もしもの話

もしもの話


もしベネットさんが気に入ったのがドフだったら…?って考えて作ったお話です。でもいつの間にかベネットさん面影無くなっちゃってます。ご注意を。


※ちょっとだけグロ注意

※過呼吸してるので苦手な方は見ない方がいいです。


前提として、このベネットさんは拷問好きなだけでなく人体収集家です。人肉使って作品作りとかしてます。この世界に来たドフィのことを一目見た瞬間に気に入っちゃって、監禁して散々可愛がった挙句自分の作品の一つにしたいと思っています。それを先の飲み比べで酔って暴露したからクロコダイルとミホークはその事を知っています。


CP要素はないつもりですが、ドフィの事が好きでたまらない腐女子が作ったものなので、不快に思う方もいるかもしれません。ご注意ください。





飲み比べ対決でミホークが勝利した後、ドフィが入ってくるところから始まります。















二人の前で笑みを浮かべるベネットは最初の時の印象とは全く違っていた。

穏やかさは消え失せ、邪悪さが漂よう。


クロコダイル「俺が欲しいのは……」


願いを告げようとした時、ドフラミンゴが到着した。

慌てた様子で二人に駆け寄る。


ドフラミンゴ「目的のものは手に入った。早く行くぞ」


ベネット「……!?っドフラミンゴ様……!!!何故ここに……!」


男はドフラミンゴの姿を見つけた途端に目を見開き、口を笑みの形に大きく歪めてその名をよんだ。


「あ?」


自分の名前を呼ぶ声に反応し男を見るが、すぐにどうでもいいと目を離し、二人の元に近づく。とにかく今はここから離れなければ。



クロコダイル「…っ馬鹿!来るな!鳥野郎!!」


ドフラミンゴ「はぁ?ひでぇな鰐、や…ろ…?」


プシュッ!という音とともに、男が何かを発射する。ドフラミンゴの身体が傾き、どさりと地面に崩れ落ちた。なんだ?いま、俺の身体に何が起こっている?指一本すら動かせない。


「はぁっはぁっドフラミンゴ様…!!」


頬を紅潮させ、荒く息を吐く男が倒れ伏すドフラミンゴの上に覆いかぶさる。頬を掌で撫で、唇の弾力を確かめるように指でなぞる。


「てめ……なに、して……っ!」


「ああぁ……やっと捕まえることができた…夢のようだ……!貴方はこの世の何よりも美しい……!!っはは、安心してください……貴方は今から、この私の手で!一つの作品としてその美しさを永遠の物とすることが出来るのです……!!!これがどれほど素晴らしいことか、貴方なら分かってくださるでしょう……?」


獲物を目の前にして男の理性は完全に吹き飛んだようだ。目はギラギラとして血走り、口端からとめどなく涎が溢れている。


顔面を蹴り飛ばしてやりたいのに身体が言うことを聞かない。男の言っていることが全く持って理解不能だ。どろりとした視線を受けて、そのあまりの気持ち悪さに吐き気がする。


ぷち、ぷち、と音がして、男がドフラミンゴのスーツを脱がせようとしていることに気がつく。


「…ッどきやがれ!!このっクソ野郎!!」


ドフラミンゴは青ざめ、男に精一杯の罵声を浴びせる。それでも男の手が止まることは無い。


「…あぁ…雄大ながらも軽快に響くその御声…すごく良い…!もっと鳴き喚いて下さい……!!」


クロコダイルとミホークの二人は椅子に座り込んだまま金縛りのように動けなくなっていた。


「っくそ!何でだ!動けねぇ!!」


「あの男の力やもしれん……!まずいな……!」


動け……動け!!このままでは取り返しのつかないことになる!!




ドフラミンゴの上着とシャツの前をすっかりはだけさせた男は、美しく磨き抜かれた玉体に手を這わせた。健康的な褐色肌を、青白く、不自然に硬くなった手が撫で回す。


「はは、ひひひ、ふははは!!最高だ……!!やはり映像で見るのとは格が違う!!!」


「…っ…ひ……!?……」


ぬるり、とした感触にドフラミンゴは声を引き攣らせた。男が首筋を舌でなぞったのだ。そのまま肩、鎖骨、胸、腹……と慈しむように全身を舐めまわしていく。


「…あ、…っなにや…って…!……このへんったい、やろっ……っ…気持ち、わりぃ…!」


ドフラミンゴの身体にはいまだ昨夜の惨劇の名残りが残っている。胸の飾りや脇腹など、舌が敏感なところを舐めだした。ピリピリとした快感が襲ってきて、制御できない身体が勝手に腰を揺らした。


その感覚に嫌な記憶がフラッシュバックする。欲望にギラギラと瞳を輝かせて群がる男たち。為す術なく蹂躙される身体。愚かにも男に腰を振り、行為を強請る自分の甘えた声。


「……ひッ…ぃっ!!…あ、い、やっ!…やだっ…!っあ…っ…!」


ドフラミンゴは身体を好き勝手に弄ばれる感覚に恐怖した。目には涙が滲み、喉からは引き攣った拒絶の声が漏れる。


「ああ……っ!!そんなに可愛い顔をしないでください……!!全くなんて御人だ、その魅力を持ってすればこの世の全てを支配する事さえ厭わないだろう!!……それが今!この私ただ一人の手の中に!!……はははっ!、ひひははっ!!」


ハハは、ひひヒヒヒはひ、と男は壊れたラジオのように狂った笑いを繰り返す。男の顔面がぐにゃりと歪んだかと思うと、それは瞬く間に異形へと姿を変えた。


灰色がかった白い肌は油ぎってヒキガエルのような形をとり、鼻と思われる部分にはピンク色の触手が蠢く。


ドフラミンゴはその光景に衝撃を受ける。ドクンッ!!と心臓が鳴った。


いやだ、あれは、あれだけはいやなんだ、…………こわ、い……っ


「ッッ!!!!っは、ッあ゛、ッ……っひ……ぐ、…… ッ…!!」


ドフラミンゴサマドフラミンゴサマドフラミンゴサマオレノダオレノダオレノオレノオレダケノモノダ

 

ぬちゃぬちゃと唾液を泡立たせ、興奮に任せ触手が動き回る


ガバァ……と口を大きく開け、中から更にどす黒くおぞましい触手が蠢き出て、苦しそうに胸を抑え恐怖で涙を流し身体を震わせるドフラミンゴにゆっくりと近付く。


「…はッ…は、ァ゛ッ!…ッヒ、ヒュッ」


ぬらぬらと粘液に濡れて鈍く光を反射する触手が ずるり……と肌を撫でた、次の瞬間


———シュパッッ


鋭く宙を切る音が部屋に響く。


それと同時に木霊する、地面を揺らすほど大きな絶叫。頭から胴体の終わりまでを真っ二つに切り裂かれた異形が、切り口から緑とも黒ともつかないどす黒い血を大量に流し、ドフラミンゴの上に べちゃあっ!!と崩れ落ちた。

たとえ愛剣を失ったとしても、冷静さを失った相手を倒すことなど世界一の剣豪にとっては造作もない。


「おい!ドフラミンゴ!しっかりしろ!!」


異形の能力による拘束から抜け出しそれを切り伏せたミホークは、ついに過呼吸を起こし始めたドフラミンゴを死骸の下から抱き起こし、その身体を揺さぶった。しかしなんの反応も返ってこない。表情を確認する為にサングラスを外す。瞳孔が大きく開ききって、揺れる瞳は焦点が合っていない。


「………チッ!……おいっ貸せ、鷹の目!」


クロコダイルはミホークからドフラミンゴを奪い取り、そっとソファに座らせ正面から抱きしめた。


「落ち着け、大丈夫だ。もうあいつは鷹の目が倒した。……いいか、俺に、合わせて、呼吸しろ。」


ゆっくりとした口調を心がけ、耳元で声をかける。クロコダイルは安心させようと背中を擦りながら、お手本のような正しい深呼吸をした。


「すうぅ…………、はぁぁ——………」


「っひゅ、ひ、っす、か、ッは」


「……、すぅ……、はぁ——……」


「っぐ、っ、すぅ…っ……はぁ、っは」


「…よし、上手いぞ………すぅー……、はぁ——……」


「…っ…ッか、っは…っ!…っ……は、っふ、……すぅ、……はぁ…」


吸って、吐いて、吸って、吐いて……クロコダイルが深い呼吸を繰り返す度に、ドフラミンゴもそれに合わせ、次第に落ち着いた呼吸を取り戻していった。

それで安心したのか、やがてうとうとと瞼を下ろし、ついにはくたりとクロコダイルに身体を預け、完全に眠ってしまった。


「はぁ、全く、世話の焼ける坊やだ。」


そう悪態をつき立ち上がるクロコダイルだが、その両腕にはしっかりとドフラミンゴが抱き込まれていた。加えて、目を閉じ穏やかな呼吸を繰り返す男を見つめる表情からは安堵と憂慮がはっきりと感じられる。


「……もう少し素直になれ、クロコダイル」


「はァ?なんの事だ。」


「心配した。無事でよかった。という思いがダダ漏れだぞ。」


「あぁ゛!?俺がこいつを心配する訳ねェだろ!!」


「ははっ、余り声を荒らげると天夜叉が起きてしまうぞ。」


そういうとぶつくさ文句を言いながらも声のボリュームを落とす男に、やっぱり素直じゃないなとミホークは可笑しくなって、つい笑ってしまった。

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