やめなよAL-1S②
鳥籠私はただ毎日が楽しければ良かった
サオリから呆れられながらもミドリと一緒に外に出てゲームセンターに行ったりしたのも銃やマスクをデコレートしてアズサに見せびらかしたりしたのも楽しく生きる為にやりたい事をやったからだ
だけど、アリウスで虚無主義を掲げるマダムには私達みたいな考え方は許せない事だったのだろう。私がマダムに反論すると叩かれたり、イタズラを仕掛けたりした日はご飯抜きにされたりした。それでも私は自分を曲げなかった。いや…曲げるべきだった
ある日、反抗心からミドリと一緒に大規模なイタズラを仕掛けた。それが決定的だったのか反逆者としてマダムは手駒のAL-1Sを鎮圧に差し向けた
…気がついたら手当てをされた状態でベッドの上で眠っていた。痛む身体を抑えてミドリを探しに行こうとしたら、マダムが部屋に入って来る。流石にやり過ぎた事を認めてマダムに謝ったし、重い罰を受ける覚悟もしていた。だけどマダムは「あなたは十分罰を受けたわ」と言って、笑って許した
…マダムが笑うのは初めて見た
マダムが部屋を出て行こうとする直前私に言い放つ
「妹の方は使えなくなったから『処分』したわ」