やめなよアリス 作戦会議
鳥籠数日が経ちました
アリスとガスマスクさんは昼間は会わないようにして夜にこっそりと会って作戦会議を行いました。しかし、あまりいい作戦が思い浮かばず苦戦をしていたところにガスマスクさんが1人の生徒を連れて来ました
「白洲アズサ。よろしく」
「はい!アリスはアリスと言います」
「…本当に私の知ってるAL-1Sと違うんだ」
アズサはベアトリーチェの方針に嫌気がさしており、ガスマスクさんの誘いに乗ったようです。アズサが入って来たおかげで作戦も立てやすくなりました
私達の作戦の目的はベアトリーチェの打倒。そのための障害となるのはベアトリーチェに賛同するアリウス生、その中でもアリウス・スクワッドの存在です。本当なら仲間として引き入れたいですけど、ガスマスクさん曰くリーダーであるサオリさんは今は説得に応じないだろうと。そのため、彼女らの足止め役とベアトリーチェを倒す役の二手に分かれる事になりました。アズサ曰く「足止めなら私1人でもできる」という事からアリスとガスマスクさんの2人で向かう事になりました。それでもアズサが1人なのは心配です。他にも協力者がいれば良いのですが…
「! そうです!シャーレには先生がいるはずです」
「「先生?」」
「はい!本体は弱いですが仲間にバフをかける事ができる人です!」
「…そんな人がいるの?」
半信半疑の声にアリスは自信がなくなる
(よく考えたらここにアリスの知ってる先生がいるかは知りませんでした)
「それに外に出る手段なんて…」
「それに関しては大丈夫」
ガスマスクさんの心配に対してアズサが自信を持って答える。机に手描きの地図を広げる
「ベアトリーチェが見張ってる場所以外にも多くの脱走ルートがある」
「えっ…どうやって?」
「モモイが作ってた」
確かにモモイはよく脱走してたと言ってました。答えに納得する
「いざとなったらこれらのルートを通って逃げるつもり。だから大丈夫」
こうして、私達は大まかな方針を決めて作戦決行日まで英気を養う事にしました