香はいた。

ここは千年城ブリュンスタッド。“朱い月”、そしてその後継者のための城。そんな場所になぜ立香がいるのかというと、朱い月の後継者たるアルクェイドに招かれたからだ。

何故招かれたか? それは…。


「ほぉ゛ぉお゛おおおおッッッ♥♥♥♥」


───このバックで犯されている傲慢かつポンコツな真祖の姫を、立香・アース・アルクェイドの三人掛かりで躾けて楽しむためだ。


「お゛ッ♥♥♥」


ぬぽんっ♥ と真祖の姫からチンポが引き抜かれる。彼女程の美女が成す術なく犯され、潰れたカエルのような体勢でキングサイズベッドに突っ伏す姿は中々に滑稽だ。


「気持ち良かったー……姫様はどうだった?」

「ぁひ…♥ …ひぃ、ん…♥」

「…駄目だこりゃ」


立香とアルクェイドの手でドレスを剥ぎ取られ、一糸纏わぬ姿にされた真祖の姫は、数時間休み無しで犯されていた。全身に立香のザー臭をマーキングされ、マンコからザーメンを垂れ流し、アナルはぽっかりと開いたままになっている。床に脱ぎ捨てられたドレスはセックスの余波でぐちゃぐちゃになっていた。

初めて抱いた時も思ったが、立香としては「まさか真祖の姫がここまでセックスに弱いとは」という感想を禁じ得なかった。「少女漫画でたまに見るような素敵なセックスにしてやりたい」という心理が働くアースは別として、アルクェイドは稀に強い面を見せて逆転するパターンがあるというのに。


「ダーリンったら、いつものこととはいえ鬼っ畜ー♥ 初夜の時も思ったけど、原型のわたしをここまでボッコボコにするなんて惚れ惚れしちゃう♥」


そう言ってけらけらと笑うのは、立香をここに招いたアルクェイドだ。

初夜……その単語に思考を導かれた立香の脳内に、三人との初夜が再生され始めた。


まず、アルクェイド。好奇心猫を殺す、的な形で一晩中セックスして寝取った。想い人とは悲しい離別を経験しているようなので、一概に寝取りとは言えない気もするが、まあ『それはそれ、これはこれ』だ。

セックスの果て、ダーリンと呼んでくれる程に絆が深まったのは素直に嬉しい。


そしてアース。彼女曰く「並行世界の夢を見た。通常のサーヴァントは夢を見ないから、あれはきっと他の世界の記録だ。あれが正しいなら、本来異性として貴方に愛されるアーキタイプ:アースは私だけだった」とか。あの時彼女が流した涙は忘れられない。

白馬の王子様のようにキスを落として涙を拭い、身も心も深く深く繋がって愛を育んだ。あの時のアースはしおらしくて、可憐で、美しくて。何ならアルクェイドの時より興奮したかもしれない。

…あれは、寝取り関係なしに誰かを愛せた、貴重な経験だった。


最後に真祖の姫。クソザコだった。

アルクェイドやアースと同じ身体のはずなのに、何故か彼女だけはセックス適性が致命的なまでに低かった。そんな体たらくなので、夜に限ってはアルクェイドとアースに馬鹿にされるようになったらしい。


…正直、彼女に向けた感情はアルクェイドやアースに対するそれとはかなり毛色が違ったように思う。

アルクェイドに対しては、他人の女を寝取る興奮と好意が入り混じった複雑なもの。「立香のっ、ダーリンのが良いっ♥」と言わせた瞬間の歓喜は鮮明に覚えている。

アースに対しては、純粋な好意。彼女を愛し、幸せにしたいと心の底から思ったのを覚えている。泣かせるような酷いプレイはしたくない、とも。

真祖の姫に対しては、肉欲。イシュタルを犯し尽くした時のような、超越者気取りのメスブタに身の程をわからせるタイプのそれだ。ある時、三者の中で自分だけ肉欲塗れの手酷い扱いを受けたせいで真祖の姫が泣き出したことがあったが、あれはとても惨めで美しかった。

…しかし、どうしてこんなに愛し方に差がついたのやら…。


「ほーら、ぐちゅぐちゅーっと♥」

「ォッ♥♥ お♥ ぅおお゛ッ♥♥♥」


アルクェイドの楽しげな声と、真祖の姫の無様なオホ声で我に返る。どうやらアルクェイドは、姫のマンコを弄って声を上げさせているらしい。見ると、姫はいつの間にやらうつ伏せから仰向けにされていた。

アースはそれを見てくすくすと笑っている。この程度なら自分でもなんとか耐えられるのに、何故彼女はそれすら無理なのか……という嘲笑が混じった笑みだった。


「や、もうやだ、やだぁぁぁ…♥ …気持ちぃの無理、むりぃぃ…♥」

「あーあ、泣いちゃった♪ ダーリンにいっぱいヨがらせてもらったもんねー♪」

「ある意味では我が事とはいえ、無様ですね。口調まで崩す程とは。…ですがこれくらいしなければ私の溜飲は下がりません。チョロマンコの罪は無様で償ってもらわなければ」

「アースの恨みつらみはともかく、オレも姫を嬲るのは割と楽しいから……その、ごめん、ね!!」

「んほぉッ!?」


アルクェイド達が駄弁っている間に、立香は臨戦態勢を整えていた。アルクェイドの影から強襲し、濡れ濡れのマンコにチンポをぶち込んだのだ。マンコをいきなり貫かれたことで真祖の姫が情けないオホ声を上げたが、それを誰が責められようか。

真祖の姫のマンコを、立香のチンポがゴリゴリと削る。何度味わっても飽き足らない極上の雌肉は、今回もまた立香を楽しませてくれた。


「チョロマンコ締めろ、この粗マン…!!」

「ん゛ぅ゛うううぅぅッッ♥♥♥」


…粗チンの定義というのはかなりあやふやだが、粗マンはそれを上回る。ので、これは一種のプレイだ。


「んひっ♥ ぃっ♥ やめ、やめろぉっ♥♥」

「なにがやめて、なんだか…! チンポ挿れられただけでアンアンヨがって泣き叫ぶ淫売が、今更取り繕ったところで無駄に決まってるでしょ!?」

「ひぅ、ぅあああッ♥♥♥」


盛大に揺れる豊かな胸を、立香が荒々しく鷲掴みにする。日頃からノーブラで、時折勃起乳首が浮いて見えることすらあったそれが、立香の手の中で弄ばれている。素晴らしいと思いながら、立香は真祖の完璧な女体を隅々まで穢し尽くした。


「ほらイくぞ下等メスブタッ! 極上粗マン締めて雄様気持ち良くしろッ!!」

「ほォ゛ッ♥ ぅお゛おおオオッ♥♥♥」


アルクェイドやアースには絶対向けない罵倒と共に、種付けプレスの体勢に移行する立香。

お前はそのカラダをオレに捧げるんだ、お前はオレの子供を孕むんだ……という邪悪な欲望が籠もった重みが、真祖の姫をガッチリとホールドする。


「ぉお゛お゛ッ♥♥ お゛お゛お゛ォ゛ッッ♥♥♥♥」

「あははっ♥ ぶっざまー♪ でも仕方ないわよね、ダーリンのピストンだもの♥」

「そうですね。雌が閨で立香に勝とうなどという烏滸がましい考えは捨てるべきです。…ああ、怖がる必要はありませんよ。立香に抱かれることは、雌として至上の悦びなのですから♥」


真祖の姫を心底から嘲笑うアルクェイドとアースが、力強い律動を刻む立香を褒め称える。

───そうだ。今自分は、目の前の雌に雄と雌のあるべき関係性を“教育”してやっている。偉大なる雄に歯向かう、違いの分からない生意気馬鹿雌に然るべき鉄槌を下してやっているのだ。

男根主義と言いたければ、好きにすればいい。同意の上かつ閨の中で収まる事柄である以上、他人にとやかく言われる筋合いはない。

今の立香の頭にあるのは、真祖の姫を犯すことだけだ。


「ほらほら、我慢しても無駄なんだからさっさとイき死んじゃえ♪」

「そうです♥ 私達の前でその生意気な態度を崩しなさい♥ …ほら、さっさとイけ♥ 真祖の姫やめて立香の雌になれ♥♥♥」

「───ッッ!! 射精すぞ!! 受け止めろッ!!!」

「あァ゛ァアああ゛ぁぁッ♥♥♥♥♥」


───真祖の姫が盛大にイった。数多の女英雄や女神を抱いた雄の力の前に、真祖の姫は全くの無力だった。

膣内に立香のザーメンが注ぎ込まれていく。彼の熱い想いを受け止めている。真祖の姫はその事実に幸福を見出したが、同時に一抹の悲しさを覚えた。

───私も、古き姫や新しき姫のように愛してほしいのに。

けれど、それを口にすることは憚られた。人間のように媚びて、愛し合うなど真祖の王族がすることではない。


(…私は、どうすれば…)


答えの分かりきった馬鹿らしい悩みを抱えたまま、真祖の姫の意識は眠りの闇に落ちていった。


───


「原型のわたしったらほんとみっともなーい。これじゃあ程度の低い性奴隷か何かね。わたしとしてはお似合いだと思うけど♥」

「まあ、行き遅れにしては良く頑張ったと言ってあげましょう。私達が売り飛ばしてあげなければ、こうなる可能性すらなかったでしょうし」


失神した真祖の姫相手に、口々に勝手なことを言う真祖二人。そんな二人に近づく影がひとつ。…立香だ。


「…? どうし…ぁんっ♥ …ふふ、そうよね♥ 原型のわたしじゃ満足できなかったわよね♥ セックスてんでダメダメのクソザコだったものね♥ 良いわ、来てダーリン♥」


立香の手を引いたアルクェイドが、彼諸共ベッドに倒れ込む。アースはその光景に一瞬虚を突かれた表情をしたが、すぐに気を取り直して二人を追った。


「アルクェイドに独り占めはさせません。彼が異性として愛するアーキタイプ:アースは、本来私だけのはずだったのですから…」

「それ、別の世界のことでしょ? もしもの話は好きだけど、TPO? を弁えるのも大事よ?」

「…ああ言えばこう言いますね、全く…。…まあ良いでしょう。では立香、私の純愛マンコをいっぱい愛してください♥ 私は初めから純愛マンコ♥ アルクェイドのようにアッサリ寝取られて死別した想い人に言い訳することはありませんし、アレのように行き遅れた挙げ句セックスクソザコという醜態を晒す粗マンでもありません♥ 愛するなら私が一番ですよ♥」

「昔のわたしもああ言えばこう言うー。…ま、いいや。どうせみんな愛してもらうのに変わりないんだから♥」

「嗚呼、勃起が収まっているというのに雄々しく男らしい男性器…♥ 貴方こそ真の雄♥ 女を支配する資格を持った、唯一絶対にして永遠の支配者です…♥」

「ダーリンってこれで何人の雌を仕留めてきたんだっけ? …どうでもいっか♥ ダーリンが覚えてればわたし達バカメスがいちいち思い出す必要なんかないもんね♥」


アルクェイドとアースの言葉が、立香の興奮を滅茶苦茶に煽る。立香の男根が二人の雌を犯さんと勃ち上がり、雄としての衝動に火をつけた。

それを見た二人は、運命の人を見つけた乙女のようなうっとりと微笑んだ。


「ダーリン♥ ダーリン♥♥ えへへ、だーい好き♥♥♥」

「立香……私も愛しています…♥♥♥」


…千年城の玉座。それがアルクェイドの封印のためではなく、立香の君臨とアルクェイド達の隷属のために使われる日も遠くはないだろう。

───彼女達の父たる“朱い月”を追い落とす、戴冠式の日は近い。

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