ゆるくて甘い日常でも

ゆるくて甘い日常でも

黒庭勇者さん

 休日。何事もない日。今日はシャイニートの家でのんびりとしていた。

「アルケミックがのんびりするなんて珍しいね」

 シャイニートはなぜか不思議そうな表情で私を見つめる。

「休日くらいのんびりしていいと思うけど」

「うん、それについては否定しない」

 一緒にソファーに座りながらくつろぐ時間。幼馴染なのもあって、距離感は近い。シャイニートが私の肩に顔を乗せる。さらさらした髪からはいい香りが漂ってくる。

「意外としっかりしてるのね」

「なにが?」

「お風呂とか入ってるんだなって」

「……それ、指摘するのひどくない?」

「だって、油断したら、『お風呂入るのだって面倒だー』っていいそうなんだもん、シャイニートって」

「流石にそこまで自堕落じゃないって」

「本当に?」

「……本当」

 静かだけれども、落ち着いている。そんな幼馴染との時間がなかなかに心地よい。休日の時間がおおらかに過ぎていくのを感じる。とてもいい、雰囲気だ。

 ふと、シャイニートの興味が私の顔から別のところに向いていることに気が付く。これは、胸を見ているのだろうか。

「……アルケミックのおっぱいって大きいよね」

 そういって彼女が私の胸をそっと触る。

「んっ……そんなに大きい?」

「私よりあるよ。ほら、手のひらでわしってできちゃうし」

 姿勢を変えて、大胆に触ってくる。ふに、ふにと彼女の手が私の胸を触れる度にどきどきしてしまう。

「そ、その気になっちゃうから駄目だって」

「ふーん、そうなんだ」

「そんなに触ったらスイッチ入っちゃうし……」

「なら、私が導いてもいいってことよね」

 甘い吐息。耳元でささやいた彼女の言葉に息を飲む。

 そうして、シャイニートは指の動かしかたを変えて、次は胸の先端に指をすーっと動かしてきた。

「ひぁ……♥️」

 細い、幼馴染の指が服越しに擦れる度に小さく喘いでしまう。別に、なにか特別なことをされているわけではない。悪戯されてるだけだ。

「休日で、私の家だからたまには甘い声いっぱいになってもいいよ」

「どういう……ふぁ……♥️」

 片方の手が、服の内側に侵入して、秘所まで届いてくる。大胆な彼女の行動に、私は身を委ねることしかできない。

「ほら、濡れてる」

「は、はずかしいからいわないで……っ」

「表情がいっぱい変わるから、指摘したくなるの」

「ん、んんっ……♥️」

 くちゅ、くちゅ、くちゅ、彼女の指が奥で動く度に身体をぎゅっとしてしまう。

「ゆっくり、気持ちよくなっていいから……」

「はぅ……♥️」

 甘い囁きに思考が纏まらなくなる。

 気持ちよくなりたい。彼女に導かれるように、イってしまいたい。そんな願望が頭を支配する。

「強くするね?」

 それをわかってか、彼女はさらに指をぐっと、動かす……

「だめ、それ、だめっ、い、いっちゃうから、だめ、ふぁ、あ、ぁっ、い、いく…うぅう…♥️」

 ぼんやりとする思考、真っ白になる感覚。彼女に導かれるように、私はイってしまった。そっとシャイニートに身体を委ね、抱き寄せる。

「普通に会話して、ちょっと触っただけなのにびしょびしょだね」

「……シャイニートが、上手だから」

「いつもしてる時は攻めが多いからね」

「……しばらくしたら、次は、私が、攻めるから…」

「期待しようかな」

 ゆっくり、彼女に支えられながら呼吸を整える。甘くて、ちょっと大胆なスキンシップもある私たちの日常。調合とかする時間もいいけれど、こういう瞬間も素敵なものだろう。彼女の体温を感じながら、そう思った。

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