やめなよAL-1S 作戦開始
鳥籠「モモイ!…はいませんね」
部屋に入る。モモイは今はカタコンベの見張りの当番とアツコから聞いていた。
アリスは真っ直ぐモモイのロッカーに向かいそのドアを開ける。そこには目的の物ががあった。モモイの部屋で偶然手に取った時はモモイにすぐに取られた。しかし、訓練でアリスに銃がない時はモモイが貸してくれた物。色褪せているが綺麗な状態のスナイパーライフルを手に取るとアクセサリーが手に当たる。この銃が何かアリスは知っている
(ごめんなさいモモイ。でも力を借りたいんです。…力を貸してください、ミドリ)
銃を手に取ると少しだけ力がわいた気がした
ドッカアアアン!
急な爆発の音ににサオリは飛び起きる。すぐにアサルトライフルを手に取り部屋を出る。音のした方に向かうと見張りをしていた筈の生徒達が倒れていた。
(侵入者…?それにしては…)
「リーダー!何があったの?」
「ぅぅぅ、侵入者ですかぁ?」
ミサキとヒヨリがやって来る
「いや、何か変だ…姫は?」
いつもなら一緒に来るはずのアツコの姿が見えない事に
「リーダーと一緒じゃないの?」
「いや…マダムの所か…?」
「あっ、じゃあ私が報告がてら見て来ます!」
ヒヨリがベアトリーチェの部屋へ向けて走り出す。足にワイヤーが引っかかる
「へっ?」
「ヒヨリ!」
すぐにヒヨリの服を引っ張り伏せる。同時に爆発が起きた
(やはりおかしい。何故これ程の準備を侵入者がしていた事を見逃していたんだ。侵入者ではないとしたら…なっ!!)
思考の隙間を狙うように銃弾が飛んでくる。避けるように隠れた。銃を撃った相手もすぐに身を翻して通路を走って行く。その時に姿がチラリと見えた。その姿はサオリの知っている相手だった
「何故だ…何故アリウスを裏切る!
白洲アズサァァァ!」